宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

いいものを観たなー

2020年01月29日 | テレビ・ラジオ・映画など
映画館で映画を観た。
クリント・イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』。
上映時刻が都合よかったし、観ようかなという程度の消極的選択ではあったのだけど。
なので、冒頭主人公の姿を見て、わ、この人が冤罪になるのか辛いな・・・と観に来たのを一瞬後悔したくらいだったのだけど。
味方になってくれる弁護士ワトソンという人が、いい感じに重苦しくなく、かといって軽すぎることもなく、いいんですねー。彼と一緒だとリチャードも愛すべきいいやつに見えてくる。
いやーリチャードみたいな人物の描き方って難しいと思うのだ。
私も頭では彼はいいやつだと分かってる。彼はいわゆる発達障害だ。正義感が強いのはいいんだけど、こだわりも強く、融通がきかない。母親目線でみれば、頑張ってるかわいい息子だと思うけど、学校や職場の知り合いだったらどうかなー・・・冒頭、備品係の彼がワトソンのデスクの引き出し勝手に開けてスニッカーズ無かったから入れときましたっていうのも、えっいいの?と思ってしまったもの。
で、イラっときたり、イヤだなと思いながらも、そう思ってしまう贖罪として?か、実際以上に無垢に聖人ぽく描いてしまいそうだ。私なら。
そこは、さすがというかやっぱりというかクリント・イーストウッド、年の功なのか、もともとそういう見方の人なのか分からないけど、良くも悪くもなく、ありのまま。ワトソンとリチャードの関係も、必要以上にべたべたせず、フラットな感じで良いんだな。
最近全然映画観てなかったので知らなかったのだけど、ワトソン役のサム・ロックウェルってアカデミー賞も貰ってるような俳優だったのね。
話の構造としては『ハドソン川の奇跡』と似てるなと思い、アメリカ社会への警鐘という気持ちもあるのかなと思ったり、でも最後にはいい映画を観たなーという気持ちでいっぱい。嬉しいな。

そうそう、リチャードの家で飼っていた犬がすごくかわいくてお利口で印象的だったことも書いておきたい。