No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

覚悟がないといつまでたっても変われない

2006年07月31日 | メンタル・心・考え方
先週末は軽井沢トーナメント(通称軽トー)に出場してきました。
草トーナメントですが、田園と並んで伝統のある大会で、
強い選手もたくさん来ていましたし、観客もたくさんいて、
とても楽しい雰囲気で試合をすることができました。
結果はベスト8とまぁまぁな感じでしたが・・・

今大会では、最近試している”抜き”と”崩し”を実践してみようと思ったのですが、
自己採点では30点ぐらいですかね。
全くできなかったわけではないのですが、
実戦ではどうしても身体が固まってしまうらしく、
なかなかうまく抜けませんでした。
緊張すると地に足が付かないと良くいいますが、
身体がなんか上方向に行ってしまいます。
抜きも崩しも、重力を利用した下への移動成分を力に変えるので、
これではうまくいきません。

身体が固くなるのは、やっぱり恐れてるからですね。
ミスしたくないし、負けたくない。
そんな気持ちが、僕の動きを固く躍動感のないものにしていきます。
身体操作のみならず、僕に足りないのは”覚悟”だなと痛感しました。
しょうもないプレーをしてでも勝利にしがみつこうとする自分の弱い心をコントロールしないと
いくらすばらしい身体ワークを教わっても意味がありませんよね。
ラッキーなことに今週末も試合があるので、
心の修行のつもりで覚悟を持ってプレーしてきたいと思います。

それでは

PS 週末には今の固い決心は忘れちゃってるんだろうな・・・

腕に振られてサービスダッシュする

2006年07月28日 | 身体の使い方・打ち方
今日は一人でサービスを練習してみました。
サービスを打つだけでなく、その後のネットダッシュをイメージしてやってみたのですが、
どうもモタついてうまくダッシュできませんでした。
サービスの調子が良いときは体重が乗り切っているので、
その後のダッシュもうまくいきますが、
調子がイマイチのときは、サーブがレベルが下がるばかりでなく、
その後の動作もスムーズに行かなくなってしまいます。

いろいろと原因を探りながらやってるうちに、
和童塾で教わった、”腕に振られて動く”というものを思い出しました。
通常身体をうまく使おうとすると、
中心部の力を末端に流していくことだけに集中してしまいますが、実はその逆もあります。
例えば体重移動で腕(末端部分)を動かした場合、
ある時点から逆にその動かした腕につられて体幹部分が引っ張られるという動きです。
これを利用してダッシュすれば良いのかなと閃いたんですね。

結果はというと、素振りでは上々。
自分でがんばって前に走っていくというよりは、
誰かに引っ張ってもらっている感覚になりました。

ところが実際にボールを打つとなかなか同じ感覚にならないんです。
不思議・・・
おそらくボールを打とうとするときに力が入ってしまって、
スウィングが逆に減速してしまってるのでしょうね。
それで前回のブログで書いたように、インパクトの直前で脱力をしてみると、
ちょっとだけ引っ張られる感覚が出てきました。

数ヶ月前、松本先生にフェデラーのサービスを分析してもらった際に、
「インパクト時は完全脱力してる」という言葉がありましたが、
このことだったんだなとやっとわかった気がしました。
インパクトの直前で抜くから、筋反射がおきて力が発生し、
且つラケットに体重を預けることができるんですね。

教えてもらっている知識がいろんなことを通じて繋がってくるのが本当におもしろい。
頭ではわかってきても、まだまだ身体で覚えてはいないので、
引き続き精進します。

それでは良い週末を!

PS 道場の8月スケジュールが決まりました。
  MLがうまく機能しないので、こちらで先にお知らせしますね。
  http://yanahara.u.campus.ne.jp/tennis/Control?viewYear=2006&viewMonth=8

力を抜くタイミングは2回ある

2006年07月26日 | 身体の使い方・打ち方
先日練習をしていて感じたのですが、
力を抜くタイミングというのが大きく言うと2つありそうです。

ひとつは動き出し。
ラリー中に自分自身がどうなってしまっているのかを観察して気付いたのですが、
相手にボールを打たれた瞬間、身体が一度硬直します。
勝手に焦ってしまっているのか、早くボールに追いつこうとしているのかはわかりませんが、
とにかく身体が一瞬緊張してしまうので、
スムーズにボールのところへの移動ができなくなってしまいます。
逆にこの場面で膝や股関節など全身の力をフッと抜くと
すごく滑らかにボールへ入っていくことができます。

そしてもうひとつがインパクト直前。
ここでも強くボールを打とうとしたり、逆にすごく安全に打とうとしたりすると、
力をグッと入れたくなります。
この場面でも同じように膝、股関節をはじめ、全身の力を抜くと、
スムーズにラケットが走ってくれます。
通常とは逆の動きなのでイメージが難しいかもしれませんが、
ナダルが追い込まれたときに打つバックハンドのパッシングショットのような感じです。
打つときに身体が沈んで、やたらと体勢が低くなってますよね?
その動きです。
ナダルは激しい動きに中でその動作ができるところがすごいのですが、
それほど動かされない場面では我々も練習すればできそうです。

これらは二つとも、通常力を入れたい場面ですよね。
しかしそこで力みが発生して身体が固まってしまうようです。
入れたくなる場面で抜くから、うまくいくんですね。

一言で抜くといっても、実はそれなりに練習が必要です。
それにイメージすらできない人もいるかもしれません。
今後レッスンでもやっていきますので、お楽しみに。

と豪語してみたものの、僕も抜くことに関してはまだまだシロートなので、
本格的にこういった動きを習いたい人は是非和童塾に来て下さいね。

7月23日和童塾サマリー

2006年07月24日 | 身体の使い方・打ち方
参加者のみなさん、お疲れ様でした。
今回の和童塾もおもしろかったですねぇ。
自分では何年かかっても気付けるかどうかわからないことを
たくさん教われて我々は本当にラッキーだと思います。

昨日も大事なことは山ほどあってとても書ききれませんが、
”力を短時間で発生させる”という点が特に重要かもしれません。
普通大きな力を発生させようと思うと、どうしても大きな動作になってしまいがちです。
そうするとMAXパワーを出力するまでにすごく時間がかかり、
実際のプレーの中では使えなくなってしまいます。
それに無駄が多くて体力を浪費してしまうということもあります。

例えばフェデラーやナダルのフォアハンド。
テークバックの位置を一般プレーヤーと比べてみてください。
あんなに豪快に打っているフェデラーやナダルの方が、
実はテークバックは小さくてコンパクトなんですね。
それは彼らが短時間でMAXパワーを出力させる能力があるからできることなんですが。

それじゃあ、どうやってそれを実現するのか?
ここが難しいところなんですが、
身体を細分化し、股関節や膝の抜きを覚えて重力を利用し、
反射性に富んだ筋力を開発するなどということを
松本先生には教えて頂いています。
頭でわかっていても、実際にできるようになるには数年はかかりそうですが・・・笑

さてワークサマリーですが、前回のものは数も少なかったので書かないことにします。
わかりますよね?
地道な作業ですが、がんばっていきましょう。

それから前々回のワークを簡単に記しておきます。
全て筋反射能力を高めるものなので、
リズムを重視して行うことが重要です。
リズムが崩れたらストップするということを忘れないでくださいね。

①腕立て
②V字腹筋
③腹筋斜め
④反対
⑤四股
⑥片足四股
⑦反対
⑧猫のポーズから脚上げ
⑨反対
⑩ニージャンプ

7月16和童塾サマリー

2006年07月18日 | 身体の使い方・打ち方
遅くなりましたが、先日の和童塾の報告です。
今回僕が個人的に一番勉強になった点は、
「ユルく打つためにも、最低限の筋力は必要」という点です。
脱力というものに真剣に取組みはじめてから3年ほど経ち、
まだまだ次元がかなり低いとは言え、
少しは力を抜けて打てることが出てきました。
それができるときは確かに良いボールが飛んでいきますが、
ある一定以上のレベルで脱力すると(脱力できてしまうと)、
今度は肩、肘、手首などの関節に違和感(痛み)を感じることが出てきます。
松本先生いわく、その理由は筋力が足りないからなんですね。
脱力することで、今までではありえなかったパワーを自分で生み出し、
その生み出した力で自分を壊してしまう・・・
そこを乗り越えるためには、脱力することだけでなく、
最低限の筋力を養うことはどうしても必要なんですね。

とは言え、まずみなさんにも僕にも一番必要なことは、
今まで通り、「脱力」であることに変わりはありません。
しかし、それだけで全て可能になるわけではないことは
覚えておいたほうが良いのではないかと思います。

ワークサマリーについては、ちょっと今時間がないのでまた別途書きますね。
それでは。





全体重をラケットに預ける

2006年07月13日 | 身体の使い方・打ち方
この間、「いかにラケットを振らずにボレーできるか」
をテーマに練習してみました。
振らないということはスウィングのスピードを利用できないわけですから、
体重を乗せていくしかありません。
つまり、「自分の体重をいかにラケットに預けてしまえるか」
ということになります。
試してみた結果、身体のすごく前にラケットをセットし、
インパクト時に膝や股関節を抜くことで、
ラケットに体重を預け、うまく力を伝えることができそうなことがわかりました。

「おお、これはおもしろい!」
とすごいことを自分で発見した気になって一人喜んでいたのですが、
実はこれ、松本義光先生の和童塾(浅草)で教えてもらったことでした・・・
浅草の和童塾ではテニスではなく武道的な動きの中で身体動作を学びます。
そのうちのひとつのワークですが、
二人一組になり、一人は腕を前方に伸ばして手の平を相手の身体の触れ、
その状態から股関節と膝を抜いて自分の体重を預けることで相手を崩すというものがあります。
これ、同じですよね、僕がボレーで試してみたことと。笑

テニスをしていると毎日いろんな発見があって本当におもしろいです。
実はテニスに限らず、何かに取り組むときのおもしろさの原点は、
ここにあるのかもしれませんね。

引き続き、発見していく作業を楽しんでいきましょう。

7月9日和童塾ワークサマリー

2006年07月10日 | 身体の使い方・打ち方
昨日の和童塾ではナダルのフォアハンドを松本先生に分析してもらいました。
この強烈にスピンがかかって相手を追いこむフォアハンド。
我々が単純にスピンだけ多くかけようと思っても、
まずかからないし、かかったとしても威力のないただ回転の多いボールになりがちです。
ここでもやはり大事なのは身体全体を総動員して打つこと。
簡単に言うと、身体が一瞬浮いて沈み込んだ力が股関節をで反射し、
胸郭を通して腕に伝わっていきます。
うーーん、言うのは実に簡単ですね。笑
まぁ、我々がナダルと同じように打つのはまず無理でしょうけど、
少しでも要素を取りいれることで、今までとは質の違うボールが打てると良いですね。
そのためのワークですから、地道に気長にやっていきましょう。

以下にワークサマリーを記しておきます。
いつものように参加されてない方には意味不明だと思いますが、ご容赦ください。

・肋骨の操作

 いろいろと支点を変えて肋間筋を動かす。
 鳩尾、胸骨の真中、胸鎖関節など。
 左右の肋骨を交互に。

・猫

 ①左右の肋骨を交互に開閉。
 ②横にまわす(反対まわりも)
 ③縦にまわす(反対まわりも)

セカンドサービスが勝負を分ける~フェデラーウインブルドン優勝~

2006年07月10日 | Weblog
世紀の対決、フェデラーVSナダル、ご覧になりましたか?
遂にフェデラーがナダルを倒しましたね。
僕としてはフェデラーが好きだし、このところずっとやられていたので、
とてもうれしいです。

勝敗を分けるポイントはいくつかあると思うのですが、
技術的な差で言うと、セカンドサーブの違いが出たように思います。
フェデラーの特長はファーストサーブとセカンドサーブの差がそれほど大きくないこと。
スピードもそうですが、それと同時にワイド、センター、ボディーと
いろいろとコースを打ち分けることができます。
それに対してナダルのセカンドサーブはスピードが落ちるし、
コースが単調なので、勝負所でフェデラーに思い切り回り込まれて
引っぱたかれてしまいました。

それにしても、今大会を観ていて、ナダルの潜在能力の高さに驚かされました。
1試合ごとに強くなっているような感じで、芝のコートにも十分対応してきましたよね。
フェデラーとの試合の中でも時間が進むにつれ、
どんどんタイミングがあってきてるように思いました。
それにファーストサーブもフレンチのときに比べると格段に良くなってましたよね。
おそらく今回の敗戦で、今後セカンドサーブも改良してくるでしょうから、
もっともっと強くなる可能性を十分に秘めています。

フェデラーに関して言うと、フレンチのクレーのときに比べて
明らかにプレーしやすそうでしたよね。
まず動きが違う。
クレーのときは、なんかモタモタしてる感じがするのに対して、
芝ではイキイキと動きまわってました。
でもウインブルドンと言えども決勝ぐらいになると、
ベースライン付近はハゲてしまってて、ほとんどクレーみたいでしたよね?
なんで、フレンチでも発想を変えればスムーズに動けるようになるんじゃないかと
思ってしまったのは僕だけでしょうか?笑
(まぁ、ハゲた芝とクレーは違うものなのかもしれませんが・・・)

次は8月末から始めるUSオープンですね。
二人の天才がライバル関係によって進化していくのを楽しみにしましょう。

中田ヒデ引退!

2006年07月04日 | メンタル・心・考え方
衝撃的なニュースでした。
まだまだ29歳、さらに上を目指して挑戦していくものと思っていましたが・・・

僕の勝手な想像なので真実はわかりませんが、
彼は精神的に疲れてしまったんじゃないでしょうか。
10年間も世界で戦ってきたということだけでなく、チームメートや周りとの関係に。
ワールドカップ最終戦、ブラジルとの試合が終わったあと、
ピッチで一人倒れている中田選手を見て寂しさを感じました。
よくニュースでも報道されましたが、
チームメートとの関係は決して良いものではなく孤立していたようです。

中田選手の持つ完璧主義的な部分を他の選手にも求めるがあまり、
関係が悪くなってしまったのだろうと思います。
完璧主義が彼をここまでの選手にしたことも事実でしょう。
しかしその完璧主義がまた彼の引退時期を早めたのかも知れません。
難しいところですね。

自分や他人、それからあらゆる出来事を許容できないと生きることが辛くなります。
厳しさを追求することで、何かすごいことを達成することもあるでしょうけど、
許し、許容し、感謝し、あらゆることを受け入れて、
毎日を幸せに生きていくほうが個人的には好きです。
そういう部分が中田選手にもう少しあったなら、
チームメートや周囲との関係も違うものになっていただろうし、
ワールドカップの結果も変わっていた可能性もあるでしょう。
そして何より、彼自身が精神的にここまで追い込まれることもなかったのではないかと思います。

2,3年休んで、「やっぱりサッカーが好きです。」なんて言って、
戻ってきてくれないでしょうかね?
ヒンギスやマイケル・ジョーダンみたいに。
それぐらいのいい加減さがあっても良いと思うのですが。笑
それに、もう少し年を取ると、精神的にも丸くなって
チームメートともうまく付き合えるかもしれません。
素晴らしいテクニックで観客を魅了しつつ、
チームメートの良さを引き出し、尊敬されている、
そんな中田選手を見れたら最高ですね。
夢物語かな・・・

それでは

7月2日和童塾ワークサマリー

2006年07月03日 | 身体の使い方・打ち方
毎回ワークを始める前に、フェデラーやその他のプレーヤーの動きを
プロジェクターで映しながら松本先生に解析してもらっています。
これを僕自身はワークと同じぐらいか、それ以上に楽しみにしているのですが、
見るポイントがシロートとは全然違っていて、
自分が見えていない点がいかにたくさんあるかということをいつも思い知らされます。

昨日はナダルのバックハンドのランニングパスを分析してもらいました。
ナダルの一番スゴイところは、何と言っても追い込まれてからのカウンターショットですよね。
根拠のないただ僕の印象ですが、
歴代の名プレーヤー達よりも左右合わせて1メートルぐらいはリーチが広い気がします。
しかもボールに追いつくだけでなく、それをエースにしてしまう。
こんな選手は今まで一人も見たことがありません。

松本先生にその場面をお見せしたところ、
「これはすごい。この動きができるのは合気道の塩田剛三先生クラスだね。」
とおっしゃいました。
(ちなみに塩田剛三先生はもうお亡くなりになってますが、
合気道の達人で様々なところで紹介されています。)

それで何がすごいのかと言うと、走っていって最後に打つときに、
普通の人は脚を踏ん張るところを逆に抜くんですね。
踏ん張らず、抜いて身体を崩すことで、全体重をボールの乗せていくことができます。
ノーマルスピードで見るとあまり何が起こってるのか気付けませんが、
スローで見ると本当にクシャって崩れているのが良くわかります。
先日のウインブルドンアガシVSナダルのファーストセット2-1デュースの場面ですので、
興味のある人はスロー再生されてるものをさらにスローで見てみてください。

ただしこの動きは普通の人にはまず無理だそうです。笑
現役の他のスポーツ界を見渡してもまずいないと。
なので、要素を取り入れても良いでしょうけど、
無理して真似て怪我をしないでくださいね。

さて長くなってきましたが、ワークサマリーです。
いつものように参加されてない方には意味不明だと思いますが、お許しください。

①中臀筋を抜いて崩す

 右脚を抜いた場合は左に崩れる。
 反対はその逆。

②仙骨のワーク

 正座して腕を押さえてもらった状態から、仙骨を前方に押出すように立つ。

③股関節を抜いて斜め前方に動き出す

 右股関節を抜いたときは左脚が前に出る。
 このとき仙骨で押出される感覚を掴むと平行移動できる。