四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

高尾山へ

2006-07-24 08:44:00 | 南多摩
梅雨の中休みの土曜日、高尾山に行ってきました。晴れ間がのぞくとの予想でしたが、ケーブルカーで上ると薄い霧がかかった涼しい天候でした。
小学生のころアサギマダラを初めて見たのが高尾山の山頂。淡い期待をしていましたが、頂上ではクロアゲハしか見かけませんでした。



高尾山にはモミジがたくさん自生していました。これは、オオモミジです。

山頂には植物観察の一行がいて、植物に詳しい先生が10名くらいのグループごとに説明をしていました。
「この萩は、枝垂れているのでミヤギノハギでしょうか、萩には詳しくないので違っているかもしれません」。後で調べると、葉の形から、ヤマハギのようでした。7月から9月にかけて咲きます。



「柏は、昔から色々な物を包むのに使われてきました。クマリンという成分を含むので、食べ物が腐るのを防ぎます。物を包むのにふさわしい条件ですが、柏の葉には毛が生えていません」。調べてみると、クマリンには抗菌性があり、桜餅や柏餅の葉は、どれもクマリンを含んでいます。笹団子やちまきで用いる笹の葉には、安息香酸(アンソクコウサン)という抗菌成分が含まれます。古来より、生活の知恵としてそれらの葉を食べ物の保存に利用していたのです。
「これは、先端に葉が3つ付いているのが特徴のクマノミズキです。ミズキは葉が互生しているので見分けられます。ミズキは5月に咲きますが、クマノミズキは6月に咲きます」
一行に紛れ込んでいろいろと教わってきました。

下山すると、京王線高尾山口駅近くの林では、ニイニイゼミがにぎやかに鳴いていました。

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4 コメント

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アサギマダラに会いに、高尾山へ行かれたのですか? (えむり)
2006-07-24 14:54:19
実は昨日、八千穂高原でアサギマダラに会いました。
ブログには明日アップする予定ですが、一度に4頭に会えました。
私も高尾山にいるという話は聞いていたので、今回会えなかったら、8月に行く予定でした。
8月か9月に行くと沢山いるそうですね。
10月頃までいると聞きました。
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えむりさん (twoguitar)
2006-07-24 22:11:00
高尾山のケーブルカー終点から山頂に向う道の途中に「アサギマダラの秘密」と題した看板がありました。
「アサギマダラの幼虫にとってキジョランは大切な食草です。
驚かすと空高く上ってしまいます。
ふわり、ひらひらとやさしく舞うアサギマダラ。
この優雅な舞いに似合わず、長距離を移動することができ、何と1600kmの移動記録があるというから驚きです」

きっと時期を選べば会えることでしょう。
アサギマダラは南方から北へ飛行し、真夏は海抜1,000m位の高原や山の山頂にいるようです。
高尾山(599m)はこの時期標高不足だったかもしれませんね。
一昨年8月は奥日光、昨年8月は秋田駒ケ岳(いずれも1,500から2000m位の高地)で出会っています。

夏が過ぎれば高尾山でも出会えるかもしれませんね。
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Unknown (silkcotton)
2006-07-25 09:07:55
自然の葉の保存力を知りませんでした。すごい知恵があるのですね。私も聞いたことをメモしたいと思うぐらい、本当に知らないことが多すぎます。でも知るたびに楽しくなっています。
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silkcottonさん (twoguitar)
2006-07-25 22:01:49
「昔からチマキや団子などの食品を包むのにササの葉が利用されてきた、生魚を扱う握り寿司や日本料理の盛り付けにササの生葉があしらわれてきた」「このササの葉に含まれる防腐・殺菌の成分は安息香酸といい、日本に分布するササ類の多くにはこれが含まれています」との記述がありました。
ササについては、安息香酸の抗菌性によるものなので、本文を訂正しました。
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