No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

ブレーキを外す

2006年10月30日 | 身体の使い方・打ち方
和童塾で松本先生に習っているお陰で、周りの選手を見ていて、
以前よりはいろいろなことがわかるようになってきました。
今出場している田園トーナメントでもいろんな選手が出場していて、
見ていてとてもおもしろい。
草大会の中では一応レベルの高い大会なので、
上手で強い選手はたくさんいますが、爽やかな選手はごくごく少数。
僕の言う爽やかさとは、もちろん顔のことではなく(笑)、
簡単に言うとプレーが流れているかどうかが判断基準になります。

筋肉には、出力すると働きと、ブレーキをかける働きと両方があります。
プレーが流れるということは、ブレーキ成分が少ないということ。
だから外から見ていても、流れる水のごとく爽やかに見えます。
逆に強いボールを打っていても、強引な印象を与える選手は、
出力と同時にブレーキもかかってしまっているのでしょう。
分かりやすくいうと、車を運転するときにアクセルと踏みながら
ブレーキも踏んでしまっている状態でしょうか。
そんな有り得ないようなことを我々凡人はやってしまっているのです。

算数にしてみるととてもわかりやすい。
出力が100でブレーキが40だとアウトプットは60。
出力が80でブレーキが10だとアウトプットは70。
だから筋力の少ない人でも体格の大きな人より出力できる場合があるのです。

通常は、”いかに出力するか”ということばかり考えてしまいますが、
”いかにブレーキを外すか”ということも考えてやらなければなりませんね。

さて僕はというと?
もちろんブレーキ派です(笑)
筋力がなく出力が小さいのに、さらにブレーキまでかかっちゃって最悪。
その証拠に今日もまだ全身に筋肉痛が残っています。
特に凡人系の大腿四頭筋、ふくらはぎ、腰あたりでしょうか・・・
もちろんできるだけブレーキをかけないように注意してるのですが、
きっとミスするのが怖いのでしょう、
インパクトの直前でブレーキをかけてしまうことが多々あります。
3日の準決勝と決勝では、そこを気をつけてプレーしてみたいと思います。
またビビってブレーキをかけてしまうことは必至ですが(笑)、
できる範囲でがんばります。
応援してくださいね。

それでは

田園トーナメント2日目

2006年10月29日 | Weblog
昨日も応援に来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
みなさんが盛り上げてくれるお陰で、本当に楽しくプレーさせてもらってます。
田園トーナメントは、雰囲気が良くて、素晴らしい大会ですね。

結果は4回戦とQFもなんとか勝ち残ることができました。
特にQFはファイナルセット2-4までなっていたので、
本当にギリギリでしたが(笑)

今日はSFを行う予定でしたが、雨のため一般男子は中止になりました。
11月3日(金)の9時からSF、同日12時からFが行われます。
お時間のある方は是非観に来てくださいね。
http://www.tokyu-sports.com/den-en/cgi/index.cgi

また別途時間のあるときに、昨日の試合についても書きたいと思います。
取り急ぎ。

今年も田園トーナメントがはじまりました。

2006年10月21日 | Weblog
今日から田園トーナメントがスタート。
今日は1回戦と2回戦だけだったのですが、
無事に勝ちあがることができました。
応援して頂いたみなさま、ありがとうございました。

今大会では、和童塾で習っていることをいくつか試してみるつもりです。
一番大きなテーマは腕を使わないこと、そして移動で打つこと。
この二つは実はつながっていて、移動するからこそ、
そこで力が発生しているので、腕を使わなくて済みます。
試合では特に大事に打ちたくなって、
身体の移動が止まってしまうので、
開き直ってそれだけをやり続けるつもりです。

来週土曜日は3回戦からスタートするので、
結構おもしろいカードがたくさんあって楽しめると思います。
お時間のある方は是非観に来てくださいね。
残念ながらこの大会レベルでは達人の動きを見ることはできませんが・・・笑
ちなみに弟も勝ち残っているので、お越しになった際は是非応援してあげてくださいね。

九時スタートで、3回戦と4回戦があります。
場所はこちらをご覧ください。
http://www.tokyu-sports.com/den-en/about/index.php

それではまた報告しますね。

結果に左右されない心~ロジャー・フェデラー

2006年10月16日 | メンタル・心・考え方
3日ほど前のニュースでダバディによるフェデラーの独占インタビューがありましたね。
ご覧になりましたか?
「どのようにして強くなったのですか?」という質問に対して、
フェデラーが以下のように答えていました。

「昔は試合に負けると悲しくなったり泣き喚いたりよくしてたんだ。
逆に勝つと有頂天になって。
でもある時結果に対してもっと冷静になる必要があると思った。
勝っても負けてもそれをどう受け止めるか。
それから人間としての芯が強くなりブレなくなったんだ。」

おそらくフェデラーは勝ち負けという結果を最重要視してるわけではなさそうです。
自分がどういうプレーをしたいのか、
そしてもっと大きな話では、テニスの枠を超えて、
人間としてどのようにあるべきなのか、
そのようなことを重要視してるのではないかと僕は思います。
そんなところから我々はフェデラーの透明感を感じ取るのかもしれませんね。

それにしてもダバディはいい仕事をしますよね。
WOWWOWのグランドスラムの放送も、彼のおかげですごくおもしろくなってると思います。
様々な選手に突撃インタビューをしたり、地元の新聞記事を紹介したり。
ただ、フェデラーには身体動作についても聞いてほしかったです。
「どうしてそんなに柔らかく身体を使うようになったのですか?」とか
「他の力んでいる選手を見てどう思いますか?」とか
「どうやったら、鎖骨が抜けますか」とか。
まぁ、そんなこと聞くわけないか(笑)

話がズレましたが、我々もフェデラーの心の持ち方を見習えると良いですね。
それでは。

世紀の瞬間訪れず・・・フェデラーVS鈴木貴男

2006年10月06日 | 身体の使い方・打ち方
今日は雨でレッスンが無くなり、且つフェデラーVS鈴木貴男ということで
急遽有明コロシアムに行ってきました。
当日券が取れるか心配だったのですが、
チケット売場に並ぼうとした瞬間見知らぬ人から声をかけられ、
「友達が来れなくなってチケットが余っちゃったんですが、買いませんか?」
と持ちかけられ、指定席の結構良い席をGETすることができました。
しかもAIG関係の人に取ってもらったらしく、2500円という破格な値段!
超ラッキー。

そんな僕の話はどうでも良いと思うのですが、
今日の注目はなんと言っても、フェデラーVS鈴木貴男!
フェデラーの大ファンの僕ですが、今日ばかりは鈴木選手を応援。
結果は惜しくも6-4、5-7、6-7・・・
惜しい・・・惜しすぎる・・・
全部観てましたが、勝つチャンスは十分にありました。
でも、大興奮、大感動をもらいました!

鈴木選手の持ち味は、なんと言ってもサーブ。
身長は176センチぐらいで、世界のレベルからするとかなり低いほうですが、
その威力は凄まじく、世界のトップクラスに入ります。
昨年のジャパンオープン、今年の全豪オープン、そして今大会と
鈴木選手の試合を何試合も観ていますが、
大げさではなく、まともに返せる選手を見た事がありません。

ファーストサーブはスピード、コースとも抜群で確率も高く、
且つ、少しずつタイミングと球種を変えて打ってるようです。
セカンドサーブもスピードがあまり落ちず、
ファーストサーブと同じように球種、タイミング、コースを打ち分けます。
なので、どの選手もなかなかクリーンヒットすることができないのです。

そんな鈴木選手のサーブを史上最高の選手と言われるフェデラーが
どのように打ち返すのか、すごく興味を持ってみていました。
フェデラーと言えば、世界最速サーバーのロディックのサーブでも簡単に打ち返しますよね。
しかし、そのフェデラーも鈴木選手のサーブをなかなかクリーンヒットできないのです!
いつ慣れてくるのかなと思ってみてましたが、
結局最後まであのフェデラーが押されっぱなしで、
ブレークできたのが、セカンドセットのわずかに一回だけだったのです。

何度も言いますが、176センチの身長でそこまでのことができることがすごいし、
勇気を与えられます。
松岡修造選手も同じようにビッグサーブが武器でしたが、
188センチぐらいありますよね。
そうすると背が高いからできるんだということになってしまいます。

鈴木選手のサービスの秘訣は柔らかい背骨でしょう。
日本人選手としては珍しく背骨、胸が柔らかく猫のように動きます。
だからこそ全身から腕までムチのようしなり、シャープなサーブが打てるのでしょう。

前回の和童塾では、松本先生にフェデラーのサーブを分析してもらいました。
胴体の使い方、肘の使い方、打点、などなど、
僕の見た限り、鈴木選手も全部できてますね。
今日の試合はおそらくテレビでも放送されますので、
和童塾参加者の方は是非スローで再生して確認してみてください。

僕がエラそうに言える立場ではありませんが、
鈴木選手の今後の課題はフットワークでしょう。
フェデラーは動きまわってもほとんど音がしないのに対して、
鈴木選手はキュッキュキュッキュと音がして、ドタバタしています。
やっぱり筋肉主導で動いてしまってるからでしょう。
今の動き方だと守備範囲が狭くなるし、ショットに力みが発生しやすくなります。
そして、がんばって動いているので疲れ方が激しいし、
ケガをしやすくなってしまいます。
力の抜けた動きを覚えたら、本当にフェデラーに勝っちゃうような
選手になる可能性は十分にあるように感じました。

和童塾に来ないかな・・・
松本先生に習ったら絶対うまくなるのに・・・なんて(笑)
半分冗談ですが、結構真剣に思ってます。

今日は鈴木選手の戦いぶりに勇気をもらいました。
身体が小さいことは確かに不利ですが、
それでもがんばり次第で世界と戦えるのです。
一人でも多くの人が身体の重要性に気付き、
自身の身体変革に取り組んでくれることを切に願います。
そしていつの日か、日本テニス界のイチロー選手が出ることを夢見て・・・

あ、まだまだ終わりじゃありませんね。
ダブルスが残っています。
鈴木・岩渕組はディフェンディングチャンピオン。
是非みんなで応援しましょうね!

それでは

身体が細分化されているからこそできるスーパープレー!~ロジャー・フェデラー

2006年10月04日 | 身体の使い方・打ち方
今日もジャパンオープンの観戦に行ってきました。
遊んでばかりでいいなぁと思われる方もいるかもしれませんが、
レッキとした仕事なのです!

今日はフェデラーが試合に初登場するということで、
有明テニスの森が見たこともないぐらい盛り上がってました。
当日券を買い求める人の列ができたりなんかして、
今まで見たことないですよね?
土日の前売りチケットも既に完売してるそうです。
世界のナンバーワン選手の持つ影響力の大きさを痛感しました。

人が集まると、場のエネルギーが高まって気分が高揚しますね。
グランドスラム大会には遠く及びませんが、
だいぶお祭りっぽくなってきて、とても楽しめました。

さてフェデラーの試合ですが、あまり調子は良くなかったようですが、
それでも要所を締め、7-6,7-6のスコアで勝ちました。
他の選手と比べてオーラが全く違います。
立ち姿からして美しい。
スゥッーとして、気持ち良さそうにラクーに立ってるようにみえました。
そしてプレーも力感がなく滑らかで、
まるでバレーでも踊ってるかのように美しかったです。

身体が細分化されているからこそ実現する滑らかさなんでしょうね。
ビデオカメラで言うとコマ数が多い感じです。
低機能のビデオカメラで撮った映像って、滑らかに見えませんよね。
フェデラーを見てしまうと、他の選手がそんなふうに見えて、
滑らかさに欠ける固い動作に見えてしまうのです。

ここまでフェデラーが一人勝ちしてるのですから、
他の選手もきっと彼のマネをしてると思います。
なので、柔らかい印象の選手も増えてきてはいます。
でも、フェデラーと同じようにはできない。
それは身体が細分化されていないからなんでしょうね。
表面だけマネをしても限界がすぐに来てしまうのです。

我々一般プレーヤーにも同じことが言えます。
でも訓練すれば、今の自分の身体よりは、細分化されていくはずです。
がんばっていきましょうね。

最後は僕からのオススメとお願いですが、
時間がある人は是非会場に足を運んでみてくださいね。
生で見るのは全然違います。
そして多少お金を多く払っても、できるだけコートに近いところで見てください。
見る高さと距離によって迫力が本当に違いますから。
そして、できるだけいっぱい食べてビールを飲んで、
お金を使ってあげてください!
そうしたら、また来年もフェデラーを呼んでくれると思うので。笑
あ、それから、日本人選手もまだ数名残ってますから、
ガンガン応援してあげましょうね!

それではまた

内部感覚に集中する~AIGフェデラー公開練習会

2006年10月03日 | 身体の使い方・打ち方
みなさん、お久しぶりです。
最近HPの作成などで忙しく、ブログをサボってましたので久しぶりに更新になりますね。

先日AIGジャパンオープンで来日している
フェデラーの公開練習会を観て来ました。
めちゃくちゃおもしろかったです。

その様子を見てまず受けた印象は、とてもユルいということ。
身体がグニャグニュ動いていて、まるで猫のようでした。

そしてさらにおもしろかった点は、
他の選手は一生懸命練習しているのに対して、
フェデラーはまるでやる気のないような感じで練習していることです。
一見ダラダラしているようで、高校や大学の部活動なら坊主にさせられても
おかしくないような感じなのです。
(僕ぐらいの世代までは、本当に坊主にさせられましたよね。笑)

いったいなぜ?
ジャパンオープンだから手を抜いてる??

おそらくなんですが、フェデラーにとっての”集中”って、
普通の選手と”集中”と違うのでしょう。
普通の選手は、ボールの行方や自分の身体の表面的な動きなどに集中して練習しているのに対して、
フェデラーは自分の中のもっと奥の部分の動きや力の流れを確認しながら
練習しているように見えました。
そうすると外から見ると、一生懸命にやってないように見えるんですね。

この姿を見て、鳥取のワールドウィングで見せてもらった
イチロー選手の練習風景とダブりました。
本当にそっくり。

そして長野オリンピックで金メダルを取ったスピードスケートの清水宏保選手も、
よく身体の内側の感覚を研ぎ澄ましながら練習していたそうですが、
そんなときに限って、
「やる気がない」
と周りの人から怒られたそうです。

さらには歴史的な武道の達人たちも同じようなことを言います。
「鏡なんか見るな。自分の中に流れる力を感じろ。」と。

実は和童塾の松本先生にも同じことを言われてます。

超一流の人たちの共通点。
ここから我々凡人が学ぶべきポイントがありそうですね。

それではまた。