お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

また同じカワハギ科

2010年06月17日 | 定置網

 今日は定置網の水揚げ終了後、沖へ行き、網替え作業を行なう。汚れた網を揚げる為、網と網をドッキングしている箇所を持ち上げる。するとそこに小さな魚がうまく掛かって来た。最初に尾鰭が見え、直ぐにあの魚だとわかる。落とさない様に慎重に取り上げる。見るとやはり今週の初めに捕れたカワハギ科魚類である。この場所に魚が掛かって来る事は非常に珍しいのだが、さらにその掛かって来た魚があと数個体は欲しいなと思ったばかりの魚だったのでその偶然さに驚く。直ぐに標本用に確保したかったのだが、網替え作業の為、氷を準備していない。という事で作業が終わり、帰港するまでは生かしておこうと思い、本船の活け間に入れておく。作業も終え、帰港して魚を氷で絞めようとするが、考えたらこの魚はまだ同定結果が定かではない。もう少し成長すると答えが出るかもしれないと思い、飼育して成長過程を観察する為、そのまま生きた状態で家に持ち帰る。今、家の水槽にはカエルアンコウがいる。このカエルアンコウは以前に自分よりもはるかに体が大きな、水槽のぬし(クツワハゼ)を食べてしまった。そのような水槽にこの個体を入れるのは大変に危険である。という事で水槽内に生け簀を浮かべ、そこで飼育する事にする。これで食べられてしまう心配はなくなったが、この水槽は夏場に水温が30℃を超え、死んでしまう恐れがある。やはり家の水槽で成長過程を見るのは危険だろうか。
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