最初に乗るのは岡山0636発の津山線快速ことぶき号津山ゆき。今回の旅の目的はマンホールカードを求めて歩き回ることなので、そんなに早く出なくても次の0701発の津山ゆきでも十分間に合うのですが、普通列車だと通学の高校生で混雑しそうなのと、津山で行ってみたい場所もあったので早く出てきた次第。
回送列車で到着したキハ47形2両編成の写真を撮っていると、向こう側のホームに列車が到着しました。
東京からやってきた寝台特急サンライズ瀬戸・サンライズ出雲号です。ここ岡山には0627に到着して切り離し作業ののち、高松ゆきサンライズ瀬戸号は0631発、出雲市ゆきサンライズ出雲号は0634に発車してゆきます。この日はサンライズ瀬戸号が琴平まで延長運転をしていました。ただ、寒いので切り離し風景は見ず、あったかいコーヒーを買って車内へ戻ります。
サンライズ号を見送って0636に発車。ドアはボタン式の半自動なので、発車時刻になるとエンジンがブルルンと唸って岡山駅を発車しました。
更新工事を受けているので窓枠や一部の窓が埋められてはいますが、車内はボックスシートが並ぶ国鉄気動車そのもの。床下から聞こえるエンジン音を聞きながらまだ暗い吉備路を走ります。朝ごはんのサンドイッチを食べながら、次第に明るくなってくる車窓を眺めて過ごします。快速列車ゆえ停車駅は少ないですが、ローカル線とはいえ朝の通勤通学輸送もあるので、岡山ゆきと頻繁にすれ違います。停車駅ではほぼ交換列車が待っている状況。
0713着の福渡駅では駅名標に七福神の姿が描かれていました。岡山と津山を結んでいた津山街道の宿場町であったこの辺りはちょうど岡山と津山の中間地点にあたることから「行こうか岡山、戻ろうか津山、ここが思案の深渡」と言う言葉が残っているそうです。元々は「ふくわたし」と呼んでいたそうですが、福を渡してはならぬということで「ふくわたり」となったそうです。ここで岡山ゆきの快速ことぶきと交換待ち合わせをしましたが、なんと4両編成で現れました。岡山へ通勤通学するにはちょうどいい時間帯なので4両になっているのでしょう。
0741着の亀甲はなんとも縁起のいい駅名です。ホームから見ると普通の駅舎ですが、この駅はなんと亀の形をしており、ご丁寧にも亀の首が駅舎から出ていて、目に時計が埋め込まれている奇妙な駅となっています。ホーム側にも亀の像がありますね。
土曜日の早朝ともあってほとんど乗車もないままに津山に0752に到着。ホームに降りると冷たい空気が頬を撫でます。
朝の時間なので4線あるホームには列車が全て止まっています。津山は津山線のほか姫新線、因美線が集まる備北のターミナル駅で、朝の時間は列車が集まってくるのでしょう。岡山へ戻るのは0956発快速ことぶき号と決めているので、滞在時間は約2時間。とりあえず改札口を出てどうするか決めることにします。