本年4月29日に開館予定の京都鉄道博物館に保存展示される予定の230形233号蒸気機関車が2016年に国の重要文化財に指定されることになりました。
233号機は1903年に逓信省鉄道作業局によって発注されたタンク式蒸気機関車で、汽車製造会社にて製造されました。230形は我が国初の量産型蒸気機関車で、それまで輸入に頼っていた我が国の蒸気機関車の転換点ともなった形式です。西日本地区に配置され使用され、わかっているだけでも米子、舞鶴、浜松と転々としています、1960年代はじめに稲沢を最後に廃車されました。廃車後は大阪の交通科学博物館に長く展示され、2004年に鉄道記念物に、2007年には機械遺産に指定されました。そして今回重要文化財に指定されました。
鉄道車両としては大宮・鉄道博物館に保存されている150形150号蒸気機関車、一号御料車、京都府加悦SL広場に保存されている120形123号蒸気機関車に次いで4例目となります。