ジュリエットオスカー634受信ブログ

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FM放送の同一周波数で放送中継する技術・調査検討

2024年06月27日 19時23分38秒 | 総務省報道資料
今日は放送技術系の資料が出ました。
しかも、本省ではなく中国総合通信局。

FM放送の同一周波数中継による同期放送に関しての調査検討会
https://www.soumu.go.jp/soutsu/chugoku/hodo_2024/01sotsu08_01001640.html

資料PDFスクショ




例えば埼玉県。FMNack5は親局は79.5MHzで放送波を出していますが、
秩父では77.5MHzで放送が出ています。親局である79.5を受信して
77.5に変換して秩父地方に送信しています。つまり2つの周波数が使われていますね。
これを一つの周波数(今の例なら79.5だけで)行おうという取り組み。

地デジの時も同じ周波数で放送中継を行おうという取り組みがあり、
群馬の太田金山中継局などは榛名親局の電波と太田金山中継局の電波の
UHF周波数は同じもの(19ch)で行われている。

回り込みキャンセラーというものを使用したり、
中継局の発射アンテナと受信アンテナを離して設置したりと
いろいろ工夫しています。

拡声器やマイクなどで皆さんも経験していると思いますが、
発信したものがまたマイクに入力されるとループして
「キー」という変な音(ハウリング)が出ますね。
あの状態が電波で言うところの回り込んだ状態というわけです。

今回FM放送用の回り込みキャンセラーの検討を行うみたいなので、
放送技術マニアとしてはちょっと注目しておきたい。
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