トンネルを出て第一渡良瀬川橋梁で草木湖を越えると、オートキャンプ場の桜が見えました。このあたりは標高が高いらしく、平野よりも遅く桜が満開を迎えているようです。
沢入駅を出ると渡良瀬川の渓谷が深くなり、川面には大きな白い岩が目立つようになってきました。ゆっくりとしたスピードで走るトロッコ列車から渓谷の景色を楽しみます。
足尾銅山観光の拠点駅である通洞駅に到着すると、乗っていたほとんどの乗客が下車。普通車両はまさかの貸切状態に。トロッコ車両にも1組の乗客しか残っておらず、そのまま終点の間藤に到着しました。
間藤駅は故宮脇俊三先生が国鉄時代に全線完乗をした駅で、宮脇先生の処女作である時刻表2万kmの最後に出てきます。先生の死後、縁のある駅ということから、待合室に宮脇先生の直筆原稿や、間藤駅の出てくる部分のコピーが貼られています。
間藤駅の桜は満開になっていました。停車しているトロッコわっしー号とともに撮りますが、中高年のにわか撮り鉄がいてなかなか思うように撮れませんでした。
ヨルタモリでも出てきた始点終点の車止め。これを撮るのにも、にわか中高年撮り鉄に邪魔されてかなり待ちました。発車ぎりぎりになってようやく撮れた次第です。
トロッコわっしー号を見送ってから、待合室でお昼ごはんのおにぎりを頬張ってお腹を満たしてから、足尾駅まで歩くことにします。