お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

メジロザメの仲間

2014年04月30日 | 市場








 今日は定置網漁を終え、帰港すると大きなサメが水揚げされている。見た感じメジロザメの仲間であるが種まではわからない。いつも獲れるメジロザメの仲間とは違い背鰭、胸鰭が非常に大きい。確保して種を調べたいところではあるがこのサイズ。今回は写真だけで済ます。
*この個体はコメントでハビレ (Carcharhinus altimus)と教えて頂きました。ありがとうございます。
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11 コメント

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Unknown (syou )
2014-10-06 17:51:42
一応検索で調べて見ましたが、
特徴的にはガラパゴスザメが一番近いんですが
この黄色みがかった色合いがやや気になります。

まあ私もガラパゴスザメきちんと見たことないですが(^^;
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Unknown (syou )
2014-10-06 23:31:53
昨年だかNature Kagoshima に載った鹿児島県産の板鰓類にもいませんでしたね
まあドタブカかガラパゴスザメのどっちかだと思いますが
色々調べてみると
ドタブカ・・・濃い青色
ガラパゴスザメ・・・灰色
のようです

どっちにしても鹿児島初記録!?

でも歯のアップがあると絞り易いですね
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Unknown (わかしお)
2014-10-07 17:31:41
syouさん
鹿児島初ですかね。でも標本確保できません。近年獲れ出したタイワンイトマキエイも標本欲しいですが、これこそデカ過ぎてどうにもなりません。

歯のアップを撮りましたがハッキリと写っているものがありませんでした。今度のブログは写真を何枚も貼りつけられるので良いです。
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Unknown (syou )
2014-10-07 21:59:35
大型標本の確保と保存は博物館系ではどこも課題になりますね
昔母校では大型のサメの場合、頭部のみ保存とかもやっていました
今のようにDNA の解析手法もなく、デジカメはおろかパソコンさえそこまで一般的ではない時代でしたから。

ただ今やっているような魚類相の調査では
そうした大型魚類も当然対象となります。

この辺は一つのモデルケースとして
大型魚類の記録と保存方法を魚ボラで協議してみるのも手だと思います。

一期一会じゃないですが、
次必ず採れるとも限りませんしね

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Unknown (わかしお)
2014-10-08 21:59:51
syouさん

そうですね。魚ボラで協議し決まればそれに従って確保すればいいですね。でも最近は魚ボラの学生は出張が多くて大学に残っていないんですよね。自分でどうにかしないとダメかな。
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Unknown (syou )
2014-10-09 00:13:55
例えば大型のサメの場合、
以下のような感じがいいのかと思います
・側面からの全身写真
・背面からの写真(背中皮褶の有無)
・背鰭、臀鰭、胸鰭の位置関係が判る写真
・口部腹面の写真
・歯のアップ写真
・組織標本

ぐらいがあれば、不完全ではありますが、
先日のドタブカーガラパゴスザメの場合
最終的には尾鰭前脊椎骨数らしいので
解剖もしくはX線撮影が必要みたいです、
検索やその他の文献での同定が概ね可能
ですし、DNA が抽出できれば個体の存在が
証明できますし

ただミュージアムコレクションとして問題は
・DNA が抽出できるか?
サメやってた後輩曰く、サメは抽出しにくい
そうです
・DNA のみの標本をどう管理するか?

等があります。

この辺はコレクション管理の先生と相談して
いく必要がありますが
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Unknown (わかしお)
2014-10-09 17:52:58
syouさん

いろいろとご教授ありがとうございます。
私はどうしても手頃なサイズの標本を探してしまい、大きなものは見送ってしまいますが、そうはいかない魚種もいますので、これからは対応できるようにして行かないといけないのかと思います。
ありがとうございました。
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Unknown (Mobula)
2018-09-07 23:52:18
はじめまして。某大学水産学部に所属するものです。

4年以上前の記事ですが、非常に珍しいサメなのでコメントさせて頂きます。

このサメはドタブカやガラパゴスザメではなく、ハビレ (Carcharhinus altimus)だと思われます。

特徴としては、メジロザメ属のなかでは
・各鰭が大きく特に第一背鰭、胸鰭は大きく幅広いこと
・体高が比較的高いこと
・第一背鰭起部が胸鰭後縁より前に位置すること
・背鰭間の隆起が高いこと
などが挙げられます。

これらの特徴はメジロザメ(Carcharhinus plumbeus)とも重なりますが、メジロザメは第一背鰭が更に高いことから比較的容易に見分けることができます。また、ドタブカやガラパゴスザメはハビレと比べると各鰭が小さいこと、体高が低いこと、第一背鰭起部がやや後方に位置することなどから見分けることができます。

ハビレはメジロザメ属の中では比較的深所に生息するとされており、同定の難しさも相まって報告が非常に少ないサメです。残念ながらこの個体は標本にはされなかったそうですが、今後の役に立てればと思い、コメントさせて頂きました。
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Unknown (わかしお)
2018-09-08 19:07:09
Mobulaさん
はじめまして。コメントをありがとうございます。
また、昔の記事まで見て頂き、うれしい限りです!

このメジロザメ属はハビレというのですか。同定をありがとうございます。

ハビレという種名は初めて聞きました。
検索図鑑には記載されていませんが、そのほかのサメ図鑑などやネット上には出ていますね。
ハビレという標準和名があるという事は日本からも報告されているのですね。

うちの漁協では定置網に多くメジロザメ属が入網し、水揚げされています。たまにこのような大型の個体も揚がります。普通サイズの個体でさえ標本として確保するのが大変なので、種がわからないのは写真にだけ収めています。以前に須磨水族館にメジロザメ属を搬出したときに、レントゲン写真を撮り、脊髄骨を調べて同定したと聞き、それからは見た目だけでは難しそうなので、自分では同定するのを諦めています。

サイズ的には厳しいですが、また同じような個体が揚がったら、とりあえず大学に連絡しようと思います。
教えて頂いた特徴を覚え、今後に生かしたいと思います。
教えて頂きありがとうございました!

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Unknown (Mobula)
2018-09-09 17:03:47
わかしお様
早速お返事して頂き、ありがとうございます。

なかなか標本にするのは厳しいですよね。私もまだまだ未熟ながら、標本作成に関わる研究室に在室しておりますので、大型個体の標本化の困難さはよく理解できます。

メジロザメ属はおっしゃる通り、同定が困難とされますが、実際には歯や脊椎骨数を見なくても、外部形態から同定は可能です。ただし、これはあくまで個人的な見解です。科学的根拠を頭に入れて、なおかつ目を慣らすことことが最も重要だと思っております。私は個人的な興味から色々調べている間に日本産であれば、大方同定できるようになりました。

偶然にも須磨海浜水族園にはメジロザメ属を見るために何度も訪れておりますが、そういった背景があったのですね。現在展示されている種であるならば、外部形態からの同定は可能でした。

とはいってもメジロザメ属の同定が困難であることに変わりはありませんが、また今後何か役に立てれば幸いです。
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