午後から雨が上がったので散歩に出掛ける~ ナツツバキの咲いているお宅がありました。
みどりの葉の中で咲く、白い花の懐かしさに 思わず立ち止まってしまいました。
ナツツバキの名前の由来は、花がポタリ…と落下する様子を
夏に咲くツバキに例えてつけられた名前です。
以前、我が家にもあった木です。自然の樹形を楽しめる いい場所でしたが
ガレージを造るために移植したら、次第に樹勢が無くなり とうとう枯れてしまいました。
幹のツルツルとした美しさが 一年を通して楽しめた木でしたので
懐かしくて、思わず足をとめてしまったわけです。
通常ツバキと言えば 冬も常緑ですが ツバキ科の中でも珍しく ナツツバキは落葉します。
花弁は5枚、オシベの花糸の黄色が美しい花で、朝に開花して夕方には落下する一日花です。
ナツツバキは昔から好んで寺院の境内などによく植えられていて
今も残る木は古木が多い様です。
蕾がまん丸く輝いています。 ナツツバキは別名を「シャラの木」と呼びますが、
このシャラの木は仏教の聖樹であるフタバガキ科の「娑羅の樹」に似ている事から
付けられた名前の様です。
平家物語に登場する「沙羅双樹の花のいろ……」とは別種のものになります。