うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

オペラ座でバレエ鑑賞

2006-04-02 07:21:13 | フランス(余暇・習慣)
今日は、件の友達とバレエを観てきました。

火曜日に会った際、オペラ座の近くでお茶をしたのですが。
「僕さ、今回のパリ滞在中に、出来たら、イリ・キリアン(←バレエの世界では世界的レベルの振付家)の公演に行きたいと思っているんだよね。チケットがあれば買いたいからオペラ座に寄ってもいい?」


もちろん、ですとも。
…貧乏学生と雖も、折角パリに住んでいるメリットを活かそうと先日覚悟したばかりの私は、大好きなバレエの切符をとりあえず何枚か前売りで買ったばかり。
そのうちの1枚が、彼の言う演目を含んでいたのですから。
“勅使河原(三郎氏。日本の舞踏家)、アブ・ラグラ、イリ・キリアン”という、3人の振付家による演目をオペラ座の団員が演じる公演です。


「4月1日のマチネの切符、実は一人で行こうと思って買ってあるけど、都合があうならその日に一緒に行かない?」と誘ってみました。
「ホント?それは、丁度いいかもしれない。」
結局、彼はオペラ座に寄った際に、私の提案した日のチケットを購入しました。


というわけで、今日は彼の宿泊先の近くで待ち合わせ。
バレエ鑑賞の前に一緒にランチをして、オペラ座へと向かいました。

時期を違えてチケットを買ったので、残念ながら席はバラバラ。
終わったら、入り口で落ち合うことにして、彼とは別れました。


そのとき。
ん?
ナンだか、いや~な予感。
確かに大変安~いチケットを買ったのですが。
…ここに来るまで想像すらしてなかったなぁ。。。

というのが「階段講堂」(?)というランクの席だったのですが。
階数が記されてなかったので、勝手に、悪い席でも1階席だと思い込んでいた私。
ええっ?
それって、5階席(日本式に数えると)のことなのぉ

とにかく、何でも近くで観たい主義の私は、大変ショックであります。

とはいえ、今更仕方ありません。
トコトコ階段を上り、席に案内してもらいました。
確かに、舞台の正面なので、ある意味観やすい。
でも、椅子もチャッチく座り心地が悪く、とにかく舞台までの距離が遠い。。。
(と言っても、東京文化会館の5階席より遥かに舞台までが近いです。という意味では文句いうまでもない?)

ま、そのお蔭でというべきか、久しぶりにシャガールの天井画を近くで見ることができました。
…それが今日の写真です。



しかし、まぁ、なんですね。
オペラ座内を見学するだけで、7ユーロだか8ユーロ取られることを考えると、この12ユーロのチケットは本当に格安です。
(2階席の端を買った彼は10ユーロ。この演目だと8ユーロの席もあるのかな?)
映画だってフツーに観れば9ユーロくらいしますからね。
それが同じような料金で、生の一流のスペクタクルが観られるのですから…

しかも。
ホントーに!今日の演目は楽しかった。
いろいろ細かい感想はありますが、とりわけイリ・キリアンの演目が素晴らしかった!です。


…こんな料金でとても幸せな気分になれて、今日はやっぱりパリに住んでいることに感謝したのでした。
日本に帰ったら、こんなささやかな贅沢は全くできなくなるだろうな。