先駆者ヨハネ、牢獄に投ぜられる。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る!!
いよいよヨハネの投獄である。
<記事に無関係:低層雲に影を落とすケムトレイル珍しい写真>
その理由(わけ)が聖書には書かれていない。何事にも理由がある。それは受け入れられるか、そうではないかと云うことではない。それが分かると、兎も角、納得するのである。
全てに時節があると言うことだ。そう思えば、納得する。虎は死して、皮を残す。聖人は死に際しても、教訓を残す。そう思えば、納得をする。ヘロデヤの悪業を浮き彫りにするのである。
そして、自らの生を輝かす。
先駆者ヨハネ、ヘロデ王の悪事を責む。ヘロデ彼をマケラスの牢獄に投ず。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る。
パラカとガリラヤの分封(わけもち)王ヘロデ・アンテパスは放蕩(ほうとう)者で、利己的な暴君であった。彼は親族の妻で、自分と同様に身持ちのわるい不義なヘロデヤを妻に迎えるために、自分の妻を家から追い出した。
ヘロデはガリラヤの湖畔のテベリオの町に住んでいた。
さて、先駆者ヨハネはガリラヤの海辺で民衆を教えようとして、サリムの泉を去ったが、悪王とその奪い取った妻のすべての罪悪を責めた。
ヘロデヤはこの説教者が、何の憚るところなく、自分と夫の罪を非難したから、大いに憤慨した。そこで彼女は先駆者を捕えて死海のそばのマケラス城の牢獄に入れるように、ヘロデに説きすすめた。
ヘロデは彼女の要求に応じた。それから彼女はもう自分を責める者がないので、何のはばかるところなくあらゆる罪悪をほしいままにした。
ヨハネの弟子たちはヨハネの災難や投獄を口にしないように戒められた。宮廷の命令で、彼らは公衆の集まるところで教えることをさしとめられた。彼らはヘロデがヨハネの異端と好んだその一層すぐれた生活について語ることができなくなった。
ヨハネが分封(わけもち)王の命によって投獄されたことが分かたので、イエスの友人たちは、彼がガリラヤに居残らない方が一番よかろうと考えた。
しかし、イエスは言った、「わたしは恐れるに及ばない、わが時はまだ来ない。わが仕事の済むまでは、誰もわたしをさしとめることはできない。」
そして人々がなぜ神がヘロデにヨハネの入獄を許したかと尋ねたので、イエスは言った、「向うの小麦の茎を見よ。あれが穀粒を成熟させたら用事がないから、倒れてもとの土地の一部となる。ヨハネは黄金のような小麦の茎で、地上最大の殼粒を熟(みの)らせた。彼の仕事はそれで済んだ。
もし彼がほかのことを語ったら、今の立派な生涯の均斉が無くなるかも知れない。
そしてわたしが仕事を終えれば、支配者たちはヨハネにやったこと、いやそれ以上のことをわたしにやるだろう。すべてこのようなことは、神自身の計画の一部だ。罪なき者は悪人の支配する間は苦しむ。しかし罪なき者を苦しめる者は禍である。」
【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】
第十四部 イエ
スのキリスト奉仕者としての第一年
第八十五章 先駆者ヨハネ、ヘロデ王の悪事を責む。ヘロデ彼をマケラスの牢獄に投ず。イエス神がヨハネの人獄を許した理由を語る。
1)パラカとガリラヤの分封(わけもち)王ヘロデ・アンテパスは放蕩(ほうとう)者で、利己的な暴君であった。
2)彼は親族の妻で、自分と同様に身持ちのわるい不義なヘロデヤを妻に迎えるために、自分の妻を家から追い出した。
3)ヘロデはガリラヤの湖畔のテベリオの町に住んでいた。
4)さて、先駆者ヨハネはガリラヤの海辺で民衆を教えようとして、サリムの泉を去ったが、悪王とその奪い取った妻のすべての罪悪を責めた。
5)ヘロデヤはこの説教者が、何の憚るところなく、自分と夫の罪を非難したから、大いに憤慨した。
6)そこで彼女は先駆者を捕えて死海のそばのマケラス城の牢獄に入れるように、ヘロデに説きすすめた。
7)ヘロデは彼女の要求に応じた。それから彼女はもう自分を責める者がないので、何のはばかるところなくあらゆる罪悪をほしいままにした。
8)ヨハネの弟子たちはヨハネの災難や投獄を口にしないように戒められた。
9)宮廷の命令で、彼らは公衆の集まるところで教えることをさしとめられた。
10)彼らはヘロデがヨハネの異端と好んだその一層すぐれた生活について語ることができなくなった。
11)ヨハネが分封(わけもち)王の命によって投獄されたことが分かたので、イエスの友人たちは、彼がガリラヤに居残らない方が一番よかろうと考えた。
12)しかし、イエスは言った、「わたしは恐れるに及ばない、わが時はまだ来ない。わが仕事の済むまでは、誰もわたしをさしとめることはできない。」
13)そして人々がなぜ神がヘロデにヨハネの入獄を許したかと尋ねたので、イエスは言った、
14)「向うの小麦の茎を見よ。あれが穀粒を成熟させたら用事がないから、倒れてもとの土地の一部となる。
15)ヨハネは黄金のような小麦の茎で、地上最大の殼粒を熟(みの)らせた。彼の仕事はそれで済んだ。
16)もし彼がほかのことを語ったら、今の立派な生涯の均斉が無くなるかも知れない。
17)そしてわたしが仕事を終えれば、支配者たちはヨハネにやったこと、いやそれ以上のことをわたしにやるだろう。
18)すべてこのようなことは、神自身の計画の一部だ。罪なき者は悪人の支配する間は苦しむ。しかし罪なき者を苦しめる者は禍である。」
【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling 】
CHAPTER 85
John, the harbinger, censures Herod
for his wickedness.
Herod sends him to prison in Machaerus. Jesus tells why God permitted the imprisonment of John.
HEROD
ANTIPAS, the tetrarch of Paraca and of Galilee was dissipated, selfish and
tyrannical.
2) He drove his wife away from home that he might take as wife Herodias, the
wife of one, a near of kin, a woman, like himself, immoral and unjust.
3) The city of Tiberius, upon the shores of Galilee, was Herod's home.
4) Now John, the harbinger, had left the Salem Springs to teach the people by
the sea of Galilee; and he rebuked the wicked ruler and his stolen wife for all
their sins.
5) Herodias was enraged because the preacher dared accuse her and her husband
of their crimes;
6) And she prevailed on Herod to arrest the harbinger and cast him in a dungeon
in the castle of Machaerus that stood beside the Bitter Sea.
7) And Herod did as she required; then she lived in peace in all her sins, for
none were bold enough to censure her again.
8) The followers of John were warned to speak not of the trial and imprisonment
of John.
9) By order of the court, they were restrained from teaching in the public
halls.
10) They could not talk about this better life that Herod called the Heresy of
John.
11) When it was known that John had been imprisoned by the tetrarch court, the
friends of Jesus thought it best that he should not remain in Galilee.
12) But Jesus said,
I have no need of fear; my time has not yet come;
no man can stay me till my work is done.
13) And when they asked why God permitted Herod to imprison John, he
said,
14) Behold yon stalk of wheat! When it has
brought the grain to perfectness, it is
of no more worth; it falls, becoming part of earth again from which it came.
15) John is a stalk of golden wheat; he brought unto maturity the richest grain
of all the earth; his work is done.
16) If he had said another word it might have marred the symmetry of what is
now a noble life.
17) And when my work is done the rulers will do unto me what they have done to
John, and more.
18) All these events are part of God's own plan. The innocent will suffer while
the wicked are in power; but woe to them who cause the suffering of the
innocents. 【続
く】