お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

厄介な魚

2009年04月20日 | 定置網

 最近は定置網での漁獲量がめっきりと減り、毎日面白い魚に出会えない。そう思っているとこの魚が獲れたらどうしようと以前から考えていた魚が今日獲れてしまう。チゴダラかエゾイソアイナメである。この魚は毎年獲れていたのだが、幸いブログを始めてからは獲れなくなった。幸いというのは以前からこの魚が獲れたらブログでどちらの名で紹介しようかと悩んでいた。チゴダラとエゾイソアイナメを2種と考えるか、シノニムと捉えるか結局のところどうなっているのかよく分からない。検索図鑑で形質を調べれば臀鰭が63軟条以上あるのでチゴダラとなる。だがチゴダラの生息水深は深く、それだけをみれば浅いところに生息しているとされるエゾイソアイナメとなりそうである。だが、今月は深海魚のフリソデウオ類も定置網で獲れているので水深は関係ないようにも思う。あと、眼の大きさでは吻長と同じくらいあるのでチゴダラとなる。また、体色は写真では淡褐色となったが、獲れた時点では濃褐色であった。とてもややこしいので一番簡単なのはどちらかがシノニムとなってくれる事なのだが。
*2019年にエゾイソアイナメはチゴダラの新参異名となると報告されました。
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