四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ホシホウジャクとトラマルハナバチ

2010-11-04 15:02:00 | 
曇り空の10月29日と31日に相模原公園の花のところへ蝶は来ていませんでしたが、ホシホウジャク(スズメガ科)とトラマルハナバチ(ミツバチ科)が和風庭園の木陰のホトトギスの花のところに来ていました。


ホシホウジャク (10/29, 14:46 曇り)

ホシホウジャクは、花を訪れるスズメガ科の一種で、止まることなく花から花へと移動し、ホバリングしながら吸蜜していました。最初はハチかと思いましたが、調べるとスズメガの仲間でした。


トラマルハナバチ (10/31, 12:06 曇り)

トラマルハナバチは花に止まったり深く花の間に潜ったりして吸蜜します。

11月1日、チェリーセージのところでホシホウジャクがホバリングしながら吸蜜していました。快晴の下なのでより鮮明に撮影することができました。




ホシホウジャク (11/1, 14:57 快晴)

ホバリングしながら器用に口吻(ストロー)を花に伸ばして吸蜜しています。横から見る姿はスズメそっくりで、スズメガ(雀蛾)、ホウジャク(蜂雀)と命名されるのもよくうなずけます。ホシホウジャクの動きが目に焼きついたせいか、家の近くのインパチェンスにも来ているのを見付けました。
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メキシカン・ブッシュ・セージで蝶が飛び交う

2010-11-02 10:22:00 | 
11月1日は早朝に雨が上がり、午後になって丹沢の風下に当たる相模原では南~南西側の空に雲が張り付き、雲間から太陽が時々姿を見せるような状態が続いていました。北側には澄んだ青空が広がっています。
相模原公園を歩いていると、その雲も取れてにわかに快晴になりました。芝生広場の中央に、メキシカン・ブッシュ・セージが長々と植えられ、近づくとトンボや蝶たちが気持良さそうに飛び交っていました。



キタテハとアカタテハがとても多く、吸蜜したり翅を広げて陽を受け、日光浴をしたり、2頭で追いかけっこをしたりしています。


アカタテハ


キタテハ(1)


キタテハ(2)

そのほか、ヒメアカタテハ、イチモンジセセリ、チャバネセセリなどが見られました。


ヒメアカタテハ

前の日もここに来ましたが、曇り空の下では蝶はまったく姿を見せませんでした。陽が射すと一斉にどこからか飛び立って来て陽光のあふれる芝生広場に集ってきたのだと思います。日向では暑い位の午後の一時でした。
公園には犬を連れて散歩に来た人、子連れのお母さん、発声練習をしている声楽学生などが思い思いに過ごしています。
蝶の写真を撮る人は他になく、存分に蝶を眺めていましたが、晩秋なので蝶を見かける機会も段々減ってくるのではないかと思います。
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フジバカマに集る蝶

2010-11-01 17:50:00 | 
相模原麻溝公園にもフジバカマが咲いているのに気付き、雨上がりで快晴になった、暖かな今日(11月1日)観察しに行くと、多種類の蝶たちがたくさん集っていました。見かけたのはキタテハ、ベニシジミ、イチモンジセセリ、ヤマトシジで、ベニシジミは3頭が訪れていました。アサギマダラにも淡い期待をしていたのですが叶いませんでした。


キタテハ


ベニシジミ


イチモンジセセリ


ヤマトシジミ

くずはの家のフジバカマにはアサギマダラ以外の蝶は来ていませんでしたが、相模原の公園では、蝶たちが好んで集っていて、他の草花への集り方とは明らかに差が見られました。
フジバカマの蜜にはアルカロイド化合物が含まれ、それが有毒であるとされていますが、これだけ多種類の蝶が吸蜜していることからすると、蜜にはさほど有毒な化合物が高濃度には含まれておらず、蝶は代謝して無毒化しているのかも知れません(あくまで仮設です)。アサギマダラはそれを無毒化せず体内に蓄えることができ、しかも性フェロモンに変える能力がある、と考えた方がよいのかもしれません。
インターネットを調べると、フジバカマを訪れる蝶としてアサギマダラが群を抜いて多く登場していますが、えむりさんのわくわく日記(2009.10.20)にはアオスジアゲハ、キタテハ、ウラナミシジミ、ツマグロヒョウモン、イチモンジセセリの観察記録があり、その他の人のブログ等にもアカタテハ、ツマグロヒョウモン、ウラナミシジミなどが出て来ます。
フジバカマに蝶がどうして沢山訪れるのだろうか?フジバカマの茎や葉にはクマリン配糖体が含まれていて、茎や葉が折れて乾燥すると加水分解してクマリン・クマリン酸が生じるため、桜餅のような芳香を発するそうです。この香りに誘われて多くの蝶たちが集ってくるのではないでしょうか。
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