No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

第二期和童塾募集締め切ります。

2006年09月22日 | 練習会、教材などのお知らせ
先日募集させて頂いた第二期和童塾テニスのレギュラー参加ですが、
たくさんの方から応募頂き、ありがとうございました。
目指す方向性に共感してもらえる人が多くいて、とてもうれしく思います。
参加される方、一緒にがんばっていきましょう。

それで募集のほうですが、これ以上収容人数に余裕がないので、
この時点で締め切らせて頂きます。

スポットでの参加も当初は難しくなりそうですが、
様子をみて、また再開するかどうかを決めたいと思います。

直接参加できない方も、WEBを通して学ぶことができるようになります。
準備が出来次第、お知らせしますので、こちらのほうも是非ご利用ください。

それでは楽しい週末をお過ごしくださいね。

お知らせ~第二期和童塾テニスレギュラー参加者募集します~

2006年09月20日 | 練習会、教材などのお知らせ
5月にスタートした動作改善研究室の松本義光先生による和童塾テニスですが、
10月から第二期として再スタートします。

ブログをいつも読んで下さっている方なら、
何となくどんなことをしていくのか想像できると思いますが、
武道の要素を取り入れ、筋力に頼らない本質的な身体動作を、
様々な身体ワークを通して身につけていきます。

身体が変わり、身体動作が変わらない限り、劇的な上達はありえません。
逆に身体が変われば、テニスは今よりずっと簡単になるのです。

第二期は以下のような内容で進めていきますので、
レギュラーで参加希望の方は、僕の方までメールにてご連絡ください。
toshimasa_yanahara @earth.ocn.ne.jp
(迷惑メール対策のため、@の前にスペースを入れています。
 実際に送る際には、スペースを詰めてください。)

※第一期生の継続が多いため、第二期の募集枠は3名程度となります。
希望される方は早めにご連絡ください。

※WEB配信も10月中旬をメドにスタートしますので、
インターネットでも受講できるようになります。
HPの準備が出来次第お知らせいたしますので、もうしばらくお待ちください。
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■第二期開催期間
以下のように半年間のサイクルでレベルアップしていきます。

①2006年10月~2007年3月 ”天才的プレーへの序章~基礎的身体の作り方~”
②2007年4月~9月 ”天才的動きのベーシック編~基礎的動きの高度化~”

■開催日時と場所
毎週日曜日15時半~17時半 月4回(第5週は除く)

調布市総合体育館会議室
http://www.chofucity-sports.or.jp/chofu.city-sports.gym-info.htm

※ テニスコートではありません。
※ 開催日時と場所は都合により変更になることがあります。
  必ず以下のHPからご確認の上、お集まりください。
  http://yanahara.u.campus.ne.jp/tennis/Control?viewYear=2006&viewMonth=10

■持ち物
・ヨガマット
※ ラケットや室内シューズは必要ありません。
 運動のしやすい服装で起こしください。

■会費
12000円/月4回

■特典
①無料でのWEB配信利用
 何かの事情で出席できない場合や、自宅の復習に利用できます。

②和童塾生専用のレッスン形式練習会
 月に一回程度、和童塾で習ったことをテニスコートで試す場です。
 これは松本先生ではなく、柳原がレッスン形式で行います。
 参加費は1回2千円です。
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動きのレベルが違う~全米オープン決勝フェデラーVSロディック~

2006年09月20日 | 身体の使い方・打ち方
ちょっと時間が経ってしまいましたが、全米オープンはご覧になりましたか?
WOWWOWでしか放映されてなかったので、見れなかった人も多いかもしれませんね。
せめて準決勝や決勝ぐらいは、一般放送でやってほしいものです。

さて今年の決勝は久しぶりにフェデラーVSロディックの対決になりました。
今年度ずっと調子の悪かったロディックがコナーズをコーチにつけて復調してきました。
かなり良いプレーをしていましたが、やはりフェデラーとの差は歴然でした。
筋力のみで動き、ショットを打つロディックに対して、
脱力しながら楽にプレーを進めていくフェデラー。
スコア的には多少競ってはいるんですが、
どう見てもロディックが勝てそうな気配はありませんでした。

動きの質が全く違うのです。
ロディックはがんばってがんばってやっとボールに追いつくのに対して、
楽々ボールに追いついてしまうフェデラー。
ご存知の通り、ロディックは世界最速のサーバーですが、
そのサーブがほとんどエースにならないのです。
一方、フェデラーのスピードはロディックより平均すると15キロか20キロぐらい遅いのですが、
簡単にエーズを量産していきます。

ここで大事なポイントは以下のように二つあります。
①力を抜いたほうが、素早く動ける
②力を抜いたほうが、エースをたくさん取れる

①を簡単に説明すると、筋力で動く場合、地面を強く蹴らなければなりません。
そのとき、一瞬グッと言うタメが必要になり、出遅れてしまうのです。
一方力を抜いた動きでは、膝や股関節を抜くことで、
重力を利用しながらタメることなく動き出すことができます。

②はちょっと不思議かもしれませんが、おそらく力を抜いたときのほうが、
気配がわからないからでしょう。
我々凡人でも、日常で誰かが背後から近づいてきたときなど、
気配を感じることってありますよね?
そんな感じで、人間にも動物的な気配を感じ取る力が残っているものだと思います。
テニスでもおそらく力めば力むほど察知されてしまうのです。
逆に力を抜いていると、気配を察知できないのでしょう。

何か日本の昔の武術の達人がやっていたことを、
フェデラーがやっているようでおもしろいですよね。
逆にほとんどの日本人はパワー一辺倒の西洋人スタイルを目指している・・・
おかしな話です。

こんなことを感じた全米オープンでした。
他にも見所満載でしたので、また別の機会に書きますね。
それでは。

9月10日和童塾サマリー~ラケットを振らずに振る~

2006年09月13日 | 身体の使い方・打ち方
遅くなりましたが、先週末の和童塾のサマリーです。
いつも、はじめにトッププレーヤーの動きの分析を行うのですが、
今回は新しい試みとして、テニス選手ではなく世界のトップダンサー、
シルビィ・ギエムの映像を用意しました。

フェデラーとすごく共通するところは、腕や脚が異常に長く見えるところです。
それだけ力が抜けているんですね。
逆に力が入ってしまっている人は短く見えます。
体験者ならわかると思いますが、和童塾で習う肩や股関節のワークを行うと
身体がユルんで自分でも長くなったように感じがします。
まぁ、長くなると言っても、元の脚が短い場合には限界がありますが。笑

そしてワークでは、武道的な身体のさばき方を練習しました。
その中のひとつが、”振らずに振る”というものです。
剣術の世界でも、達人は剣を振る度合いが低いのですが、
下手になればなるほど剣を振り回すそうです。
剣は振るものではなく、身体をうまくさばき、動かしていくことで、
勝手に振られていくものなんです。

テニスでも実は同じなんですが、ちょっとイメージしてみてください。
フェデラーのフォアハンドってスウィングが豪快ですよね?
だから振り回しているように見えるんですけど、
良く観察してみるとテークバックの位置って結構身体の横にあるんです。
(ほとんど引いていない。)
ところが一般プレーヤーが強いボールを打とうとした場合、
身体の後ろのほうまでテークバックしてしまいます。
身体をうまくさばけないから、腕でラケットを振り回すことでしか
力を出力できないんですね。
無理して出力していますから、当然ミスショットも増えてしまいます。

実は僕も自分のテークバックが大きいことに疑問を感じてました。
自分のビデオを取りまくって、毎晩のようにフェデラーのスウィングと比べていた頃、
明らかにテークバックの位置が違うのに気付き修正してみたんです。
でもできない・・・
テークバックを小さくすると出力ができないのです。
だからどうしても、元の大きなテークバックに戻ってしまいます。
今だからわかるのですが、テークバックだけ真似してもダメだったんですね。
身体のさばきができないと、できない。
しかし、それができるようになると、振らずに振れるようになってくるんですね。

松本先生には、また今回もかなり重要なことを教わりました。
教えてもらえるというのは、本当にありがたいことですよね。
自分で考えてたら、何十年かかるかわからない・・・笑

それではまたがんばっていきましょう。

脱力と弛緩、無心と放心

2006年09月06日 | メンタル・心・考え方
本番の試合でリラックスしてうまくプレーできますか?
もちろん時と場合によるのでしょうけど、
ほとんどの人が固くなってしまって、
普段の力を出せない場合が多いのではないでしょうか。
そうなってしまう影には、過剰な勝利への執着や負けることへの極端な恐れが、
あるのかもしれませんね。

そう考える僕は、勝利への執着を捨て、脱力をしてプレーすることを心がけてきました。
もちろん凡人でありますので、うまくそう思えない日もあるのですが、
結果としては、以前よりも格段に良いプレーができるようになりました。

ところが、1年ほど前の試合だった思うのですが、おもしろい体験をしました。
勝敗もミスも気にしないようにしてるし、脱力もある程度できているつもりなのに、
どうもうまくプレーできないのです。
雰囲気としては気だるい感じでしょうか。
今思えばそれは脱力というより弛緩、
無心というより放心というような状態だったような気がします。

試合でうまくプレーをしようと思えば、
脱力をしながらも、やはり集中しなければなりません。
完全なリラックス状態では神経は研ぎ澄まされず、
本来持っている能力を最大限発揮できないのですね。

大抵の人の場合、うまくプレーできないのは、
集中力が足りないからではなく、執着が強すぎるからだと思うのですが、
もし脱力系を目指している人で、弛緩、放心してしまっている人がいれば、
参考にしてみてくださいね。

それでは

9月3日和童塾サマリー~脱力系の動きで射付きを無くす~

2006年09月04日 | 身体の使い方・打ち方
和童塾の恒例となっているトッププロの身体動作解析。
今回は最近成長著しいバグダディスの動きを松本先生に説明してもらいました。
一般プレーヤーにも参考になると思って動画を用意して行った僕でしたが、
「この動きはマネしてはいけません」と一蹴されてしまいました。笑

なるほど、なるほど。
なぜダメなのか説明を聞いて改めて動きを見てみると納得。
フェデラー、ナダルなどの動きとはメカニズムがまるっきり違うのです。

(しかし、どうして5秒ぐらい見るだけでわかっちゃうんでしょうね?
まぁ自分の動きを極めた人には、当たり前のように見えちゃうものなんでしょうけど。)

簡単に言うと、バグダディスは筋肉のみの動き、
フェデラー、ナダルは、脱力系の動きができるのです。
バグダディスの動きはピョンピョンピョンピョン飛び跳ねて、
一見躍動感があり、よく足が動いていて良さそうですが、無駄が多い。
一方フェデラー、ナダルなどは脱力系の動きができるので、
筋肉系の動きに比べると静かな感じがしてしまいますが、
無駄がなく、簡単にボールに追いついてしまいます。

言われてみると、バグダディスって5セットマッチの後半で、よく痙攣しますよね。
1月の全豪オープンの決勝もそうでしたし、
先日のUSオープン2回戦の対アガシ戦もそうでした。
これは筋肉主体で動いていることと、おそらく関係があると思われます。

筋肉系の動きの問題で注目しなければならないのは、
”射付く”時間が長いということです。
この射付きという言葉は武道でよく使われますが、
簡単に言うと、身動きが取れない状態のことです。
武道では致命的ですよね。
その間の攻撃をされたら切られちゃうんですから。

でもテニスでも同じですよね。
どこに打たれるかわからない状態からボールに素早く追いついて
打ち返さなければならないのですから。

自分のプレー中に、この”射付き”を感じたことはありますか?
僕は昨日の和童塾後にテニスをしたのですが、死ぬほど射付いてました。笑
って、笑ってる場合ではありませんね。
いやでも笑っちゃうぐらい、ほぼ毎回相手が打つ瞬間に身体が浮いてしまって、
身体の操作が利かない瞬間が0.5秒ぐらいできてしまうのです。
致命的です。

それで早速抜きを使って脱力系の動きにトライしてみたのですが、
それはもうボールに対する反応力が劇的にアップしました。
びっくり。
射付きの時間が0.1秒ぐらいになった感覚でした。
もちろん、まだ自分のものにはなっていないので、
意識してなかったり、抜く感覚がわからなくなったりすると、
全然元通りになってしまうんですけどね。

脱力系の動き、言葉で言うのは簡単ですが、
自分のものにするまでは、時間がかかります。
塾生のみなさま、一緒にがんばっていきましょうね。