キンモクセイの香る季節になってきました。
関西では朝晩と寒いくらいの気温になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私はこの連休中やっと、衣替えをしました(←遅い)。
では黒い手帖・第四章「『反矢野』キャンペーンの非道」に少し触れておきたいと思います。
今までの記事でも書きましたが、矢野氏は手帖を奪われる少し前から尾行・監視の被害を受けていました。
これは日常的に行われ、自宅の周辺に常に数台の車が常駐し、矢野氏が外出すると必ず尾行が開始されたとあります。
矢野氏は本の中で「ここでは身元不詳とあえて言っておくが、複数の人々が極めて組織的に尾行を行っていたこと、また、過去の自分の経験から創価学会が尾行という手段を様々な場面で使っていたことを指摘することにとどめておく」と書いています。
そして「学会の『正義』に突き動かされる会員たち」という項では
一方、創価学会の監視・尾行のノウハウは、昨日や今日築かれたものではない。すでに述べた竹入義勝元委員長や山崎正友元弁護士に対する常軌を逸したバッシングの中で、監視や尾行が日常的に行われ、その他、反学会者や脱会者に対しても監視や尾行が繰り返されてきたと聞いている。
ちなみに創価学会の組織の中で、特に脱会者や学会批判者に対する監視・尾行などの役割を担っているのが「広宣部」と呼ばれるところとされる。
その存在は一般学会員にもあまり浸透していないが、広宣部はもともと、創価学会と同じく日蓮正宗の信徒組織で、学会に批判的だった「顕正会」の実態をつかむために発足した組織を前身としている。
~中略~
広宣部の主な活動は、「顕正会」構成員の郵便物の抜き取り、構成員の盗撮、交友関係の調査、構成員の尾行、怪文書による攻撃、構成員のゴミからの情報収集などだったという。
まさに非合法な謀略活動そのものだが、1991(平成3)年に学会が日蓮正宗から破門されると、広宣部のターゲットが変わる。学会員の中から日蓮正宗の信徒組織である妙観講にくら替えするケースが増えたため、脱会者と妙観講がこの非合法活動の標的にされることになったと聞く。
創価学会の非合法の活動は古くから組織化されており、執拗で攻撃的で、徹底的であると矢野氏は指摘しています。
そしてこういったものとは関係なく、学会員さんが個人で、あるいは集団で矢野氏の自宅に突然訪れ様々な抗議や嫌がらせが相次いだといいます。
「裏切り者!」「地獄へ行け!」「矢野の家は悪魔の家だ」…そのような言葉を浴びせてくるのです。
およそ宗教人が口にするとは思えない言葉を個人に対して容赦なくぶつける。こういう常軌を逸した学会幹部が後をたたない理由は明白だ。「反矢野」キャンペーンを繰り広げる聖教新聞や公明新聞などの報道が一般の学会員を扇動しているのである。
~中略~
矢野は池田名誉会長という師に敵対する者と決めつけ、憎悪心を煽るのだ。わが家に抗議に来た人たちは、なぜか仮面のように無表情、マインドコントロールされているかのごとく決まり文句を口にする。なんだか不気味だった。
彼らは学会幹部の言うことをまともに受け止め、常識はずれの行動を起こすようになる。学会員にはもともと純真な人が多い。個人個人を見れば真面目で良識的な人もいる。
だが、多くの会員の中には、その純真さや真面目さゆえに、学会の偽造された「正義」に突き動かされ、善悪の判断を忘れて一心不乱になる人もいる。これは残念ながら事実である。
こういった話を聞くにつけ、学会が暴走したら本当に物凄いことになるのではないか、との不安を抱きます。
そしてやはり組織のありように憤りを覚えずにはいられません。
組織だけが悪くて末端の学会員さんに罪がないというわけではありませんが、創価学会という組織の卑劣さ、傲慢さ、醜悪さ…。何故このようなエセ宗教団体が日本最大の規模で存在しているのか…。
創価学会がカルト宗教であり非合法な活動に力を入れていることは少し調べれば明白な事実であるのに、なぜ今もって多くの学会員さんたちが心酔しているのか…。
日蓮正宗に破門された時点で、宗教法人格を剥奪されているべきだったはずです。
この団体を見過ごしてきた国と、一般の国民にも責任はあるのだと思います。だって選挙に行って投票率を上げるだけでも公明党・創価学会にNOを突きつけられるのですから。
ちょっと話が逸れましたが、最後にこの本よりもう一つの暴露を紹介しましょう。
誰もが「きっとそうだろうな~」と思っているであろう事実の暴露です。
聖教新聞において最も気分が悪くなる「座談会」。ここにおいても矢野氏への誹謗中傷は凄まじいまでに繰り広げられていました。
「恩知らず」「金狂い」「卑しい、醜い、骨の髄まで腐りきった」「銭ゲバ野郎」「あの学歴詐称の竹入より悪い」「いったい、どこまで悪党か」「畜生以下の成金趣味」「関西の面汚し」
「情け容赦なく、どんどん糾弾してもらいたい」
「今さら『助けてくれ』なんて泣きつこうが、当然、誰一人相手にしない。助けるどころか、今か、今かと、あいつの破滅を首を長くして待っている(爆笑)」
ハイ、池田先生のお手紙よりご紹介しました。なるほど、先生の性格がよく出ている内容のお話だと思います。
これについて矢野氏はこう記しています。
もっとも、このような座談会の出席者や投書者が、本当にそうした発言をしたり、記事を書いているかというと、実情は少し違うようだ。
じつは聖教新聞や公明新聞の編集部があらかじめ原稿を作成し、協力者に名前を借りて座談会や投書に仕立てていると、これは実際に私の誹謗座談会の出席者に名をつらねていた一人が「絶対秘密」を条件にして明かしてくれた。
やっぱりねー!
そうだと思っていましたよ。だって話の流れがオカシイですもん。実際に喋ってたら完全に(出来の悪い)コントです。分かっていたけど、スッキリしました。
色々ありましたが最高裁で矢野氏の勝訴が確定し、本当によかったです。
これはまだまだ始まりでしかないと思いますが、どうかこの勝訴を受け、惨いことを言うようですが矢野さんには死ぬまで頑張ってもらいたいと思います。
潰れるはずがないと思われていた有名メーカーや老舗料亭の、不祥事による倒産・閉店の共通点は「内部告発」です。
この内部の声をもっと世に広げるため、この「黒い手帖」を初めとした批判本が一般の人の多くの目に留まることを願います。