お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

遂に確保 イトウオニヒラアジ?

2022年07月20日 | 市場
 今日は定置網漁を終え帰港すると、市場に待ちに待った魚が並んでいる。今までに何度か遭遇しているが標本を確保できていない謎なギンガメアジ属の魚である(ブログ2017 10.31)。昨年も市場に揚がったのだが(ブログ2021 10.18)、その時は既に仲買が目を付けており確保出来なかった。今回はまだ時間が早く、今のところ仲買人はまだ誰も来ていない。魚種を確定する為にも仲買人が来る前に魚ボラの標本用に確保する。今回は10個体程揚がっており数個体確保したいところではあるが、やはり高値予想なので1個体のみ確保する。この魚、あれからも色々と考えたのだがやはり一番有力なのはイトウオニヒラアジである。イトウオニヒラアジの事は自分が一番よく知っていなければいけないのだが、未だに幼魚ですら迷うところがあり本当に難しい魚種である。仕事を終え、まだ見たことのない国内産イトウオニヒラアジのこのサイズに期待が膨らませながら大学へと走る。今日はたまたま水曜日という事で魚ボラの日である。学生やボランティアの人達が大勢集まっているので丁度良い。アジ科を研究している学生に調べてもらうが、形態的にはイトウオニヒラアジが一番近いがロウニンアジと数値が被るところが多々あり、慎重を期し結局はDNA解析も行い判断することとなる。イトウオニヒラアジは同定も本当に難しい魚種であると改めて痛感する。こうなると最低でももう数個体は標本が必要となるのだろうけど、せめて昨年の様にもう少し小さなサイズで市場に揚がってもらえないかと切に願う。










鰓耙をチェック

尾鰭後縁が黒い?




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