新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

日光・鬼怒川の休日〜5

2023-06-12 20:21:08 | 旅行
10時ごろまで宿でのんびりとして出発します。鬼怒川温泉駅へ向けて歩いているとSL大樹が東武ワールドスクウェア駅を発車する汽笛が聞こえました。SLの到着と同じぐらいに鬼怒川温泉駅へ。

転車台広場で待っていると本日のSL大樹牽引機のC11 123号機がやってきました。このC11 123号機は1947年に国鉄同型機として江若鉄道(現江若交通)が発注したC11 1号機として日本車輌で製造され、1957年に北海道・釧路の雄別炭礦鉄道に譲渡、1970年に釧路開発埠頭に再譲渡されたのち1975年に廃車。廃車後は北海道江別市で保存されていましたが2019年に東武鉄道が動態復元を目的に取得し、2021年に動態復元されました。その際に東武鉄道123周年、また東武鉄道3両目のC11型蒸気機関車であることからC11 123号機に改番されています。

SLの向きを変えるための転写作業も一つのイベントとして成立しており、ここ鬼怒川温泉駅では駅前に転車台が設けられているので、たくさんのギャラリーが見学をしています。

たくさんのギャラリーの前でC11は転車台上で回転。回転中は汽笛吹鳴もありました。

方向を変えて客車へと戻るC11の後ろに連結されるのは車掌ヨ8000。蒸気機関車には入りきらない東武ATSを搭載している車掌車ヨ8000型の窓には金太郎さんがいました。

乗車までは早いですが、駅に入って改札口を通過します。ちょうど新宿行きのきぬがわ号が発車してゆくところでした。

まだ機関車は連結していませんでしたが、客車はホームに留め置かれたままだったので、2号車の客車についてる大樹のエンブレムを見たりします。

そうこうしているうちに会津高原尾瀬口駅から鬼怒川温泉止まりの列車が到着。かつては日光・鬼怒川へ料金不要の快速列車として活躍していた6050系で、東武鉄道から撤退した後、野岩鉄道に残る3編成が最後の活躍をしています。現在、普通列車は新藤原で系統分離されており、特急リバティ会津のみが野岩鉄道・会津鉄道に直通していますが、1往復のみ鬼怒川温泉へ乗り入れています。

SLが連結されたので、SLを絡めて色々ととります。SL大樹の走る下今市ー鬼怒川温泉間の駅では昭和レトロ風な駅名標が再現されており、SLの走っていた頃を演出しています。国鉄書体のすみ丸ゴシックを模した文字を使っていますが、東武ワールドスクウェア駅をひらがなで表現されるとどうも違和感というか、なんとなく可愛く見えるのは気のせいでしょうか。

鳥居型駅名標だけではなくホーロー板の駅名標もありますが、今時らしく駅ナンバリングと3ヶ国語の表記が入っているのは致し方ないでしょうか。

色々とSLを撮影してから指定された席に座って発車を待つことにします。

SL大樹の旅のお供に鬼怒川温泉駅前のバームクーヘン工房はちやさんで、バームクーヘンラスクを買いました。バームクーヘン製造の過程でどうしても出てしまう切れ端などを焼き上げてラスクにしたものです。元が美味しいものなので間違いはありません。が、朝ごはんを食べて時間も経っていないので、コーヒーのアテに軽くつまむ程度になってしまいました。

ところで14系座席車に乗った経験のある方はご存知かもしれませんが、この座席。一応リクライニングはします。肘掛のボタンを引くと座面と背面が動き倒れる仕組みになっているのですが、ロック機能がついていません。そうするとどうなるかと言うと、ちょっと気をぬくと「バタン!」と大きな音を立てて戻ってしまう困った座席です。30年ほど前はこの14系客車が上野発の夜行急行列車に使われており、深夜に寝ているときにバタンと言う音と衝撃、そしてリクライニングを維持するにはある程度力を入れていないといけないので、あまり寝れないという思い出があります。
14系の他に183系特急電車や485系・381系特急電車の一部にも搭載されていたので、座った経験のある方もおられるかもしれません。さすがにロック機構はのちにつけられたようですが。

1114に鬼怒川温泉駅を発車。わずか5分の東武ワールドスクウェア駅で下車する人もいてちょっとびっくりです。1駅ですがきちんとSL指定料金はかかり、その上すぐ前には普通列車も走っていてそちらに乗っていけばいいので、どうしてもSL大樹に乗りたかったのでしょう。
力行するときの前後に軽く揺さぶられる衝撃や、時折車窓に流れる煙がSL列車に乗っていることを思わせてくれます。SL大樹でもアテンダントさんの放送が入り楽しませてくれます。ただし、機関車から遠い車両であることと、床下のディーゼル発電機の騒音がややうるさく、音の面ではあまり楽しめませんが。

36分のSL旅を楽しみ1151に下今市駅に到着。浅草行き特急はすぐの接続なのですが、一度東武日光へ戻ってから特急スペーシアに乗って浅草に帰ることにします。1217発特急リバティけごん17号に乗って東武日光へ向かいます。この辺りの普通列車は毎時2本程度なので、わずか1駅ですが特急に躊躇なく乗ることも時間を生み出す方策です。

東武日光では1時間ほどあり、ちょうど昼食タイムですが、あまり食べようという気にもならないのでお昼ご飯はパスします。駅から少し行ったところにあるリオンドールに行って、帰ってからの夕ご飯を仕入れておきます。気温は低いとはいえ日差しがあるのでちょっと歩くと汗が出ます。

帰りの列車は1335発特急けごん30号浅草ゆき。早めにホームに入って涼んでいると、折り返しの電車でやってきたのは金色の日光詣スペーシア編成でした。車内清掃ののち乗車をして、スペーシアのどっしりとした座席に座り浅草までの2時間を過ごします。本を読んだりうとうとして過ごしました。浅草には1525着。浅草から地下鉄銀座線と地下鉄東西線を乗り継いで帰宅しました。


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