お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今月2種めの初入網

2007年09月26日 | 定置網

 今日は定置網で雰囲気の違う魚が目に付き、思わず掬った。見てみると長い下顎が折れたナンヨウサヨリと最初は思った。しかし胸鰭が少し長い。頭の中でサヨリトビウオが浮かんだが下顎を見ると折れているようにも見える。とりあえず確保する。帰港し選別作業をしていると全く同じ魚をあと2個体見つける。これでサヨリトビウオと確信する。家に帰り図鑑で確認するとサヨリトビウオ属には2種いた。どちらにしても初入網である。検索図鑑で同定すると腹鰭の色の事が載っていて淡色ならサヨリトビウオ、黒色ならクロビレサヨリトビウオとなっている。今回獲れた3個体とも腹鰭は半分黒くもう半分が白い。これでは分からない。あとは解剖して鰾を調べなければならない。3個体あるので1個体を解剖し調べ、サヨリトビウオと同定。同定のために標本1個体がダメになってしまう。残りの2個体を鹿大用の標本に保存する。この魚、家の検索図鑑ではサヨリ科のサヨリトビウオとなっている。しかし、ネットで調べるとWEB魚図鑑や他のサイトなどではトビウオ科となっている。家の検索図鑑は第1版なので古い為、その後変わったのだろうか?確かにこの標準和名からすれば○○○トビウオなのでトビウオ科のようである。サヨリ科であればトビウオサヨリとなるのではないか。このサヨリ科とトビウオ科の違いとなれば胸鰭の大きさである。トビウオ科の胸鰭は著しく大きいとなっている。このサヨリトビウオの胸鰭は長いが著しいという程大きくは無い。はたして真相は?今度大学に行った時に最新の情報を調べてハッキリさせなければ!
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