【立ち寄り旅】女性憧れの「宝塚」に一人宿泊

出張帰りに宝塚歌劇団の本拠地、「宝塚」に行ってきました。伝統ある歴史を大切にしながら新しい文化を育む街、音楽と歌と踊りが一体となった宝の塚。女性なら誰もが夢見る、一度は足を運びたいと願う街を一度覗いてみようと、ほんと単純な動機で立ち寄った訳でして、決して疾しいことなどありません。

阪急宝塚駅を一歩出ると六甲の麓の武庫川の清流が目前に広がり、「花のみち」は「宝塚大劇場」に向う通りは宝塚のイメージを象徴する道、両側に車道を配し、一段高くなった中央部の歩道はまさに宝塚の舞台に通じる花道と呼ぶにふさわしい華やかさが精彩を放つ道となっています。石畳の歩道と白い建物が静寂なヨーロッパの街並みにも似て、昔ながらの老舗や新規店舗など歌劇ファンが喜ぶお洒落な店も立ち並んでさぞや活気に満ち溢れることでしょうね。そして気品と優雅さを備え持つ建造物「宝塚大劇場」が見えてきました。宝塚歌劇団の本丸であり、各組によるミュージカル公演は毎年百万人以上の観客を動員しているそうです。その横に小劇場「宝塚バウホール」や宝塚音楽学校も併設して、練習用の衣装を着た何人かの若い劇団員も見かけて「宝塚」に来たのだと実感しました。
ぶらぶら歩いて武庫川に架かる宝塚大橋を渡ると宝塚南口駅、その向かえ側に今夜の宿泊ホテルはありました。大正１５年創業の伝統と格式の欧風老舗ホテルのあの「宝塚ホテル」、阪急阪神第一ホテルグループが運営する宝塚大劇場オフィシャルホテルです。この憧れホテルが１７時以降の限定レイクチェックインということで素泊まりながらビジネス並みの価格だったんですよ。６階建ての木造の建物、正面ロビーには天井から大シャンデリア、階段や回廊には赤いじゅうたんが引き詰められヨーロッパスタイルの落ち着いた風格、飾り窓とアンティーク調の照明の部屋もさすがにモダンレトロな雰囲気を醸し出していました。

そうそう、宝塚歌劇１００周年の公演、連れでもあればよかったのでしょうが悩んだ末に結局は男一人で観劇する勇気もなく途中退席しても失礼と、ホテルの部屋の液晶テレビ地上Ａチャンネルで録画のミュージカルを観ました。決して強がりではなく、最初から「宝塚」という街の雰囲気や格式の「宝塚ホテル」に泊まるという目的でしたから何て未練もありません。知らない街でのんびり散策もいいものでしたよ。