
今日は定置網にハリセンボンがドッと押し寄せた。皆、大きく膨らみ、手で取り除こうとするも棘が手に刺さり痛い。ハリセンボンの除去作業をしていると1尾だけ少し大きな個体が目に付く。よく見るとネズミフグではないか。ネズミフグは魚ボラの標本としてまだ確保していない。ハリセンボンと間違われて捨てられないように急いで確保する。ネズミフグは珍しくはないが、ここ数年入網していなく久しぶりの対面である。また普段捕れるネズミフグは大きな個体ばかりで標本には向かないのだが、今回の個体は一見ハリセンボンと見間違えてしまうくらいの小さなサイズであり、魚ボラの標本として最適である。そういえば今年の干支はネズミである。毎年正月には各水族館で干支にちなんだ展示を行なう。恐らく今年の正月はネズミフグが各地の水族館で泳いだのではないだろうか?ちなみに今年は鹿児島がNHK大河ドラマ「篤姫」の舞台となっているので、地元かごしま水族館ではそのブームにあやかりネズミフグではなく姫(ヒメ)の付く名の魚を集めた展示であった。
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