うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

ここにもサービスの違い

2006-04-19 08:17:49 | フランス(教育・学問・社会)
一時帰国したときから既に2ヶ月以上経ち、流石に我慢できなくなり美容院に行きました。短い髪は、そういう意味ではホントに不経済ですね。
でも、時間的にはとても経済的なので(髪を洗ったり乾かすのが比べものにならないほどラクチン)こちらにいる限りは、このまんまでいきそうです。

ただ。相変わらず、納得いく美容院に出あえないので、いつもそのときに目についた美容院に飛び込みをしています。

今回は、髪を洗ってもらうのが拷問のように苦痛ではなかったし、バリカンも使わなかった。
それに、鋏で意外と丁寧にカットしてくれたのでそれなりに満足。しかし…
最後の仕上げに、思いっきり剃刀で”刈られ”ちゃいました。
ショートカットのかわいいウサギ…なら許せるのですが。
なんだか、虎刈りの狸になっちまいました。。。
髪はどうせすぐに伸びるから別にどうでもいいや、と淡白に思うものの。
1~2週間は人に会うのがイヤかもしれません。
前髪なんか超短くて、「ザ・かお~っ!」…鏡を見ると、ぐぅっ。。。
仕方ありませんけどね、今さら。

ところで。
美容院とは関係なく、仕事の仕方について思うこと。
基本的に、日本的なサービスなんて期待しないことにしているので、もしそれに近いものにであうとカンドー的だったりします。
そうじゃない場合は…う~ん。いまや殆ど不感症、かな?
しかし。それでも微かに、ムムムと思うことがあったりします。
例えば。会員のカードの住所変更について。

前住んでいた街で、化粧品を買うチェーン店のご愛顧カードを作っていました。
パリにもそのお店は至る所にあり、こちらに越してきてすぐに、そのうちの1軒で買い物をしたついで「パリに引っ越したので、住所変更をお願いできますか?」と。
その場で快くやってくれました。メデタシ、メデタシ…。
で終わればいいのですが。


時々、その化粧品販売店から、お得ニュースのダイレクトメールがきます。
今回買いたいものが複数あったし、珍しくモノグサな私も20%引きになるという葉書をきちんと取っておいたのでした。
そして、今日こそは買いに行くぞ、とその葉書を大事に持って、そのうちのお店の1軒に、と出向きました。

お会計時に、「これでお願いします」と葉書を出すと…。
しばし沈黙。

店員さんは、葉書を見つめて数秒後に、「これはここのお店のじゃないんですよ。○○独自(←私の前住んでいた街の名)の案内なので、割引できません。」と。

へぇ?お店の名前なんて書いてあったのね?全然見もしませんでした。
「あ、そうなんですか。すみません。お手数かけました、じゃ、それは捨てちゃってくださいます?」

そして。
商品を受け取る時に聞いてみました。
「あの。どうして、前の街のお店から案内が届くんですか?私ずいぶん前に引越して来て、すぐに住所を変えてもらったのに。」
「あ、それは住所を変えただけで、あなたのお店の登録を変えなかったからですよ。」

はぁ?そうなの?そういう仕組みだったのね。然らばさもありなん

しかし。
そこで私が思うのは、何故「引越ししてきたので住所変更をお願いします」と依頼した際に、「よく行くお店の登録も変えますか?」と一言聞かないのか?ということなのです。
基本的に引越ししたら、行きつけのお店だって変えたいのがフツーでしょうに。と。

考えてみれば、こういう2度手間を負うことは、これまでにこの化粧品のお得意様カードだけじゃなかった。(ってそれなら自分が気をつけろ!と言われそうですが。。。)

ナンだか、こういうのって、とても非効率的なサービスの気がするんですよね。
ほんの一言、聞くか聞かないか、ではありますが。たったこれだけで、随分サービスって違うものになる気がするのは私だけでしょうか。