No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

全力で打つことが原点

2007年03月27日 | 身体の使い方・打ち方
脱力する、軸をつくる、重力を利用するなど、
理想の身体動作を求めて様々な取り組みをしてきましたが、
そんなことよりももっと重要なことがあることに最近ようやく気付いてきました。
それは何かというと、すごくシンプルなことですが、
”思い切り打つ”ということです。

テニスというスポーツは、ネットがあり、枠がありますから、
どうしてもコントロールしようという意識が先に立ちます。
そうすると身体が本来欲している気持ち良い動作を制限してしまうことになります。
そして皮肉なことに、制限された身体動作ではコントロールをも失われ、
逆にミスが増えてしまうのです。

我々レベルのプレーヤーに美しさが欠けるのは、
制限された卑屈な身体動作にあるんですね。
さらに困ったことには、いろいろなところから仕入れてきた
頭デッカチな理論ばかりが先行するので、
さらにギコチない動きに拍車をかけます。

とにかく、”思い切り打つ”、これが原点です。
しかも無心で。
”こうあるべき”という余計な知識を外してしまうことすごく大事です。
その先に脱力であったり、軸であったり、
そう言った感覚が芽生えてくるんですね。

初めから頭で考え、小利口にやろうとすると逆に上達が遅くなります。
爽やかに思い切り振っていきましょう。

次元の違う強さを求めて

2007年03月24日 | メンタル・心・考え方
自分自身や生徒さんのプレーを観察していると
いかに心の持ちようがパフォーマンスに影響するかを思い知らされます。
身体はとても正直で、心が乱れた瞬間、
本当にその瞬間に調和が無くなり、不自然な動きが始まります。

調和が取れているときのプレーは、とても美しい。
それはプレーヤーのレベルに関係ありません。
何も怖れず、ただ無心でプレーしている瞬間は、
誰が見てもとても美しいものですよね。

人の心は常に変化していきます。
一瞬で調和が消えることもありますが、
腹が据わった瞬間、怖れから解放され、調和が戻ることもあります。

「人に勝りたい」、「人からこう思われたい」、「ミスしたくない」、
こういった欲望が怖れを呼び、プレーを乱すんですね。
とても人間らしい感情ではありますが、
これらの感情を捨てたとき、
それぞれの人が今までとは別の次元のレベルでプレーできるのだと思います。

我々は誰でもすごい才能を持っています。
しかしその才能を自分自身の変な欲で潰してしまっています。
そろそろ覚悟を決めて次の段階に進みませんか?
一緒に心の修行を続けていきましょう。

執着を捨てると能力が発揮される

2007年03月19日 | メンタル・心・考え方
昨日は久しぶりに試合に出てきました。
テーマは勝ち負けやボールが入るか入らないかというような
結果に対する執着を捨てること。
これはいつも言ってることではあるのですが、
その度合いを限りなく高めてプレーしてみました。

そうすると良いプレーができるんですよね。
自分でもビックリするぐらい。
「あれ?俺ってこんなボール打てたっけ???」
みたいな感じで、自分の中にある能力に驚かされました。

でも実は、普段の練習で打っているレベルのボールを、
試合中も打っているだけなんですよね。
何も特別なことではないのです。
コートの大きさも、ボールも、使っているラケットも全部同じ。
変わってしまっているのは、自分の心だけなんですよね。

どうして心が変わってしまうかと言うと、
周りの人からどう見られるかということを気にしているからです。
「この相手には絶対に負けてはいけない」とか、
「負けたら、どう思われるかなぁ」とか、
ショウモナイことを考えてしまうのは、
変なプライドがあるからなんですよね・・・
そんなプライドは何の役にも立たないことを再認識させられました。

自分の心の状態を、テニスは瞬時に反映してくれます。
心に執着が生まれると、一瞬で身体から調和が消えます。
とてもわかりやすい。
これは心の修行をしていく上でとてもありがたいことですよね。

それではまた新たな一週間を楽しく過ごしていきましょう。

科学の最先端~想念は光となって見える~

2007年03月08日 | メンタル・心・考え方
最先端の科学によると、全てのものは振動していて波動に置き換えることができるそうです。
全てのものって何かというと、コップであったり、ラケットであったり、ペンであったり、
そういう固体だとまだ分かりやすいんですけど、
人の発する言葉や頭の中で考える想念も、実は波動に置き換えることができるんですね。
これってすごいことですよね。
だってコップも想念も、実は元は同じものだなんて・・・

面白いエピソードがあるのですが、合気道の創始者植芝盛平先生は、
銃で撃たれても、その弾丸をよけることができたそうです。
どうしてそんなことができるのかというと、
銃弾が飛んでくる線が光として見えていたそうなんですね。
先に光が見えて、時間的に少し遅れて銃弾が飛んでくると。
なので、そこからを1センチぐらい外れたところに移動すれば、
当たることはないのだそうです。

いったい何が起こっているのかと考えるときに、
冒頭にお話した最先端の科学知識が役に立つんですけど、
誰かが撃とうとするとき、銃口を引くという動作の前に、
まず”撃とう”という想念が生じますよね。
植芝先生には、その想念の波動が光となって先に見えるわけです。
そしてその光は、凡人には見えていなくとも、
ちゃんと科学的には証明可能なものなわけです。

テニスで言うと、調子の良いときのフェデラーは、
おそらく何かが見えてそうですよね。
それが光なのか何なのかわかりませんが。
そうでないと、ロディックの240キロ級のサーブを、
いとも簡単に打ち返すことは不可能でしょう。

おそらく、力任せに強く打とうとしたり、ねじ伏せようとしたりと、
想念が強ければ強いほど、相手の選手にキャッチされやすいのだと思います。
そう言えば、フェデラーのサーブは200キロとか、それ以下のスピードであっても、
相手の選手は普通にミスをしてしまうんですよね。
それはおそらく変な想念が少ないからなんでしょうね。

良い想念?変な想念?
想念にも種類があるのかな?
書き進めているうちに、まだわからない部分も出てきましたが、
またヒントを掴んだら報告しますね。

それでは今日も楽しい一日を!

恐るべし「インナーゲーム」!

2007年03月03日 | 身体の使い方・打ち方
先週末、祖母が体調を崩したので実家の神戸に一日だけ帰ってきました。
何気なく本棚を見てみると、「インナーゲーム」という本が目につき、
何となく引かれるので読んでみてビックリ!
何と言う良書でしょうか。

この本は結構流行ったので、読んだことある人も結構いると思いますが、
アメリカのテニスのレッスンプロが書いた本です。
他のテニスの技術書などと大きく違う点は、
表面的な技術指導や理論は必要ないと言っていて、
自分の潜在意識に任せればうまく行くと言っている点です。

彼の理論では、一人の人間の中にセルフ1とセルフ2という二人の人間がいます。
セルフ1は顕在意識でセルフ2は潜在意識です。
もう少し言い換えると、セルフ1は頭とか左脳、
セルフ2は身体とか右脳ということもできると思います。

一般的にはセルフ1が強く、セルフ2に命令します。
例えば、「テークバックはこう引いて」とか、
「膝はこれぐらい曲げて」とか、
「フィニッシュはこの辺りに持ってきて」とか。
頭で命令を出して、身体に言うことを聞かせようとするのです。

しかしこれではうまくいかないと著者は言っています。
本当はセルフ2は答えを知っていて自由にやらせてあげればできるのに、
セルフ1が邪魔をするというのです。

全く同感です。
僕も典型的にセルフ1を優先させて上達を目指してきたし、
レッスンをしてきましたが、
最近ようやく自分の間違いに気付き、方向性を変えているところだったので、
この本との出合いは衝撃的でした。
”必要なときに必要な人やものと出会う”とよく本に書かれていますが、
まさにこういうことだなぁと感激しました。

実際のテニスに応用するには、少し慣れと熟練が必要ですが、
とても良い本なので是非ご一読をおすすめします。

PS 近い将来、コーチはそんなに必要なくなっちゃうだろうなぁ・・・(笑)