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宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

格変化について2

2010年12月01日 | しつこく多言語
格変化に関しては、「朝、顔を洗う」「食後、歯を磨く」くらい、「こうしないと何かヘンだ。気持ち悪い」と思うくらい、自分で習慣づけてなじませることができればベストなのだろうなと思います。

個人的かどうか分からないけれど、感覚的には、ロシア語の格変化はわりとなじみやすいなーと思いました。
といって、適当にしか覚えていないので、筆記テストをやったらダメダメな予感はあるのですが^^;
言葉では説明できないけれど、語尾がこう変わるという根拠が感覚的に納得できるというか。
なかなかよくできてるなーと感心さえしたりして。

と、あらためて書くのは、ドイツ語の名詞の格変化が、いまだもうひとつしっくりこないからなのでした。
まぁ、学習時間の差というのは当然あるかもしれませんが。
(『まいにちロシア語』では、格はひとつずつ、じっくりと学習したような気がするので)

昔よく聞いた「デア デス デム デン」の丸暗記方式ではない、効果的な覚え方はないものかと頭をめぐらせてみたのですが、結局丸暗記がいちばん速いように思いました。
しかし、たとえば『まいにちドイツ語』の練習にあった「その男性に1冊の本をプレゼントします」という文章を何回も言ってみたら、さすがに、「その男性に」と言いたい時は、デアでもデンでもなく「デム」! と、「食後、歯を磨かないと気持ち悪い」に近い感覚になってきたので、やっぱりなじむまで練習するというのがいちばんなのでしょうね。

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外国語学習ブログに、よく『外国語上達法』が挙げられていて、初めて名前を知った次第なのですが、千野栄一氏の本に以下のような記述がありました。

「英語のように入っていくのは楽だが、いつまでもマスターしたという境地に達しない奥深い言語もあれば、習得しようとすると最初にガチンと衝撃があって、あとは比較的坦々と進めるタイプの言語があり、どうやらその衝撃の核をなしているのが格であるらしい。」
(『格談義』:『注文の多い言語学』千野栄一(大修館書店)所収)

ロシア語はじめ、格変化の多い言語を学ぶ者にとっては、なかなか元気がでるお言葉。しかしながら、前半の英語についての記述にも、「ほんとそうなんだよな~」と、なんとなくため息がでたりもするのでした・・・

進捗状況/五目そば!

2010年11月14日 | しつこく多言語
ドイツ語はようやく発音に慣れてきて、音読するのが楽しくなってきました。
慣れたといっても、それは、とりあえず自分の認識能力内の音に当てはめることで妥協した、という感じかもしれませんが・・・
NHKラジオ『まいにちドイツ語』、基本文もろくに覚えてないし、大丈夫なのかしらんと不安になることもあるのですが、そのココロを見透かしたようなタイミングで
「それでいいんです」
とおっしゃる大谷先生。
再放送なのだから、私のココロを読まれた!ってこともないんでしょうが。
ともあれ、目覚まし代わりにもなっていることだし、当面聞き続ける予定。
(ドイツ人の平均起床時刻よりも遅いんですが^^;)

ラジオテキストには「カールちゃんのクイズコーナー」というページがありますが、まったくの初心者で、どうせ分からないからと無視していました。
が、ふと、「前号の解答」というところを読んでみるとこんなことが。

「食べ物の名前には、外国の人には変に思えるものがあるかもしれません(・・・)私も最初に日本語のメニューで『五目そば』を見た時、何か怖い感じがしました。」

「五目そば」
言われてみると、たしかに、怖い・・・!!

そういえば「きつねうどん」だの「たぬきそば」だのも、わけがわからない。
そば屋って、なんだか魑魅魍魎のすみかみたいな気がしてくる・・・(?)

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NHKラジオ『アンコールまいにちロシア語』は、このごろ、録音に失敗して聴けないことが数回(T_T)

ステレオタイプとの闘い

2010年11月03日 | しつこく多言語
個人的多言語学習についての文章で、話の流れで「フランス語をやっていてー」と書くたびに、ためらいというか気恥ずかしさを感じる。
理由は主にふたつ

1.「うーむ、なんか、ロシア語は初心者だけど、フランス語はずーっとできるのよ、みたいな印象を与えないか? いやいやもう全然まだまだなんですよー。でもさー『初心者ではない』というプライドはあるわけよー。要するに中途半端なんだけど。でも、ロシア語だのドイツ語だの始めたら、フランス語はどんどん忘れちゃって簡単な単語も出てこなかったりするからなー・・・」
という、主に実力の問題。

2.「フランス語学習者にもいろんな人がいるというのは、実際関わっている人は分かっていることだけれど、一般的に『フランス語』といえば、独特のイメージがあるじゃない? すみませんすみません、私は、全然、小粋なオシャレさんでもないし、エレガントなライフスタイルを楽しむセレブマダムでもないのですー。滝川クリステルさんみたいな美人さんでも当然ないしさー。ほんとにねぇ、こんな私がフランス語なんてねぇ、ええもうがっかりさせてごめんなさいねー」
という、主に、ステレオタイプにたいする個人的感情問題。

この2.は、しばしば、私のフランス語学習意欲の妨げになっているような気がする・・・

一方、フランス語力向上によって、このステレオタイプの呪縛から解き放たれることも、学習の醍醐味かもしれないとも思う。
(あ、これは、どの言語に関しても言えることかも。どの国や文化も、知れば知るほど、ひとつのイメージでくくれなくなるものだし。が、フランス語ってひときわステレオタイプの呪縛が強い気がするんだよね~。私が田舎育ちだからかもしれないけど)

私自身が、フランス語学習者の新しいタイプを確立すればよいのだ!そうすれば、イメージに囚われて敬遠していた潜在学習者も、きっと意欲を喚起されるに違いない! 
と、書いているうちに新たな野望が生まれてきましたが、フランス語関連諸団体・愛好者からはお断りされそうな気もしないでは、ない・・・

(上記1.に関して一応追記:仏検についていえば、2004年に準1級を取って、それっきり・・・それも、最寄りの金沢では2次試験がなくて、わざわざ京都まで行ったので、それを考慮して合格させてもらったような気がしてならない^^;)

多言語学習を始めて良かったこと

2010年11月01日 | しつこく多言語
↑メジャー言語いくつかをかじっているだけなので、「多言語学習」という字面は大げさに見えるのですが^^;とりあえず。

NHKラジオ『まいにちドイツ語』、とにかく毎朝聴いています。
「基礎のきそ」と銘打たれているだけあって、これまた、1から始める人には、とてもいい内容だなぁと思います。
テキスト11月号の講師ごあいさつに「私はドイツ語が大好きです。」とあって、ほほえましい^^ 先生のそういう言語に対する愛情って、生徒によく伝わるんですよね。

が、私にとって、まだまだ最初の関門を突破したとは言いがたい。
原則としてローマ字を読むように読むというけれど、そうやって読んでも、お手本のドイツ語らしい響きとは、なんか違う気がして、もどかしい。
綴りと発音の関係が頭に入っていないせいか、音声なしでは、まだテキストを読むことすらできないし・・・

で、表題なんですけど、ドイツ語の今の状態に比べると、ロシア語は、たった半年前に始めたにもかかわらず、なんと進歩しているんだろう! と、低レベルであっても、嬉しくなることができます。
(そもそも、発音に関して言えば、ロシア語のほうが、日本語っぽい音でOKな場合が多いような気がする。)
キリル文字に慣れてきたので、音声なしでも、テキストを読んでみるということができるし。
まぁ、例外的な発音だったり、アクセントが違っていたりというのはあるんですが・・・
ともあれ、わけ分からなくても、キリル文字の文章を音読してみたくなる今日この頃。小さいこどもが大声で絵本を読みあげてるのと同じ段階なのかな~。

ほかに、個人的に良かったこととして、英語を自発的に言ったり書いたりしてみたくなったということがあります。
私の英語といえば、典型的(?)旧日本人方式。
しかもナマケモノのくせに年月とともにプライドだけは肥大している。
大人になってから、リスニングと読解はそれなりにがんばったのですが、「書く」「話す」といった発信回路が、どうにも動かない感があって、英語コンプレックスに陥ったままでいたのでした。
ところが、ロシア語を始めてみると、習いたてのロシア語で、とにかく自分に合ったことを言ってみたくてたまらない。
当然ながら、ロシア語で言えることはまだほとんどないのに、これが、英語だと、あれもこれも言えるではないの!
まぁ、もちろん、つたない英文なんですけど、英語で言い表せるだけで嬉しい。
ロシア語にボタンを押されて、外国語全般での発信回路が作動し始めたというか。
自然と英語日記を書き始めたり、日常生活でも「これは英語でなんと言えばいいのかな?」という頭が働くようになったりして、これは、意外な収穫でした。

(もっとも、かつて英語とフランス語を同時にやっていた頃は、そういう効果はなかった。逆に双方足を引っ張り合っていたような・・・学生時代からの成績意識が抜けて、ロシア語はまったく純粋なお楽しみとして始めたのがよかったのかも)

ほかにも良かったことや、良くないことも、いろいろあるのですが、ひとまずこれにて。

ドイツ語遠回り

2010年10月19日 | しつこく多言語
某日、古いカセットテープ置き場を見たら、白水社から出ていた『コレクションドイツ語 入門編』の付属カセットテープが出てきてびっくり。
買った覚えもなかったのだった。
しかも、このカセットテープ、単体で4400円もするのだ!
よく買ったなぁ。
しかし、肝心のテキストは、どこにも、ない。(たぶん処分した)
内容もまったく覚えていない・・・
(購入したのは90年代半ばだったと思うけど、語学教材に関してはまだカセットテープが主流で、必ずテキストとは別売りだったはず・・・ほんの10数年前のことなのに、隔世の感がありますな)

NHKラジオ『まいにちドイツ語』、今のところは、なんとか続いている。
英語と似ているということで油断しがちだけど(私だけか)、当たり前だけど、まったく別物と思って取り組むほうが、相似形に出会ったときにありがたさが増すような気がする。
まず綴りと発音の関係に慣れるのが、第一関門か。
ドイツ語は文法が難しいとよく聞くけど、それ以前に発音が私には難しい。
初期段階は、やっぱり集中して、繰り返し聴く時間が必要だーと感じる。
まだ慣れたとはいえないロシア語と並行して始めたのは、やっぱり失敗だったかなぁ・・・と弱気になったりもするのだけれど、とにかく1日15分は必ず聴く、ということで経過をみようと思う。

思えば、上記カセットテープのころは、英語とフランス語をなんとかすることが第一で、ドイツ語までは手がまわらなかったのだった。
(「手がまわらないなら教材は買うな。買ったらやれ」と当時の自分には言いたいですが^^;)
今も、ロシア語に時間を割いているので、なぜかドイツ語は後手にまわってしまうのだけれど、とにかく少しでも前に進みたいものだ。
(とブログに書けば、頓挫しないかもという期待を込めて、この項をエントリーしております^^;)

こどものころの興味関心と外国語学習を結びつけるならば、ドイツ語が先にくるべきであったような気もする。
世界文学をロクに読んでいないことが、コンプレックスのひとつだったりするのだけれど、世界児童文学全集の類は、割と読んでいた。
ドイツの児童文学といえば、エーリッヒ・ケストナー。私も大好きであった。
お菓子作りにも興味があって、アプフェルシュトゥルーデルとかシュヴァルツヴァルト(確認のために検索したらこれは地名で、お菓子の名前としては「シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ」らしい)とか、ドイツ語名のお菓子にはとりわけ興味があったのだった。
しかしながら、その辺から、ドイツ語を学びたくなるというようなことは、10代のころはまったくなかったのが、不思議というか、まぁ当然というか・・・

多言語学習を例えてみる

2010年10月16日 | しつこく多言語
『アンコールまいにちロシア語』講師、黒田龍之助さんのお名前で、ふと検索してみたら、三省堂書店での講演録があり、おもしろく読みました。

http://www.sanshusha.co.jp/kuroda/index.html

質疑応答で、多言語学習を「三色寒天」に例えて話しておられるところがあります。
下層が固まらないうちに次の寒天を入れると、ぐしゃぐしゃになってきれいな層にならなくなってしまう。
そのように、多言語を学習するときは、始める時期をずらすほうがよいというお話でした。
思い当たる節がおおいにあり、読みながらうなずきました。

そんな私が、多言語学習に思いをはせて、かつて連想したものは、「皿回し」でした。
並んだ棒の上で、何枚もの皿を同時に回す、あの曲芸のことです。
新しいお皿を回転させるべく、せっせと手をかけている間に、隣のお皿は回転を失って落っこちかけている・・・慌てて、そっちのお皿にかけよっていくが、そうすると、まだ回転が安定していない新しいお皿は、たちまちぐらぐらしてしまう・・・
そんなイメージが、しょっちゅう頭に浮かんだものでした。
しかし、この例えにおいて、ぐらついたり落っこちたりするのは、「外国語」のお皿であって、「日本語」のお皿はといえば、慣性の法則か? さすがにずっと回っている。単独のときとくらべると、他の皿に気を取られるので、ときたま回転軸がブレたりはするかもしれませんが・・・
すると、やっぱり、お皿は1枚ずつ、ある程度ほおっておいても回転が止まらないくらいにしてから、次のお皿にとりかかったほうが、長く安定した芸を見せられるようになるのかもしれません。(芸じゃないけどね^^;)

「皿回し」の次に、思いついたイメージは「植林」です。
これはどなたか他の方も書いていらっしゃったような気がします。
肥料をやったり環境を整えたりして、幹をしっかり、枝葉を豊かにしていくという過程が、外国語学習のイメージに合っていますよね。
で、私が最近思ったのは、最初の段階で、苗木をしっかり地面に根付かせることが大切なんだなーということでした。
大人の外国語学習では、頭の中の土壌や環境はすでにしっかり母語(日本語)仕様になっていて、日本語の木が大きく枝葉を繁らせて(たぶん)います。
そんな中に、新しい木(外国語)を植えるわけだから、やっぱり最初はせっせと肥料をやって注意深く見守る必要があるのだろうな、と。
そしてそういう環境なのだから、あとから植えた木がなかなか大きくならなくてもそれはまぁしょうがない、でも、まぁ、枯れずに元気にいれば、と、このイメージだと楽観的に考えられるような気がする・・・かな^^;
で、うまくすれば、新しい木を育てている分、土壌も豊かになって、環境もよくなり、いろんな木がそれぞれ大きく育つように・・・なればいいなぁ^^
その際、「好奇心」というのは、大切な肥料だなと思う今日この頃。

・・・こういう「例え」を読んだり考えたりするのは楽しいのですが、ついじっくり考えにふけってしまい、この一文を書くにもえらい時間を費やしてしまいました。(その割にはロクな文章にならない(T_T))
黒田先生の講演にもありましたが、しのごの考えている間に、まめに単語を調べたり活用を覚えたり、地道で実際的な努力を続けるっていうのが、いちばんなのですよね^^;
(若い頃は、それがイマイチ分からなかった・・・)

とりあえずやってみる

2010年10月02日 | しつこく多言語
また別のNHKラジオ講座を聴き始めた。
6時45分からの『まいにちドイツ語』をつけてみたところ、講師の先生が「テキストを持っていない人も、たまたま聴いている人も楽しんで」みたいなことをおっしゃっていた。
その敷居の低さがありがたく、続けて聴いていたら、おもしろい。
テキストを買ってきて継続することにした。
ロシア語もまだ半年であやふやなのにと、大いにためらいはあった。
しかし、ロシア語学習の中で、新しい言葉を知る喜びに病みつきになり、あの喜びをもう一度味わいたい~という気持ちが大きくなっていたのだった。
まぁ、いつまで続くかは分かりませんが^^; こちらは気楽に・・・

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多言語を話せる人には昔から憧れがあった。
古典的にはシュリーマン、現代の人なら、ピーター・フランクルさん(NHK大河ドラマ『龍馬伝』ではフランス語を話していらっしゃいますね^^)、金城武さん(中華系の言語を使い分けられるというのも憧れる)etc・・・
一方、自分の能力・性格などを考えると、そんなの到底無理、一つの外国語に絞って深く学んだほうが、なにかと有利なのではないかと、長年ぐずぐず考えてもいたのであった。

しかしながら、人生は意外と長い、完璧さを求めなければ、ひとつずつ使える言語を増やしていくことは可能なのではないかと思い始めた今日この頃。

ということで、「にわかロシア語」とは別に、これまでとこれからの外国語学習のいろいろと、ことばにまつわるあれこれを書こうと思って、新しいカテゴリーをつくってみた。