今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしていると久し振りにトゲカナガシラを発見。トゲカナガシラは私がこの仕事を始めた30年程前は毎日定置網に普通に入っており、多い時はトロ箱1つ位はあった。高級魚ホウボウの仲間であるのだがサイズが小さく、鮮魚として水揚げは出来ない。その当時の雑魚として定番であったが頭部が大きく硬い為、養殖魚の餌用の雑魚の中にも入れてはいけなく、選別して取り除いていた。だが、毎日普通に獲れていたトゲカナガシラであるがいつの間にか急激に数が減り、ここ近年では稀な魚となってしまっている。同じホウボウ科のホウボウは数が減って来ている感じはしないのだが、カナガシラ属の他種は更に見なくなってしまっている。急激に減った原因もわからず更に何時頃から減ってしまったのかもよく覚えていない。水揚げ出来ない魚なので記録も残っておらず、気付かれずに姿を消してしまうという事は恐ろしい事である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/72/4efb400dd9e4c52e818c1ad96629ae05.jpg)
トゲカナガシラ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/60/ffb1487a4935f8da3d5e6f46caea89bb.jpg)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます