四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

伊勢原の里地を歩く(2)

2010-11-12 20:47:00 | 丹沢周辺
伊勢原市総合運動公園から更に森林帯の小道を登ると、展望台があり、近くは大山の麓から箱根・伊豆、湘南平の向こうに伊豆大島、江ノ島・房総半島まで一望できました。小田原からでさえ、伊豆大島が望めるのは真冬の限られた日しかなかったので、かなりの好天に恵まれたといえます。


大山の麓の里山風景(1)

野球場の向こうに大山麓の里山があり、遠く箱根・伊豆方面が望めます。


大山の麓の里山風景(2)

更に内陸側の大山麓に広がる里山風景です。緑の斜面に家々があり、いつか歩いてみたい気持にさせられます。


ウラナミシジミ

総合公園と展望台(標高140m)の途中の草むらで、今年初めてウラナミシジミを撮影しました。ウラナミシジミは飛翔の速度が素早く鋭角に飛ぶ方向を変え、飛ぶ姿から凡その見当は付くのですが、なかなか撮影には至りません。


ムラサキシジミ♀ 13:20

展望台から下っていく途中の森林の道の陽だまりで、ムラサキシジミの雌が葉の上に止まったところを何とか撮影しました。この蝶は敏感のようで比較的短時間で飛び立つので苦戦しました。黒の地に青色の模様が鮮やかで、雄とは黒色・青色の切れ込み方が異なること、雄は色調が青紫に近いことから区別できます。
ムラサキシジミも温暖化に伴ない分布拡大してきた蝶で、1956年版図鑑では「本州中部以西・四国・九州に普通」となっていますが、最近は関東に定住し、宮城県まで採集記録があります。
今回は雄の撮影には失敗しているので、また機会を改めて観察したいと思います。

気象データ(海老名、12時) 南の風弱く快晴 19℃ 
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伊勢原の里地を歩く(1)

2010-11-12 15:36:00 | 丹沢周辺
強風の吹き荒れた翌日(11月10日)は快晴となり、伊勢原の里地を散策しました。コースは、ほぼ「小田急沿線自然ふれあい歩道」という散歩道ガイドブックの伊勢原駅を起点とするコース。
伊勢原駅-耕雲寺-熊野神社-専修大学総合グラウンド-伊勢原市総合運動公園-龍散寺-東海大学病院(バス)-愛甲石田駅


耕雲寺


木魚と和尚さんの石像

耕雲寺の庭には、たぬきや木魚と和尚さんの石像が置かれており、親しみやすい寺でした。ここには、江戸時代の19世紀初頭に蝦夷地を鎮護するため幕府から派遣された文道玄宋和尚が持ち帰った国後島、択捉島などの地図が残されているそうです。
庭の奥にはジュウガツザクラが咲き、銀杏の実を沢山つけたイチョウの大木もありました。


渋田川沿いの農道

市米橋を渡ると、自然散策路の標識があり、道は渋田川沿いに上流に進みます。
この農道脇にはブドウや柿の畑があり、のどかな田園風景です。この辺ではアカタテハ、キタテハが地面に下りて日光を受け温まる姿が見られました。



熊野神社一帯の森の手前に牛舎がありました。


ムラサキシジミ♀(裏)

熊野神社の参道を登っていくと、木漏れ日の辺りで紫色のシジミチョウが飛び、陽の当たる葉の上に止まるのを目撃しました。ムラサキシジミの雄と思われます。そこで、欲を出して大きく写そうとレンズ交換する最中に飛び去ってしまいました。望遠レンズのまま先ずは撮影しておくべきだったと悔やむことしきりです。その直後に、直ぐ近くでムラサキシジミの雌の翅裏の写真だけ何とか撮れました。

その後、道は畑に入りますが、畑の中央を横切るように第2東名高速の建設が計画され、工事着手前に縄文遺跡の発掘調査が大々的に行なわれていました。
貴重な里地が失われ行くことに寂しさを覚える。



畑を過ぎると上り坂となり、眺望が開け、大山が間近に望めます。専修大学総合グラウンドを過ぎると山道になり、やがて伊勢原市総合運動公園に着きます。


伊勢原市総合運動公園から大山方面

運動公園の体育館前に植えられている木が一斉に紅葉していました。

※追記(2011年1月12日) : 熊野神社で最初に見た紫色の蝶は、ムラサキツバメの雄だった可能性が大きいと思います。           
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