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真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

池田大作の品格PART2 第五章より「トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判」 その3

2014-02-23 23:20:42 | 創価本の紹介
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第五章 色あせた「池田神格化」の現実 より

二,トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判 その3

 ②池田は権力と自己陶酔人間

 私達が、とうとう我慢できなくなったのは、広島での会食会のときでした。
 私達が、創価学会と池田氏との在り方について、その感想を正直に述べたところ、接待役のメンバーは、恐れおののき、その場をなんとかとりつくろって、私達の言葉は最初から聞かなかったかのように振る舞いました。
 私達は、池田氏との真剣な会見ができるよう頼んだのですが、それが池田氏に取り次がれたとは思えません。私達が最後に池田氏に会ったとき、彼の表情からは、私達の声や要望が伝えられている様子など、まったく見られませんでした。

~中略~

 私達はそれっきり彼とは会いませんでしたが、彼からの別れの贈り物を見て、誰も、私達の彼に対する怒りの気持ちを伝えていないことがわかりました。彼は私達に、絹で製本された大きな本をプレゼントしてくれたのですが、それは、本文などなく、ただ296ページにもわたって、彼自身と彼の家族の写真だけが納められた、驚くべきナルチシズムそのものの本でした。

・・・その4に続く。

勇気あるポーリー女史。普通言えますか?この状況下で正直な感想なんて。

ポーリー女史やご一緒していた旦那様は、高慢な振る舞いと威圧的な雰囲気で周囲を黙らせる池田氏に対して恐怖心を抱いておられたそうです。それに会食の後、ポーリー女史ご家族には高価な贈り物(注:写真集ではない)がされました。

それでも尚、周囲の状況に流されずに自分の意見を述べようとされた女史にその誠実さが伺えます。

それ以上に、聡明で鋭い観察眼を持つポーリー女史は理解していたのかもしれません。

このまま池田氏と教団に利用されてしまうことは、自分の人生に於いて許し難い汚点になるであろうこと。一生ついて回るであろうその汚名の重さを。だから自分たちは拒否したのだという事実を何としても残したかったのではと思います。

そして真打のお別れのプレゼント・・・イラネ~!!

マジか・・・。正気か・・・。

贈り付けられた方の気持ちも考えなさいな!どんな嫌がらせなんですか!

下手に捨てると呪われそうw

え~、これ作ろうとした心理についても形容し難い感想しか持ち合わせませんが、出来上がったのを池田氏は当然見たでしょうよ。どう思ったんでしょ?

満足して「ん、いい出来ダネッ☆」とか?キモイ!!

でも少なくとも池田氏が満足した出来でなければ完成品としてこの世に存在しないでしょうから、当たらずとも遠からずなんでしょうね・・・。コワイ!!

喜ばれると思った(本気で思った?)心情も理解しがたい。喜ばれると思わずに贈ったのならば尚のこと理解不能。

よもや美男(当時美中年?)と自惚れてもないでしょうに・・・。自惚れ・・・ないよね?

分からん。彼らの美意識が理解できない。元々できませんけどね。

恐らくこれ、ポーリー女史のためにだけ作られたものではないと思います。きっと他にも贈り付けられた人は少数ながらいることでしょう。

誰かネットオークションとか出してたらおもろいのに~。絶版になった戸田氏の全集とかは出てましたね、確か。

レアはレアなので、高値がつくことでしょう。ネット流出してれば尚おもしろいのにな~。

いっそのこと売り出してくれたらいいのに。買わないけど!


池田大作の品格PART2 第五章より「トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判」 その2

2014-02-16 22:12:59 | 創価本の紹介
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第五章 色あせた「池田神格化」の現実 より

二,トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判 その2

 ①見透かされた池田大作

〈崇高さのカケラもない池田大作〉 

 とうとう彼と会う夜がやってきました。大きな黒いリムジンで、豪華な本部に入っていきました。入り口はカメラのライトで昼間のように明るくなり、深くおじぎをしたままの側近や信奉者に囲まれて、池田夫妻が立っていました。
 この予想もしなかった出迎えぶりに、私達は、目がくらみ、ドギモを抜かれました。
 私達は、彼のもとに導かれ、小さな丸々と太った手と握手しました。そこに立っていた彼は、背の低い、太った男で、髪の毛は油で固められ、上等なスーツを着ていました。

~中略~

 池田氏は英語を話せないので、私達の後ろには、世界中どこへでも彼のお伴をする、若くて美しい通訳が座りました。
 彼女はマイクの前に座り、私達の一言一言を全て、並んで座っている側近や信奉者達に聞き取れるようにしていました。
 私達は、次から次へと繰り出される慇懃(いんぎん)な対応を受けながら、畏敬と驚きで、唖然(あぜん)としてしまいました。

~中略~

 私達は、形だけの会話をしながら、この男を観察いたしました。彼は、頭の先からハンドメイドの靴のつま先まで、俗人そのものであり、崇高さのひとカケラも見えませんでした。
「彼の職業が何か。当ててみろ」と言われても、〝宗教家〟と答えられる人は、ほとんど
いないでしょう。
 私は、多くの有力者と会ったことがあります。それは、首相をはじめ、さまざまな分野の指導者たちですが、しかし、池田氏のように、絶対的権力者の雰囲気をにじみ出させた人物と会ったことはありませんでした。
 彼は、おそらく長年にわたり、あらゆる自分の気まぐれを押し通し、全ての命令に従わせ、そして、
それに対する反論や軋轢(あつれき)に触れないよう、守られてきた人間なのでありましょう。

・・・その3に続く。

ポーリー女史の観察眼、恐るべし。

私のように批判本やインターネットで池田氏の情報を調べたわけではないポーリー女史が、初対面の池田氏に対して最後の赤文字のような感想を抱いたということは凄いことだと思います。

池田氏が分かり易すすぎるだけなのかもしれませんが。

池田氏との対談では、ポーリー女史曰く「耐えがたい、くだらない会話」という天気や風景などの話題に終始し、池田氏が予期しないような小難しい話に飛ぶと途端に険しい目になって警告されたそうです。

また女史は池田氏の対談と呼ばれる往復書簡や、池田氏が書いたとされる書籍のほとんどが代作によるものであるとは知らなかったのでしょう。池田氏側もトインビー博士本人ならばともかく、親戚のお嬢さんとに有意義な対談など求めていなかったことと思います。

ただただ、トインビー博士との関係性を強化するためだけのイベントに過ぎなかったのでしょう。

だからポーリー女史を馬鹿にしているのではないか、というのです。

自分達の目的のために他人を利用する。しかもしょーもない目的ですよ。

ポーリー女史は英国「ガーディアン」紙のコラムニストであり、BBCの社員だそうです。ただの有名人を祖父に持つ主婦ではないのです。

前回の「その1」でも書きましたが、常軌を逸したほどの大変豪華な接待です。それらは池田氏が一生懸命稼いだ資金によるものではなく、信者から吸い上げた寄付金です。だから有り難味もなくジャブジャブと湯水のように使うことができる。

ポーリー女史が豪華な接待に心動かされなかったのも、有り難味がないということの表れです。もしこれが池田氏が頑張って稼いだお金によっての心からのもてなしならば、その心遣いに温かさを感じることができたでしょう。

私は創価学会が企画したこういった著名人との対談についてそんなに詳しくはないのですが、ちょっと北朝鮮に訪朝する有名人と似てるなと思いました。

(拉致問題に取り組んでいない)日本の議員やアメリカのバスケ選手とか、利用されるのに何でそんな訪朝するのかな?と思う人いるじゃないですか。

まあ真の目的は分かりませんが、利用価値のある人の訪朝には向こうで大変な接待が待ち受けているそうなのです。

学会でもありますよね。学会員ではないのに名のある学者や著名人が池田氏に好意的な記事を書いたりすることが。

新聞広告などはもっと露骨で、広告料が減少する昨今にあって学会関連の広告は決して出し惜しみされないそうで。

つまり、学会の接待攻撃はそれが成功している人物が幾人か存在する、ということの証左かと思います。

そして本気で感激して学会や池田氏を素晴らしいと思っている人は皆無か、ごく稀だと思います。何故ならばそうして学会に入った人がいないから。

本気で感銘を受けたならば、本気で池田哲学などと賞賛するのならば、創価学会に入会するのが自然な流れですからね。けれどそういう人はついぞ見たことが無い。

ま、そういうことなんでしょう。


池田大作の品格PART2 第五章より「トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判」 その1

2014-02-09 21:55:12 | 創価本の紹介
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第五章 色あせた「池田神格化」の現実 より

二,トインビー博士の孫娘・ポーリー女史の痛烈批判 その1

 ①見透かされた池田大作

〈不可解な招待主の歓迎〉 
~前略

 数ヶ月前、突然、池田氏のロンドンの代理人から電話があり、〝祖父を偲び、また、祖父への感謝の気持ちを現わす意味で、私と夫を日本に招待したい〟とのことでした。
祖父が死んでから八年も後だっただけに、私達はちょっといぶかしく思ったのですが、これが西洋人には理解のできない、日本人特有の〝恩〟とか〝家族意識〟とかいったものなのかもしれない、と思いました。

~中略~

 私達が東京に着くと、十人以上の人が出迎えてくれて、私と、びっくりしている十二歳になる娘ミリーに、大きな花束が渡されました。
 池田氏からの、長い荘厳な歓迎のメッセージが読まれた後、大きな黒いリムジンに乗せられました。この車は、電動で黒張りとなる窓に囲まれ、車内に敷いた絨毯(じゅうたん)には、
池田氏の紋章が金色の糸で刺繍(ししゅう)されていました。
 ホテルに着くまで、車は行列をなして進みましたが、その途中でも、無線を使って、不可解な招待主(※池田氏)からの新たなメッセージが届けられました。彼が私達に対する招待を、どれほど大がかりなものにしたかが、すぐに分かりました。

~中略~

 ホテルの十四階から、たくさんの滝と橋と鯉の庭園に目をみはっている私達のもとへ、「池田氏は〝ご自宅のような気持ちでくつろいでください〟と言われています」とか「池田氏は〝あらゆるホテルのサービスと三十六のレストランをご利用いただきたい〟と望んでいます」とかいう伝言が、次々と届きました。数日後、この不可解な招待主に会うまでの間に、私達は、池田氏と創価学会について、いろいろわかってきました。
 なかでも、まず挙げておきたいことは、この組織は、莫大な富と権力と政治力を持っている、ということです。(中略)

・・・その2に続く

これもアンチ創価の方ならば多くがご存知であろうトインビー博士の孫娘であるポーリー女史のお話です。

トインビー対談は今でも創価学会がよく話題にあげる池田氏の功績(?)の一つですね。よっぽどの自慢なんでしょう。

しかしこのポーリー女史によって、それは自慢になるような話ではなかったということが指摘されています。

また蛍さんの「実事求是」のブログにて「トインビー対談を提案・要請したのは誰か」という記事があり、人間革命などでは池田氏の思想に感銘を受けたトインビー博士の要請で実現した対談であるとされていますが、実際は仲介者がおりその他のエピソードにも改竄が多々見られるということが詳らかにされています。

面白いですよね。よく数学の問題なんかで途中式を見るとどうやってその問題を解こうとしたかが分かりますが、学会のやり方も何処をどう改竄したかを追っていくと「どう見られたい」かということが分かり、その虚栄心に低俗さを見出すことができます。

ところでポーリー女史ご家族が乗ったリムジンの絨毯に刺繍されていたという「池田氏の紋章」とは何だったのでしょうか。池田家の家紋じゃないですよね。八葉蓮華のことかな?それだったら創価学会の紋章と言わないだろうか?はて?

それとやたらと池田氏のメッセージが届けられたようですが、それならお前が出迎えに来い!とは思いませんかねw

ラスボスは簡単には登場しないものですが、メッセージが頻繁すぎてその有り難味も薄れてしまっている感がハンパないではないですか。

分かっていることなので結論から申しますと、池田氏及び学会が利用するためにポーリー女史を招待した旅行であります。そしてその目論見は半分達成され、半分は裏目に出たというところでしょうか。

この招待が池田氏自身の発案によるものなのか、学会上層部の策なのかは分かりませんが、およそ上手い手であったとは思えません。

トインビー対談の功績を強化したいがための小細工だったのでしょうが、これではポーリー女史を馬鹿にしているとしか思えない接待ではありませんか。贅沢にもてなせば機嫌よくなって都合のいいようにできる、なんて池田氏と一緒にしてはいけません。

その下心を見透かされてこうやって暴露されているわけですが、そのリスクを誰も考えなかったというのが信じがたい学会首脳の能天気さなんですが、どうなんでしょうね。

さて、何だか「伝統の2月闘争」という言葉がコメント欄にいくつか登場しております。

この「2月闘争」というのは、池田氏が若手ホープwだった頃に200世帯以上を折伏した成果を讃えて使われるようになったもののようです。

しかしここにも偽りあり!なんですよね~。さすが創価学会!

先ほど紹介しました蛍さんのブログ「実事求是」にて、こちらの欺瞞が暴かれています。

「伝統の2月闘争の眉唾」(ブログ「実事求是」) ←要チェック!

こちらによりますと、当時の池田氏の婚約を報じた聖教新聞の報道記事からは一切折伏の成果を匂わせる話がない、とのことです。それ以外にも当時の聖教新聞ではそのような話題は欠片もなく・・・。

婚約報道では他のどうでもいいようなヨイショ話ばかりで、当然最も讃えるべき200世帯折伏を指揮したという実績についてはスルーw

こんなことがちゃんと調べられる世の中になって、良かったですね。

もう一つ別の話題。

左側のリンク先にあります時空無限さんの「創価学会批評ブログ」が更新再開されております。

ちょっと長い間更新が途絶えていたので残念に思っていたのですが、また珠玉の記事が更新されていて嬉しく思います。ブログランキングに参加されていますので、是非訪問してワンクリックで応援しましょう。


池田大作と暴力団 目次

2012-08-13 00:02:25 | 創価本の紹介

今話題の一冊をご紹介します。

「闇社会を利用してきた池田・創価学会」との前書きから、4つのパートに分けられた一冊です。

池田大作と暴力団 独占スクープと内部資料が明かす創価学会ヤミの裏面史+跡目争いの行方! (宝島NonfictionBooks) 池田大作と暴力団 独占スクープと内部資料が明かす創価学会ヤミの裏面史+跡目争いの行方! (宝島NonfictionBooks)
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PART1 池田大作と山口組と謀略

  •  盗聴実行犯、17年目の告白!後藤組組長/藤井都議会公明党顧問「密会テープ」の全貌!!
  • 私は創価学会に盗撮され、通話記録を盗まれていた
  • 謎の調査会社JTCに流れた公明党の"政党交付金"

PART2 支配されたメディアと知識人

  • 創価学会の芸能界占領計画
  • 『聖教新聞』の印刷利権に牛耳られ、池田大作の"提灯記事"を載せる朝日・読売・毎日
  • 池田教の"広告塔"に堕ちた学会シンパの知識人リスト!
  • 創価学会系球団の御三家は「日ハム」「楽天」「巨人」
  • ナンバーワンは『読売新聞』!創価学会系広告出稿ランキング公表

PART3 池田大作なき後の跡目争い

  • 相続問題で国税当局に怯えて迷走する池田大作の"跡目争い"!
  • 池田大作なき後に残る「創価学会」の巨額資産を見積もる
  • 池田大作「ノーベル平和賞受賞」工作の軌跡
  • 池田大作をトップに君臨させた高利貸し時代の営業力とカネ

PART4 池田大作なき後の日本支配

  • 財務省・経産省・外務省・・・・・・日本の中枢に学会エリートはどれだけ浸透したか?
  • 政府秘密文書を本邦初公開!創価学会「自衛隊折伏計画」の驚くべき真相
  • 総数20万人!創価大学OBの"進路"に見る日本社会の"学会員浸透度"
  • 『聖教新聞』の広告クライアントに大異変!

実は今日届いたばかりでまだ読んでいないのです^^;

読み終えましたら、また記事にて紹介したいと思います。

でもそれはちょっと先になるかなー。今記事にしている「マインド・コントロールとは何か?」を一通り紹介しましたら、次は「乱脈経理」を記事にしたいと思っているので、その次かな。

その頃には学会事情も何か進展があるのかないのか…。


乱脈経理 より「国税が学会本部へ」

2011-11-13 15:50:37 | 創価本の紹介

乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント 乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント
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第一章 押し付けられた交渉役より

「国税が学会本部へ」

~前略

 やはり捨て金庫事件に象徴される学会の金満体質が国税当局を強く刺激したということだ。
 また、これは表沙汰になっていない話だが、捨て金庫事件の前に学会で別の事件が起き国税当局に不信を抱かれたことがある。発端はパチンコ店を経営するある学会員への税務調査だった。調査の過程で
創価学会を受取人とする巨額の領収書が見つかり、学会員が「学会への寄付だ」と言うので国税側が事実関係を学会に照会したところ、学会内部は大騒ぎになったのである。
 当時、秋谷氏が「大変だ」とあわてていたのを私はよく覚えている。私が「寄付はありましたと言えばそれで済むだろう」と気楽に話すと、秋谷氏は「それができるなら苦労しない」と顔をしかめた。
「パチンコ店経営者からの巨額の寄付金は学会本部に入金されておらず、学会のどこかに消えたらしい」という解説が本部内部で流布していた。「まともな財務ならことさら回答を拒否する必要はないはずだ」と、ある学会幹部職員は言っていた。秋谷氏がえらく深刻な声で頼むので、要領を得ないまま、私は国税の国会担当に電話した。
 国税側が私の意向を尊重してくれたので、この件はウヤムヤになり、最終的には大事に至らなかった。だがこのときの経験が国税当局に学会経理への不信感を植え付けたのは間違いない。

「学会員の寄付」

 この事件に懲りたのか、学会は一九八九年から寄付の入金方法を改めた。それまでは地区の幹部が寄付金を預かり本部に入金していたが、事件後の八九年からは学会の銀行口座に会員が直接振り込む形式に変わった。現在、振込み額は最低一口一万円で上限なしということになっている。
 もっとも銀行振り込みになって学会財務が明朗化したかというと、「必ずしもそうでないらしい」と関西本部の幹部職員が声をひそめて話してくれた。この幹部によると
「大口寄付者に対して別口座への入金、あるいは現金での持参が内々で指導されている」という。私は驚いて「その口座のことを学会本部は承知しているのか」と聞くと、幹部は「それは言えない」と言葉を濁した。「もし学会本部も知らない口座や入金があれば横領になるではないか」と私が指摘すると幹部は黙ってしまった。まさかそんなことがあったとは思いたくないが、そういう話が流れていたのは事実だ。

後略~

裏金に横領…そりゃ財務の収支明細を公表できないわけです。

公表できない、しないからこそ、これらのことが真実であると暗に語っているようなものではないですか。

パチンコ店経営者からの寄付金の例は、きっと他にもあったのでしょうね。それが集まって捨て金庫事件のような眠ったお金があちこちにできたのでしょう。

そして子分は親分の真似をするものなのですよ。

親分の親分である大親分からの体質なんでしょうから、伝統と言えるかもしれません。

そしてね、こうしてお金を着服した、あるいはその恩恵を受けた人間は決してその内情を暴露はしませんよ。よほどの真人間になるというような決意でもない限り。

そうした自分の罪を認めて曝け出す内部告発者が出てくるのか、強制捜査的な外力でもって無理やり暴かれるのか、それともこのまま闇は闇の中に眠り続けるのか…。

弟子とは師匠が地獄に行くなら共に地獄に落ちる、というものではありません。

師弟とは人間関係です。

地獄に行くと分かっている人間を放置したりそれを手助けすることこそ、慈悲なき罪ではないですか。

人の心によって人は救われるのだということを、考えてほしいものです。