No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

肋骨をズラして打つ

2006年06月28日 | 身体の使い方・打ち方
和童塾の松本先生に教わったワークのひとつに
「肋骨を左右にズラす」というものがあります。
普通の状態だと肋骨は骨盤の真上に位置していますが、
骨盤を置いておいて肋骨だけ左右に平行移動させるということです。
がんばって説明してみると以下のようになります。

 肋骨 -- --   --
 骨盤 --  -- --

最近よく重心移動の話を書いてますが、
これが出来ることでより効率よく体重をボールにぶつけていくことができるんですね。
肋骨と骨盤が分離しないと、ある程度移動はできたとしても、
その幅が限定されてしまいます。

昨日はこれを練習で試してみましたが、
うまくズラせて打てたときは、今までにないようなパワーが発生しました。
ただズラす感覚がまだまだ薄いので、この神経を太く濃くしていく必要がありますが。

それではまたおもしろいことを発見したら報告しますね。

6月25日和童塾ワークサマリー

2006年06月26日 | 身体の使い方・打ち方
参加された皆様、お疲れ様でした。
昨日も本当におもしろかったですね。
再びフェデラーのフォアハンドストロークの解析をお願いしましたが、本当に目から鱗でした。
全体重を乗せて力を発生させるということ、
そしてそのために必要な動きが頭の中ではだいぶ整理されてきました。
まさに今までの僕のレッスンで足りなかった部分なので、今後をお楽しみに。

さていつものようにワーク内容を簡単に記しておきます。
上で書いたように、体重を効率よくボールに乗せていくために必須なワークだと思うので、
是非がんばってやっていきましょうね。

最後に来週の和童塾ですが、いつもの場所の確保ができなかったため、
18時から文化会館たづくりにて行いますのでご注意くださいね。
詳細は↓。
http://yanahara.u.campus.ne.jp/tennis/Control?viewYear=2006&viewMonth=7

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①肋骨と骨盤の分離(膝を立てて座った状態&寝た状態)
 
 できるだけ脱力をして行う。
 声を出しながらやることで腹筋で動作を行っていないかチェックする。

②腕に引っ張られて動く

③脚に引っ張られて動く

④肩甲骨の分離
 
 左右のどちらかを前に出す。
 反対の胸は動かさない。
 肘からリードするとやりやすい。

⑤骨盤を割り
 
 前後に脚を開いて、左右の骨盤を割る。
 ④と合わせて行う。

⑥立禅(タントウコウ)

腕で加速しない

2006年06月22日 | 身体の使い方・打ち方
今日練習をした中で良かった感覚が、この「腕で加速しない」です。
こうやって打つためには重心移動が不可欠ですが、
この力に任せて腕は力を流すためのものという位置づけでスウィングできると、
力が滞らずとても良いボールが打てました。
こうやって打てると、ボールを包んで打っているような柔らかい感覚で、
ある意味物足りない感じもするのですが、思いのほか練習相手が崩れてくれます。
自分の感触以上にボールは走っているんでしょうね。

この打ち方を実現するためには、重心移動の中でボールを捉えるということが重要です。
重心移動をしたつもりでも、打つときに身体が止まってしまうと、
体重がのりきらないし、腕で加速したくなるようです。
僕の場合、気持ちばかりが先走って、
ボールが来てもいないのに腕が先に出てしまってミスすることが多いので、
ボールを引き込むということがキーワードなのかもしれません。

みなさんも試してみてくださいね。

身体に染み付いた癖はなかなか取れないけど・・・

2006年06月21日 | 身体の使い方・打ち方
前回のブログにも書いたように、止まらず動きながらプレーするということが、
大きくパフォーマンスの向上につながりそうです。
ただ難しいのは、今まで止まってプレーしていたので、
頭では動きながらプレーしようと思っていても、
なかなか身体が言うことを聞いてくれないところです。
これは僕自身も一緒ですし、生徒さんも同じみたいです。
でもよく考えてみたら当たり前ですよね。
何年も何十年もそうやってプレーしてきたんですから、急には変われません。
気長に地道にやっていくしかないでしょう。
一緒にがんばっていきましょうね。

6月18日和童塾ワークサマリー

2006年06月19日 | 身体の使い方・打ち方
参加された方、お疲れ様でした。
昨日もまたまた斬新で勉強になる内容でしたね。

特にフェデラーとヒューイットの対比はおもしろかったです。
プレー全てがつながっていて流れるようにプレーするフェデラーに対し、
フットワークとショットが分断されるヒューイット。
流れがあるということは、移動で発生した力がスウィングに伝わり、
スウィングで発生した力で次のポジションへ移動できます。
それに対し、どこかで流れが止まるということは、
またゼロから力を出力させなければならないことを意味します。
ブレーキをかけたり、アクセルを踏んだりすることが、一番疲れるんですね。

クロスステップのワークでは、難しくて僕自身が落ちこぼれそうになりましたが(笑)、
今日やってみたら不思議とできました。
難しく考えると身体は動かないみたいです。
自分にとって理解しやすい言葉や感覚に置き換えることができると、
できなかった動きが急にできるようになったりして、おもしろいですよね。

以下にワークのサマリーを書いておきます。
言葉だけで説明するのは至難の業なので、復習の参考程度に活用してください。

それではまたがんばっていきましょう。

■肩の細分化
1.横向きに寝て、腕を地面にそってまわすワーク。

  身体の下を通すときは、上側の肋骨を広げる。
  身体の後ろに腕があるときは手のひらは下向き、
  前に腕があるときは上向き。
  (床や畳など滑るところでこのワークを行うと効果があります。
   長袖などを着るのも良いでしょう。)

2.壁に背を向け、手をついて身体を落とす

 a.真っ直ぐ
 b.横(腕を広めに)
 c.片腕

3.四つん這いの状態から胸を地面につける
  
 誰かに背中を押してもらえると尚可。

■クロスステップ2種類を左右で
 (説明できる気がしません・・・) 

ピンチのときこそ、目の前の1ポイントに集中する

2006年06月14日 | Weblog
ワールドカップ初戦、対オーストラリアでの敗戦は痛かったですね・・・
1-0リードで迎えた後半残り10分からの3失点なんて、誰が想像したでしょうか?
1-1の同点に追いつかれたときに気持ちを切り替えれなかったことが、
この大敗につながったひとつの原因でしょう。

これには僕自身もすごく勉強させられました。
試合中、リードしながら、しかもチャンスが何度もありながら、
追いつかれてしまうということは多々あることです。
このときに頭を切り替えて、目の前のポイントに集中していかなければならないんですね。

冷静なときに考えると本当に簡単でシンプルなことですが、
実際その場面になると、なかなかそう思えないものです。
しかし次そういう状況になったときには、
心の修行だと思って切り替えに挑戦してみましょうね。

それでは

走る力、崩す力をスウィングに利用する

2006年06月12日 | Weblog
全仏オープン、終わりましたね。
個人的にはフェデラーに優勝して欲しかったものの、
ナダルのプレーは凄まじく、優勝者として最もふさわしいプレーヤーだと思いました。

彼のすごいところは、なんと言っても走らされた後のカウンターです。
普通なら触れもしないボールに追いつき、
そこからさらにスーパーショットが放たれます。
こんなプレーヤーは今まで見たことがありませんよね。

注目すべき点のひとつは、そのカウンターを打つとき、
彼の身体が崩れているということです。
身体ごと乗り込んでいき、崩れていくときに発生する力を利用して
スウィングをしているんですね。

普通のプレーヤーだとボールに追いついた後、身体を安定させて打とうとしてしまいます。
これだと、せっかく動きの中で発生している力を利用できず、
もう一度ゼロから力を発生させ直さねばならなくなります。

全仏オープンの放送では、スーパースローでのリプレーも結構やってくれますので、
そういう視点で一度ナダルを見てみてくださいね。

それでは

骨を感じれるぐらい脱力してプレーする

2006年06月09日 | Weblog
浅草の和童塾では、蹴りや突きのような武道と直結するようなワークも結構あります。
その中でひとつで、”前蹴り”というのがあるんですけど、
これは実は骨盤を動かすワークで、後倒させた骨盤を前傾させながら蹴りを出します。
大雑把な説明で正確性に欠きますが、
背中を丸めた状態から反る状態に持っていきながら前蹴りをするとイメージしてもらえると
わかりやすいかもしれません。
まぁ細かいところはあまり重要じゃないんですけど・・・

このワークをやりながら気付いたことなんですが、
鋭く速い蹴りを出そうとすればするほど、蹴りは鈍く遅くなるんです。
逆に力を抜くことだけを考えてやっていると、
だんだん要領がわかってきて鋭い蹴りが出ることがあります。

そして力を抜いてできたときの感覚は、
骨盤と股関節が離れて飛んで行きそうに感じになります。
言葉で書くと危なそうですが、やっている本人はこの感覚がとても気持ちいいんです。
これが松本先生がおっしゃってる、”骨がカシャカシャ動く”ってことなんでしょうね。
力を入れてしまうと筋肉が邪魔をして、全然伸びていかないことが、
良くわかりました。

テニスでも同じハズです。
力を抜いて、骨盤、肋骨、肩甲骨などがうまく連動し、
腕が吹っ飛んでいくような感覚で打てたら気持ち良いでしょうね。
骨を感じれるぐらい脱力してプレーすることが第一歩なんでしょう。
精進していきましょうね。

現時点の身体でできることを見極める

2006年06月08日 | Weblog
最近和童塾の影響で知識が急増しています。
知ってしまうとどうしてもチャレンジしてみたくなるものですが、
身体のレベルと身体意識のレベル自体はすぐに変わるものではないのが難しいところ。
いろんなことを試していくうちに、頭も身体も混乱してきておかしくなってしまうこともあります。

今日の僕はそんな状態に陥りました。
なので、付け焼刃の知識は一度忘れてしまって、
とにかく拘りを持たず、ゴチャゴチャ考えず、脱力して楽にテキトーに打つことにしてみました。
気をつけたのは、”握らない”ということぐらいでしょうか。
そうすると、しばらく忘れていた良い感覚が蘇ってきたんですね。
”脱力”こそ原点。
頭で考えていると、どうしても力みが入ってスムーズに動作できないみたいです。

知識を得たときに試してみることは、当然すごく大切だと思います。
そうじゃないと進歩しませんから。
ただ、自分自身がその知識を実践できる状態(身体のレベル)であるかどうかを見極める必要もあります。
すぐに効果があることは取り入れるべきでしょう。
効果が出そうだけど、力みが入ってしまうものに関しては、
コート上でチャレンジすることに拘るのではなく、
コート外でそれが実践できるように身体作りに精を出すほうが良いのかもしれませんね。
おそらく身体の準備が整えば、勝手に身体がその要素を取り入れたがるものなんでしょう。
現時点の実力以上のことを無理してやっても、壊れていくだけかもしれません。

こんなことを感じた日でした。
正解かどうかはわかりませんが、参考にしてみてくださいね。
それでは。

重心移動が全ての動作のきっかけになる

2006年06月06日 | Weblog
和童塾の松本義光先生が常におっしゃってることですが、
動き出しもスウィングもそのきっかけとなるのが”重心の移動”です。
この重心の移動をうまく使うことにより、
無駄に筋肉を使わずスムーズに動くことができるようになります。

今日はこの考えを元にサーブを練習してみました。
トスをすごく前にあげ、身体が前に入り、腕が勝手に出てくるようにできると、
力を使わずともすごく良いショットが打てました。
よく考えてみると、僕の場合、ダブルスのほうがサーブが良いんです。
シングルスのときのほうが、サーブの威力が落ちたり、
ダブルフォールトしたり崩れることが多い。
それはダブルスのときのほうがサービスダッシュすることで、
自然と重心移動ができていたからなんですね。
(もちろん、ダブルスでさえも重心移動が十分にできていたわけではありませんが。)

そして僕にとってもっと大きな発見だったのは、
トスでも重心移動がとても重要だということです。
僕はトスが結構苦手で、どうしてもスムーズに動作を行えず、
やり直すことがたくさんあります。
今までもあげ方を工夫してみたり、メンタルトレーニングをしてみたり、
様々な試みをしてきましたが、大きな効果をあげることができませんでした。
しかし今日は重心移動をきっかけにしてトスするようにしてみたところ、
とても良い感じで動作することができました。
解決策がようやく見えてきたので、後は身体で覚えるまで練習することですね。

”重心移動”、これをいかに利用していくかということが、
これからのキーになっていきそうです。
みなさんも重心移動を見直してみてくださいね。

それでは