つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

ブタナ

2019-06-28 15:20:53 | 日記


ブタナは、4月頃から秋まで咲いている誠に花期の長い花ですが
やっぱり最盛期は6月の頃のようです。
野原や空き地、荒れ地などで見かける花ですが、この時期にちょっと背の高い
黄色い花を見かけたら、まずブタナと思って間違いないでしょう。





今でこそ、わがもの貌で空き地や、荒れ地で圧倒的な勢いで、
自分の勢力範囲を広げていますが、実はまだ歴史の浅い帰化植物なんです。



初めて見つけられたのは昭和の始め頃と言われていまから~



フランスでは豚が喜んで食べることから「豚のサラダ」と言われているので
日本では それを真似して「ブタナ」と付けた…と言われていますが、
そんなに簡単にブタナと名前を決められては…可哀そうに思います。
このブタナもそうですが、オオイヌノフグリだって~
センスのない名前ですよ、全く、失礼ですよ~



濃い茎の緑と花の黄色とのコントラストが美しく人目をひく花です~



風にそよぐ姿は可愛いです~ 別名を「タンポポ擬き」と言います。
キク科になります。



多分、飼料として輸入された草の中に混ざっていたか、種が付いていたんでしょうね
繁殖力には凄いものがある様ですから…  花言葉は ”最後の愛”です。



シモツケの花

2019-06-26 16:51:50 | 日記


久し振りに小宮公園まで足をのばした。入り口の周りにシモツケが咲いていました。
この花は8月頃まで咲き続ける花期の長い花です。



外国原産が多い中で、日本原産と言うシモツケです。
細かく枝分かれした先に綺麗な花を付けます。



このシモツケはピンク色ですが、白色もある様です。もっと変わったのには
一本の木の中で白と赤に咲き分ける源平咲きって言うのもある様ですョ~



シモツケソウと言う花もありますが、これは「クサシモツケ」とも呼ぶ、草ですが
このシモツケは木です。落葉低木になります。



下野の国、今の栃木県で最初に見つかった事からこの名が付きました。



花を見るとふわふわ とした感じに見えるのは、
とっても小さな花で、花序をつくっているからでしょうね~ 可愛い花です。



小さな花から沢山のオシベが飛び出している姿はシモツケらしいです~
バラ科です。


ナツツバキ

2019-06-24 17:16:38 | 日記


午後から雨が上がったので散歩に出掛ける~ ナツツバキの咲いているお宅がありました。
みどりの葉の中で咲く、白い花の懐かしさに 思わず立ち止まってしまいました。



ナツツバキの名前の由来は、花がポタリ…と落下する様子を
夏に咲くツバキに例えてつけられた名前です。



以前、我が家にもあった木です。自然の樹形を楽しめる いい場所でしたが
ガレージを造るために移植したら、次第に樹勢が無くなり とうとう枯れてしまいました。
幹のツルツルとした美しさが 一年を通して楽しめた木でしたので
懐かしくて、思わず足をとめてしまったわけです。



通常ツバキと言えば 冬も常緑ですが ツバキ科の中でも珍しく ナツツバキは落葉します。



花弁は5枚、オシベの花糸の黄色が美しい花で、朝に開花して夕方には落下する一日花です。
ナツツバキは昔から好んで寺院の境内などによく植えられていて
今も残る木は古木が多い様です。



蕾がまん丸く輝いています。 ナツツバキは別名を「シャラの木」と呼びますが、
このシャラの木は仏教の聖樹であるフタバガキ科の「娑羅の樹」に似ている事から
付けられた名前の様です。



平家物語に登場する「沙羅双樹の花のいろ……」とは別種のものになります。



ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト

2019-06-22 19:19:52 | 庭の花


何だか舌を噛みそうな名前の花ですが、略してユーフォルビアとも 
又はダイアモンドフロストとも呼ぶ様です。
この花は暑さにめっぽう強く、初夏から秋まで休むことなく咲き続ける花です



次から次ぎへと白い小花を咲かせ、嬉しい事にこの花は自分の咲き終わった古い花や
葉を自然に落としてくれる手間いらずの花なんです。
咲き終わった後の花殻摘みは、結構大変で面倒なものですが、その点助かります。



白い小さい花の様に見えるのは実は苞と呼ばれる葉が変化したもので
長さは1,5~2センチ位で株全体を覆っています。
本来の花は中心部にある小さい花ですが、今年はまだ蕾が多い様です。



この花は茎や葉が傷つくと白い乳液を出します。かぶれる事があるので
切り戻しや株分けをする時はビニールの手袋をしています。
この乳液を初めて薬として使った医師に因んでユーフォルビアと名付けられたようです。



花言葉は ”君にまたあいたい” だそうです。古い葉や花がらを自ら落として咲き誇る
ことから付けられたのでしょうか…



ふわ~としたカスミソウの様な華やかさと、
山野草の様な儚げな優しさを併せもった花です。別名を雪華草といいます。
苞を鑑賞する植物です。 



夏に清涼感を与えてくれるユーフォルビア・ダイアモンドフロスト、
限られた期間を精一杯に自分の役割を全うするという生命力のある珍しい花です。
今、キラキラ輝いています。








破れ傘の花

2019-06-20 16:18:56 | 庭の花


ドウダンツツジの下で破れ傘の花が咲いています。
春に芽生えてから大分経ち、今年はやっと花を見る事が出来ました。

毎年、思い出しては行ってみるのですが、花はもう とっくに終わってしまっていた…と
なかなか花の写真を撮る機会がなかったのですが、今年は初めて花を見る事が出来ました。
もちろんブログではお初の花です。



地味な花だと、聞いていましたが、葉の間から花茎を延ばして咲く姿は
楚々としていて、こんなに綺麗な花だとは知りませんでした~
真上から撮ってみました。



葉は円形で7~9カ所位、深裂された大きな葉っぱになっています。
この葉は春先に芽生えた頃は、綿毛に覆われ、傘を すぼめた姿に似ている事から
破れ傘と言う名前が生まれたと聞きます。観賞は早春の若葉のこの頃に限られるようです。
この頃の破れ傘の姿は新古今和歌集や徒然草などの中にも出てきます。



と言う訳で、もう破れ傘の葉ではありませんが、でも花は夏に咲きます。
アップで見ると、きれいな花なのには驚きました~
破れ傘と言う名前からは 想像できませんが、キク科です。
花言葉は ”透き通る心” だそうです。



この白色の頭状花の先は5裂に別れ、オシベが飛び出しています。
何とも美しい姿のオシベです。



この花は今から約20年前、2000年4月に友達と神宮外苑の東京ガーデニングショー 
へ行った時に、タンチョウソウなどと一緒に買ったものです。
その時は「ミニ破れ傘」と言う札が付いていた様な気がしますが
植物図鑑で調べると、この破れ傘は 紅葉傘(モミジバガサ)と言う種類のようです。
若葉の頃は、観賞用だけでなく、食用として天麩羅などにして食べられるようです~



傘と言えば今は梅雨の時期で傘の出番も多い頃ですが、以前「コウモリ傘」と言ったら
孫が「違うでしょう傘だよ… 」って言われたことがあります。
考えてみると、私の両親は、和傘に対して金属の骨組みの洋傘を「コウモリ傘」って
呼んでいました~ 多分、親の影響だと思っていますが……
大分前の事ですが、その時は、孫からは大笑いされました。