米軍横田基地でのパラシュート降下訓練。(参考:2日連続の重大事故──共産党都議団が知事に「C130輸送機によるパラシュート訓練事故に関する申し入れ」)
2日連続で事故を起こしたばかりで、周辺自治体が原因究明と再発防止策が講じられるまでの訓練中止を求めていた中で、再開したことに怒りの声が広がっています。
小池知事に申し入れを行った際、都市整備局基地対策部長は「再開に対しては、横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会として国と米軍に、従来からも、土日祝日、特別な日には飛行訓練を行わないとの要請もしてきており、事故を起こして間もない時点で再開したことに遺憾の意を伝えた。6自治体のうち5自治体では成人式を行う予定であったことも伝え、14日はやらないよう口頭でも申し入れた」と答えました。
遺憾の意を表明しても、意に介せず訓練を再開する。日米地位協定があまりにも不平等な状態となっていることと不可分ではないと考えます。
■米国に言われたら選択肢が"Yes"しかない
沖縄では、アメリカいいなりにというかむしろ日本が積極的に辺野古新基地建設を推進しています。アメリカにものが言えない、アメリカから言われたら選択肢が"Yes"しかない状況を一刻も早く変えなければなりません。
沖縄県内の選挙では、くり返し新基地建設反対の民意が示されています。
一方で、2月に辺野古新基地建設を問う県民投票をめぐって、県民投票を実施しないという(5つの自治体──宜野湾市、沖縄市、うるま市、宮古島市、石垣市)常軌を逸した動きもあり、これに自民党議員が深く関わっていることが指摘されています。
今日から宜野湾市役所前でハンガーストライキやってます。
— 元山仁士郎@「辺野古」県民投票 (@Jin46o) 2019年1月15日
宜野湾市長、沖縄市長、うるま市長、宮古島市長、石垣市長が県民投票への参加を表明するまで水だけで頑張ります。
HPに詳細が書かれていますので、ご覧ください。https://t.co/ZvfZMCimck#HungryforVote#ハンストなう
国民主権の視点からも、地方自治の視点からも、民主主義の視点からも、地域の住民の意思は最優先される必要があります。
沖縄では玉城デニー知事を先頭に、辺野古の新基地建設反対の声を上げ続けています。東京でも、小池知事を先頭に横田基地の問題に真剣に取り組み、住民の命と安全を守る立場から基地の縮小・撤去を含めて取り組むことが必要です。
以下、共産党都議団が小池知事に対して行なった申し入れ全文です。
東京都知事 小池百合子殿
横田基地でパラシュート事故を連続して起こした米軍がパラシュート訓練を再開したことに対する申し入れ
2019年1月15日
日本共産党東京都議会議員団
米軍は、1月11日、横田基地において14日から17日までの4日間、のべ150~200名ものパラシュート訓練を行うと表明し、14日から実施しています。
米軍は8、9日と連続して、同訓練で、メインパラシュートが機能せず、予備パラシュートによって米兵が落下する事故を起こしたばかりです。予備パラシュートが畳み込まれていたデプロイメントバッグは未だ発見されておらず、基地外への落下の可能性も否定できません。
この事故に対し、東京都および横田基地周辺の5市1町は、2度にわたって米軍及び国に対し、「これまでも再三にわたり再発防止や安全対策の徹底等を要請してきたにも関わらず、パラシュート訓練に起因する事故が短期間のうちに再び起きた」(1回目)、「事故原因の究明及び再発防止策について何ら説明がないまま訓練が実施され、再度同様の事故が起きたことは周辺住民の不安を増大させるもの」(2回目)と遺憾の意を表明したうえで、原因究明と再発防止策が講じられるまでの訓練中止を要請しています。また、11日にも14日は「成人の日」であり、基地周辺自治体の多くで成人式が予定されていることから、14日には、人員降下訓練を実施しないことを求めました。
にもかかわらず米軍が、都をはじめとした地元自治体の要請と住民の怒りと不安に背を向け、パラシュート訓練を実施したことは言語道断です。
このような姿勢では人命にかかわる重大な事故をいつ起こさないとも限りません。周辺が人口密集地域である横田基地で、自治体や住民の声に耳を貸さない米軍がパラシュート訓練を行うことは許されません。
よって、以下のことを強く求めるものです。
- 米軍が14日に横田基地でのパラシュート訓練を再開したことに、知事を先頭として国及び米軍に強く抗議するとともに、横田基地におけるパラシュート訓練をただちに中止し、今後、実施しないよう、強く迫ること。
- 横田基地におけるパラシュートなどの訓練をやめさせるために、都内の関係自治体とともに対策組織をもうけ、取り組むこと。
以 上
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