No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

仙骨から力を伝えると大きな力が発生する&7月練習会のお知らせ

2009年06月26日 | 身体の使い方・打ち方
柳原です。

1ヶ月ほど前ですが、身体操作の研究をされている
手塚一志さんの「骨盤力」という本を読みました。
とてもおもしろかったですよ。
オススメです。

この本によると、骨盤の一部である仙骨を動かすことで、
背骨の椎の一つひとつが少しずつ回転し、
らせん状に大きな力が発生していくそうです。
テニスでは、そこから腕に力が伝わり、ボールを打つわけですね。

イメージできますか?
絵があれば、簡単に伝わるのですが・・・
ひと昔前の、散髪屋さんの看板なんてイメージはどうでしょう?
下から上へらせん状の線がクルクル回って上がっていくやつです。(笑)

背骨の一番下にある仙骨から回転が始まり、
背骨を構成している椎の一つひとつが回転し、
上へ向かってらせん状に力が伝わっていくのですね。

それで早速トライしてみたのですが・・・
イメージはあるのですが、残念ながらうまく打つことはできませんでした。
ちゃんと仙骨を動かすトレーニングをしてからでないと、
できないのかなぁなんて思いながら、そのまま忘れていました。

ところが先日、全仏オープンのフェデラーのスーパースロー映像を見ながら、
左腕(利き腕と逆の腕)の使い方を研究していると、
急に仙骨が動く感じがわかってきました。
僕が仙骨をうまく使えなかった理由は、実は左腕の使い方にあったようです。
左腕の鎖骨や肩甲骨を全体の動きに参加させてあげると、
なんと仙骨も動くのですね。

こうすると、短時間にビュンと力が流れてきてくれて、
ボールがスパーンと飛んでいきます。
明らかに今までと違う場所から力が流れて来るのがわかりました。
こういう瞬間があるからこそ、テニスはやめられないのですよね。
感動してしまいました。

ということで、7月は早速このテーマで練習会を行いたいと思います。
既にレッスンでは何人かにお伝えしていて、
とてもうまくいっているので、
一般の方でもこの感じを掴んで頂けると思います。
参加される方は是非楽しみにしていてくださいね。

それでは楽しい週末をお過ごしください!

■日時と内容
①7月11日(土)12時~14時 ※場所がいつもと違う若葉台公園です。
<仙骨から力を伝えるための左腕の使い方
~短時間にビュンと鋭く大きな力を発生させるために~(ストローク編)>

②7月20日(月)16時~18時 
<仙骨から力を伝えるための左腕の使い方
~短時間にビュンと鋭く大きな力を発生させるために~(サーブ編)>

左腕というのは、利き腕と逆の腕という意味で書いてあります。

左腕そして仙骨がスウィングに参加することで、
大きな力が発生しますし、ショットが安定します。

今まで知らなかったところから力が流れてくる感覚を
是非体験してくださいね。

■場所
①若葉台公園テニスコート Aコート(7月11日)

住所:東京都稲城市若葉台1丁目19番地
最寄り駅:京王相模原線若葉台駅から徒歩7分程度
サーフェス:オムニ
駐車場:有

※ナビで住所を入れるとテニスコートとは遠いところに案内されることがあります。
 お車でお越しになる場合には、以下のページから場所を確認して、少し早めにお越しください。

http://www.city.inagi.tokyo.jp/shisetsu/sports/sports/tennis/wakabadai/index.html


②北緑地公園テニスコート Bコート(7月20日)

住所:東京都稲城市東長沼2997番地先
最寄り駅:JR南武線稲城長沼駅から徒歩10分
サーフェス:オムニ
駐車場:有

※自動販売機はありませんので、各自飲み物を忘れずご持参ください。
※駐車場が混雑する場合がありますので、お車をご利用の際は少し早めお越しください。

http://www.city.inagi.tokyo.jp/shisetsu/sports/sports/tennis/kitaryokuchi/index.html

■対象者
どのレベルの方でも参加可能です。

「初心者ですが、大丈夫ですか?」

という質問をよく受けますが、
基本的に球出し練習で進めていきますので、
安心してご参加ください。

■料金
1回5000円

※当日の練習会後にお支払いください。
※お申し込み後のキャンセル料は以下のようになります。
ご了承の上、お申し込みください。

お申し込み日~2日前:半額
1日前、当日:全額

■定員
8名

※定員になり次第、締め切らせて頂きます。
※参加人数が少ない場合には以下のように時間を短縮して行いますのでご了承ください。

2人:1時間半
1人:1時間

■雨天時について

雨などで開催が微妙な場合には、開催1時間前にブログ上でお知らせします。
http://blog.goo.ne.jp/tyanahar

その他何かありましたら、僕の携帯までご連絡ください。
090-7419-7148

■お申し込み方法
以下の内容をご記入の上、
dojo_admin@yanaharatennis.com
まだご連絡ください。
(@は半角の@に変えてください。)

①氏名
②メールアドレス
③電話番号

※一度参加されている方はお名前だけで結構です。

それでは、みなさんのご参加をお待ちしてますね。

6月28日(日)の練習会メニュー追加のお知らせ

2009年06月22日 | 練習会、教材などのお知らせ
柳原です。

このところ梅雨らしい天気が続いていますね。
昨日は練習会を行ったのですが、
広島から参加されていた方がいらっしゃったので、
雨があがってくれて本当に良かったです。
熱意は天気にも影響を与えるんでしょうか?(笑)

さて、今週日曜日16時からのスマッシュ練習会ですが、
ロブをメニューに追加したいと思います。

普段からロブを練習している人は少ないと思いますが、
試合で勝敗を握るのは、ひとつのロブだったりします。

豪快なショットでポイントを取るのも素晴らしいですが、
絶妙なロブでポイントを取るのも同じ1ポイント。
ロブの上手な相手と試合をするのは本当にイヤなものですよね・・・(苦笑)

実はロブはすごく攻撃的なショットです。
相手に悟られず絶妙な場所にロブをコントロールするための練習をしていきます。
スライスロブ、スピンロブと両方チャレンジしてみましょう。

今のところ参加者が少ないので、たっぷり練習できると思います。
興味のある方のご参加をお待ちしてますね。

詳細はこちら(↓)をご覧ください。
http://yanaharatennis.com/practice.html

楽しい目標設定の方法

2009年06月17日 | メンタル・心・考え方
おはようございます。柳原です。

先週末は白子フェスティバルという大会に出場してきました。
草トーナメントの中ではかなりレベルが高く、
且つ観客も多くて盛り上がるので、毎年楽しみにしている大会です。

結果はベスト4。
これまではベスト8が最高でしたし、
去年優勝している第1シードのペアや他の強いペアにも勝つことができたので、
自分の中では上出来の結果でした。

準決勝で負けた相手は、現役の全日本選手権出場選手で、
打つボールのレベルが明らかに違いました。
ボールが速いだけでなく、スピンが激しくかかって変化してくるので、
返球するのがとても難しかったです。
慣れないレベルのボールが飛んでくると、
身体がビックリしてしまってダメですね。
普段からもっとレベルの高いボールを受ける必要性を感じました。

今大会で比較的良いプレーができた要因の一つに目標設定の仕方がありました。
みなさんは、普段しっかり目標を立てるタイプでしょうか?
それとも立てないタイプでしょうか?

目標を立てるタイプの人が多いと思いますが、
僕自身はあまり目標を立てることが好きではありません。
なぜなら、目標を立てると、達成できなかったときにガッカリするし、
目標を達成することのみが大切になってしまって、
一瞬一瞬を楽しめなくなるからです。

でも今回はある本の影響で新しい目標設定の仕方を試してみました。
その方法とは、3種類の目標を立てるというものです。

目標Aは、達成できれば最高のもの。
目標Bは、それなりにがんばれば、達成できそうなもの。
目標Cは、意識さえすれば、ほぼ達成できそうなもの。

難易度を3つにわけて設定するわけです。

ちなみに僕の場合、今回は↓のように立てていました。

A:優勝すること
B:今練習しているフォアハンドストロークを何本か打てること
C:どんな状況になってもプレーを楽しむこと

こうすると、例えAやBを達成できなくても、
少なくともCは達成できるわけで、
自分自身に対してガッカリせずにすみます。

そのお陰で、

「どうして自分はこんなにダメなんだろう」

というような自分に対する否定的な感情を持たずにプレーすることができました。

Aのような目標しか持っていないと、優勝する以外はガッカリしてしまうことになります。
これはとても大変ですし、あまりハッピーではありませんよね・・・

それがイヤで、目標を持たない、
もしくはCのような簡単な目標だけを持つようにしていたこともあります。
それはそれで良かったのですが、自分の本当の欲求を見ないようにしているようで、
若干の物足りなさを感じることがありました。

目標をレベル別に分ければ良かったんですね。
もし良かったら、みなさんも試してみてくださいね。

<お知らせ>
今月は以下のテーマで練習会を行います。
まだ空きがありますので、興味のある方は是非ご参加くださいね。

①6月21日(日)16時~18時 「相手の手元でグングン伸びるボールを打つ(ストローク編)」
②6月28日(日)16時~18時 「スマッシュを一発で決める練習会」
http://yanaharatennis.com/practice.html

心の声に従う~フェデラーの言葉~

2009年06月10日 | メンタル・心・考え方
おはようございます。柳原です。

全仏オープン、フェデラーの優勝で終わりましたね!
フェデラーファンの僕としては、本当にうれしかったです。
このところ以前のようには勝てない状態が続き、ツラかっただろうなぁと思います。
どうしても勝ってほしいという気持ちで応援していたので、
マッチポイント辺りでは胸が苦しかったです。
そして優勝直後のフェデラーの涙にもらい泣きしてしまいました。

WOWOWの放送の中で、女子で優勝したクズネツォワのエピソードが紹介されていました。
彼女は4年か5年ほど前に全米オープンで優勝した後、
思うように勝てない時期が続き、やる気を無くしかけていました。
昨年の北京オリンピックでも一回戦で負け、
プレーを続けるかどうか悩み、引退も考えたそうです。
そんなとき同じロシアチームのバスケットボールの女子選手たちに、
フェデラーのサインをねだられ、フェデラーと10分だけ話をする機会を得たそうです。
(ちなみにそれまでは話をしたことはなかったそうです。)

そのときフェデラーに言われた言葉が、

「心の声に従いなさい」

だったそうです。

この言葉を聞いて鳥肌が立ちました。
何かをチャレンジするとき、思い通りに行かないことが必ず出てきます。
プロのテニス選手で言うと、”勝てない”ということでしょうか。

勝てないと自分でもがっかりするでしょうし、
周りの人やメディアからも、いろんなことを言われるでしょう。
ランキングの低い選手だと生活も苦しくなるかもしれません。

でも大切なのは、

”自分がやりたいかどうか”

なんですね。
結果や周りの人にどう言われるかなんて関係なく、
”自分がやりたいかどうか”、
この一点が大切なんですね。

この言葉を聞き、クズネツォワはモスクワに戻って、
ハードワークを再開したそうです。
そして今回の全仏オープン優勝。
素晴らしいですね。

フェデラー自身も、この言葉があったからこそ、
思うようにプレーできない日々を乗り越え、
初の全仏制覇、そしてグランドスラムの達成へつながったのだと思います。

あなたの心の声は何と言っていますか?

自分の心の声って、結構聞こえなかったりするんですよね。
いろんなフィルターがかかってしまって・・・
僕もよくわからなくなります。

よーく耳を澄まして、自分の本当の声を聞いていきたいですね。

自分の身体の感覚に集中する時間を持つ

2009年06月05日 | 身体の使い方・打ち方
柳原です。

全仏オープンも2週目に入り、ますますおもしろくなってきましたね。
ナダル、マレー、ジョコビッチが既に敗退という大波乱の今大会。
残る大本命のフェデラーも、毎回のように、ほとんど負けそうなところから、
なんとか逆点勝ちしている状態。
誰が優勝するのか、本当に楽しみです!
もちろん僕はフェデラーを応援していますが。

さて、今日のテーマは、”自分の身体の感覚に集中する時間を持つ”です。

僕自身の話ですが、最近平日の練習相手が見つからないことが多いので、
ときどき一人で練習しています。
サーブを打ったり、自分でバウンドさせてボールを打ったり。
一人で練習するのは正直寂しいですが(笑)、
結構メリットがあったりするんです。

そのひとつが、”感覚に集中できる”ということ。
相手がいると、ボールが入った入らない、勝った負けたなど、
結果にどうしても意識が向いてしまいます。
自分の身体で何が起こっているかということに鈍感になってしまうんです。

ミスをするとき、ほとんどの場合、自分の身体のどこかに違和感を感じます。
手首であったり、肩であったり、腰であったり、どこかが気持ち悪い感じ。
逆に身体に気持ち良さが残ったときは、良いショットが飛んでいきますし、
次もまた良いショットが打てそうな気がします。

一人で練習していると、
”どこが気持ち悪いんだろう?”
”どうすれば気持ち良くなるのかな?”
などと試行錯誤ができるので、
普段気付かないようなことに気付くことができるんですね。

とは言え、一人で練習していても、
コートで打ってしまうと、やっぱりボールの行方が気になることがあります。
そんなとき、僕が行う練習方法は、フェンスに向かってボールを打つこと。
フェンスに向かってボールを打つと、結果がわからないので、
否応なく自分の身体の感覚に集中できるんですね。
そうしているうち、気持ちの良い打ち方を思い出したり、
気付いたりすることがよくあります。

レッスンでもこの方法を取り入れることがあるんですが、
生徒さんを見ていると、とてもおもしろいことが起きます。
それはフェンスに向かって打つときと、コートで打つときとで、
打ち方が明らかに変わること。

フェンスに打つときは爽やかにスウィングしているのに、
コートで打つときは、スウィングがもたつくことがとても多い。
知らず知らずのうちに結果を気にし過ぎて、
うまくスウィングできなくなっているんですね。
フェンス打ちは、そんなことを気付かせてくれたりもします。

みなさんも寂しさを乗り越えて(?笑)、
たまには一人で練習してみてくださいね。

それでは。