No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

愛のある仕事を

2006年11月20日 | Weblog
この間河口湖に遊びに行ってきました。
この時期は空気が澄んでいるためか、富士山がとてもきれいいに見えます。
標高が高いのでちょっと寒いですが、冬場に行くのも良いものですね。

そこで立ち寄ったフランス料理のお店がとてもおいしくて感動してしまいました。
http://www.boulogne.jp/index.html
フランス料理というと日本では一般的に高級料理というイメージがありますが、
ここのコンセプトはフランス料理の食堂。
”フランス人が毎日食べるようなものを提供したい”というのがお店の想いなのです。

僕が特においしいと思ったのは、以下の2品。
・ニジマスのハーブソース
・合鴨のロースト赤ワインソース

本当においしいものを食べた瞬間というは、
おいしいかどうかという思考を超えて、
身体が瞬時に反応しますよね。

おいしいものを食べたとき、どうしてそんなに感動するのか考えてみたのですが、
味覚意外の部分にも感じるものがあるからなのかなぁと思ったりしました。
それが何かというと、言葉にすると陳腐なんですが、”愛”なんですね。
自分が作るものに対しての愛情、お客さんへの愛情、
そのようなものを我々は瞬時に感じ取ってしまうのでしょう。

だからファミレスやファーストフードなど食べものはスカスカなのかなぁ・・・
味覚だけでなく、とても空虚感を感じます。
もちろん素材、調理方法なども大きく関係しますが。
まぁ、そこまで含めて愛なんでしょうね。

翻って我々はどうでしょうか?
愛を持った仕事ができているでしょうか?
自分が提供するものがスカスカだったら何か寂しい。
僕も愛を持った仕事を、行動を、言動をできるようにがんばります。

今に幸せを感じることからスタートする

2006年11月16日 | メンタル・心・考え方
人間の欲求には際限がなく、どこまで行っても次を求めたがります。
今の現状に不満を感じ、もう少しあれば自分は幸せになれると信じているわけですが、
実際にそのもう少しを得たときも満足するのは一瞬だけで、
またすぐに枯渇感を感じ始めます。

例えば年収300万円の人は、今は不幸だけど500万円稼げれば幸せになれると思い、
実際に500万円になったら700万円あればどんなに幸せだろうと思うわけです。
テニスで言うと、試合に出て毎回1回戦で負ける人は、
2回戦に行けるとどれだけ幸せだろうと思い、
2回戦に行けるようになれば、3回戦に行けないと幸せではないと思うわけです。

この話のおもしろい点は、実は低いレベルだけで起こるわけではなく、
世界のトップレベルでも起こるところです。
世界ランキングが10位の選手が次の年に50位に落ちたとしたら、
ほとんどの選手が精神的に落ち込んでしまうでしょう。
でも世界の50位ですよ。
今の日本人選手が一度でも50位になったら、
最高の笑顔を見せることでしょう。

つまり幸福感を感じるかどうかは、
結果そのものには全く関係はなく、
その結果をどう捉えるかという思考の問題になるわけです。

ところがほとんどの人は、どこまで行っても今を否定し、
「後少しあれば」という思考で物事を捉えてしまいます。
だから永遠に幸福感を味わうことができないんですね。

向上心があることを否定してるわけでは決してなく、
向上しないと不幸だという思い込みが我々を苦しめていることに
気づかなければなりません。

向上を目指す前に、今与えられてることに目を向けませんか?
テニスができる健康な身体があり、お金があり、時間があり、
環境が整備されているわけです。
今あるものに十分ありがたみを感じることができれば、
もっと幸せにテニスができるし、
本来持っている能力を発揮できるのではないかと思います。

最近のブログの流れを見ている人はお気づきかもしれませんが、
これは僕自身へのメッセージでもあります。
人に伝えているようで、実は自分に語りかけているのです。笑

心の澄み切った幸せなテニスプレーヤーになれるよう、
一緒に修行していきましょう。

人を励ますことで自分が励まされる

2006年11月14日 | メンタル・心・考え方
テニスコーチという職業柄か、
落ち込んでいる人を励ますということが結構あります。
やっぱりみんなうまくなりたいわけで、
その気持ちが強ければ強いほど、
うまくいかないときの落胆が大きくなります。

そんなとき、落ち込んでいる人に対して、
「大丈夫ですよ。
確かにAはできなかったかもしれないけど、
Bはできてたじゃないですか。」
とか
「自分の悪い点がはっきりわかってよかったじゃないですか。
それができるようになれば、上達できるってことです。」
とか言いながら励ますわけです。

落ち込んでいるときは、恐ろしく視野が狭くなっていて、
自分のテニスの全てが、もっと大げさに言うと人生の全てが
最悪なのではないかという気分になるんですね。
そこを整理してあげるだけで、大抵の人は少し元気が回復してきます。

この間も和童塾テニスに通っている二人の若者が
松本先生にダメな点を随分指摘されて少し凹みぎみでした。
それでいつものように
「これから何をすべきか課題がはっきりわかって、むしろ良かったんじゃない?
すごい価値のあることだと思うよ。」
とかいう話をしたところ、多少は元気を取り戻して帰っていきました。

その後気づいたのですが、
そんな話をして一番元気になったのは僕自身だったのです。
僕は和童塾テニスの前に浅草で行われている
松本先生の武道のクラスにも参加しているのですが、
あまりの落ちこぼれぶりに途方にくれていたのです。
とてつもなく素晴らしいことを習っているのに、できない・・・
でも他の人を励ましているうちに、
自分の中のモヤモヤも整理されて元気を取り戻していたのです。

どうやら僕自身はコーチとして生徒のみなさんと関わることで、
実は自分自身の精神のバランスを取らせてもらっているようです。
他人を励ましているようで、実は自分を励ましている。
もし全くレッスンを行わず、自分の練習ばかりしていたら、
自分のダメな点ばかりに目が行って、
既に心が折れてしまっているかもしれません。
表面だけ見ていては分からないところに、
感謝すべきことがあるものですね。

それでは、これからも一緒にがんばっていきましょう。

敗戦からたくさん学びました~田園トーナメント~

2006年11月04日 | メンタル・心・考え方
昨日も応援に来てくださった皆様、
朝早くからありがとうございました。
結果は準決勝は、野口・笠原組に6-7、2-6で負け。
技術的にもメンタル的にも自分の至らなさを痛感させられた日でした。

一番の反省点はメンタル面。
ビビッてプレーが縮こまるとか、勢い余って力んでしまうぐらいならまだ良いのですが、
うまくプレーできな自分にイライラして、
楽しんでプレーできなかったことを一番後悔してます。
やはり邪気が出していると運も巡ってきませんね・・・
僕だけでなくパートナーの村松さんにまで悪い影響を与えちゃったみたいで、
申し訳ないことをしたと反省してます。
また観に来てくれてる人にも申し訳ないですよね。
すみませんでした。

試合をしていると、ときどき自分の中にある
激しい感情を認識させられます。
僕は普段はそれほど感情がブレない方なんですけど、
テニスのことになると、ときどきネガティブな感情が吹き出てきます。
イライラしたり、悲しくなったり、無力感を感じたり・・・
それだけ上手くなりたいということなんでしょうね。

しかし、だからと言ってネガティブな感情を抱えたままでは、
良いプレーができるはずもありません。
この感情とうまく付き合う方法を身につける必要がありますね。

昨日の僕に足りなかったのは、自分を許すということかも知れません。
毎回うまくプレーできるわけではないのに、ダメな自分を許せない。
試合の中で、僕を攻撃していたのは、
皮肉なことに対戦相手ではなく自分自身だったのです。
勝ちたいとか良いプレーをしたいという気持ちが強くなり過ぎて、
自分の許容量が恐ろしく狭くなってしまったんですね。

技術面に関して言うと、サーブで完全に崩れてしまいました。
新しいサーブを試しているのですが、
練習や余裕のある試合ではうまく行っても、
余裕のない状態になると途端にできなくなってしまうものですね。
身体で覚えていない証拠でしょう。
これはもう脳のプログラムを変えるまで、やるしかないと思ってます。
練習でちょっとできると、自分のものになった気になりますが、
そんな甘いものではありませんね。

松本先生には1万回やらないと脳のプログラムは変わらないと言われてます。
1万回って聞いてもピンと来ないと思いますが、
例えばフォアの素振りを3秒に1回やるとしますよね。
そうすると1分で20回、1時間で1200回ですから、
8時間から9時間かけてやらないとできないわけです。
もちろん連続でやらなければなりません。
気の遠くなるような時間ではありますが、
本当に上手くなろうと思ったら、
必ず通らなければならないところなんでしょう。

やはり試合は良いですね。
人生のミニチュア版みたいなものですから、
自分の弱さを短時間で凝縮して教えてもらうことができます。
ありがたいことです。
また今回のブログでは書きませんでしたが、
自分の成長した部分もいくつか確認できた大会でもありました。

応援に来てくださったみなさま、
素晴らしい大会を開催してくださった関係者の方々、
ライバルの選手たちに深く感謝いたします。
ありがとうございました。
また来年も出場しますので、また来てくださいね。
それでは。

PS ちなみに決勝戦ですが、野口・笠原組が昨年のチャンピオン小野・正木組を
ファイナルタイブレークで下し優勝しました。