ふと気づくとSLが出庫して客車と連結するようなので、車から出て線路沿いに。ちょうど本日の牽引機C10 8号機が客車と連結をするところでした。程なくしてSL急行の乗車開始の案内が入ったので、早速改札を受けてホームに入ります。
すでに列車はホームに入っており、改札口を抜けてくる乗客が次々にやってきて機関車のあたりで撮影をします。このC10型蒸気機関車は国鉄近代型タンク機関車の初代とも言える機関車で、1930年に製造されました。当時のテンダ機関車の技術を応用して作られており、短距離の快速列車の牽引に活躍をしました。この機関車の技術でつぎのC11というタンク機関車の名機が生まれています。当機は新製配置が新小岩機関区という千葉にも縁のある機関車です。最終配置は会津若松区で、廃車後は岩手県宮古市のラサ工業で使用されていましたが、1995年に大井川鐵道にやってきました。
SLだけではなく客車も国鉄の旧型客車を使用しており、昔の急行列車の雰囲気を楽しむことができます。そして指定された3号車はその中でも独特の形態を持っている車両でした。
3号車はオハ35 149号車で1940年に小倉工場で製造された車両で、オハ35系の中でも特異車と呼ばれる車両です。この車両は国鉄工場での溶接技術の向上を図るために試作された車両で、張り上げ屋根に窓上のヘッダがないタイプとなっています。現役唯一の試作車両で、国鉄客車史の貴重な保存車両として研究家の間でも有名な車両です。
客車の端には鉄道省小倉工場の製造銘板と土崎工場の更新修繕銘板が残っていました。ちなみに小倉工場は現JR九州小倉総合車両センター、土崎工場はJR東日本秋田総合車両センターとして現存しています。
隣の2号車は原型のオハ35 22号車でこちらは現役最古のオハ35系客車で1939年に日本車両東京支店蕨工場で製造されました。こちらはリベット止めの車体となっています。そんな車体の違いを観察して客車に乗り込みます。もちろんドアは手で開けるタイプなので、ドアを開けて乗車します。
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