【笑売漫歩】駆け引きの返金で「生涯顧客」に？

出張先で耳にしたちょっと面白い話し。会社の重役さんが奥様の特別な日にサプライズでプレゼントしたダイヤの指輪、奥様はもちろんとても喜んでくれて早速ルンルン気分で購入した百貨店へサイズ直しとイニシャル入れに行かれたそうです。ちなみに内緒の金額はクレジットの請求書ですぐ判明すると知り手渡す時に告白されたとのことでした。

百貨店の宝石フロアに上がる途中にたまたま１Ｆの別の宝石売場を覗いた奥様、そこで何とあろうことか？値段もほぼ同額のご自分の気に入った指輪を見つけたのでした。一度火が点いたら止められないのが女性の本性？どうせもらうなら素敵な逸品をとなったようですね。世の男性には考えられない厚かましさと凄まじさ、その執着心ときたら圧倒されちゃうほど！？悩んだ挙げ句にダメ元覚悟でご主人の購入した店に返品できないかと交渉に行かれたそうです。もちろんこのことをご亭主の携帯に掛けてこられたとか、相談というより了承を求めてきたというのが真実ですがね。ご亭主曰く、何日も探し回り迷いに迷ってやっと買い求めた指輪なのに奥様本人が決めるのは出会い頭の一瞬！？何とも情けない話しだったようです。ともあれそういった経緯ですが返品を申し出た宝石店は果してこの件についてどのように対応したと思いますか！？＜シンキングタイムです＞

返品を断わったら恐らく二度と客は来ない、それより返品を受け入れて印象良くした方が再来の可能性も巡ってくる！？要は再来しない客にするか、来てもらえる客にするのかの二つに一つ、これは商売上の駆け引きなんですよ。だってずっと顧客になり続けてもらえるなら生涯どれほどのお金を店に落として頂けることか！？考えたら自ずと答えは出るはずです。その宝石店も最初こそ断ったのですが結局は愛想良く返金を了承してくれたそうです。奥様は驚いたみたいですがやはりセオリー通りでプロの商売人の目論みは違いますね。