「ペンギン」の語源はラテン語の「pinguis(肥満)」によるという説があります。
15世紀後半以降、大西洋を横断したスペインのタラ漁師が、北西大西洋のニューファンドランド島周辺に生息する飛べない潜水性の海鳥である「オオウミガラス」をスペイン語で「penguigo(ペンギーゴ:太っちょ)」と呼んだそうです。
16世紀にこの語が英語圏に入って「penguin(ペンギン)」となったとする説です。
「オオウミガラス」を「ペンギン」と呼び始めた頃、南半球を探検していたヨーロッパ人は、「オオウミガラス」に良く似た形態・生態をもつ海鳥を発見したそうです。この時、「オオウミガラス」と特に区別されず同じく「ペンギン」と称されていたようです。
この海鳥が、今で言う「ペンギン」だったのです。
「オオウミガラス」と「(南の)ペンギン」が「ペンギン」と呼ばれるようになったのはほとんど同時期だそうです。
この「オオウミガラス」は非常に「ペンギン」に似ています。現在の「ペンギン」と同じように海鳥で、空は飛べません。体長は約75cm、体重5kg程度だった言われています。
この鳥は250年もの間、人間に乱獲(らんかく)され続けたのです。警戒心がまったくなく、人を見ると興味を示し寄ってきたそうです。
珍しくもない鳥だったので、研究もされずに、満足な標本もなかったそうです。産業用(油をとるため)、食用だったのだそうです。
「オオウミガラス」は乱獲により17世紀ごろから激減し、初めて絶滅の危機に気づいたそうです。
このことが、かえって悲劇を招いたのです。各地の博物館などで標本が必要になり、コレクターにも高値で売れるようになってしまったのです。その行為がますます絶滅に手を貸してしまったのだ。
イギリス人は死体であっても高値をつけ、捕獲のために漁師をやとって容赦なくとり続けたそうです。
1820年頃、遂に「オオウミガラス」の繁殖地はアイスランド沖のウミガラス岩礁(Geirfuglasker)だけになった。この島は周囲を崖で囲まれていたため、人が近づくことができなかったそうです。
しかし、1830年に海底火山の噴火にともなう地震により、その小島が海に沈んだのです。この災害から生き残った50羽ほどが、近くのエルデイ(Eldey)という岩礁に移っりました。
この世に残った最後の二羽の「オオウミガラス」はそのエルディで抱卵中であったそうです。そこを捕獲のために上陸してきた漁師に襲われたのです。「オオウミガラス」は卵をあきらめて逃げようとしましたが、1羽は棍棒で殴り殺され、もう1羽は絞め殺されたそうです。そして抱卵中だった最後の卵も漁師に踏み潰されてしまったのです。
漁師たちは、それが最後の個体だということは知らなかったのです。
こうして、かつて北半球で「ペンギン」と呼ばれていた「オオウミガラス」は1844年6月4日(3日とも)に完全に絶滅したのだそうです。
これにともない、「ペンギン」は「南のペンギン」のみを指す言葉になったのです。
ですから、本来「ペンギン」と呼ばれた鳥は、現在存在していないのです。
北海道旭川市の「旭山動物園」では、冬期限定で「ペンギンの散歩」が見られます。
したっけ。
どんなに科学が進んでも、その個体は取り戻すことはできませんものね。
そうですね。似たものは作り出すことが出来るかもしれませんが・・・。
人間が他の種を滅ぼしていくのは、人間が絶滅するプロセスであって欲しくないものです。
したっけ。
胸が痛くなるようなお話なんですね。
ペンギンの歩く様子って幼児のようで
かわいいですね(*^_^*)
そうです。その人懐っこさがアダになり、最後の一羽まではっきりと記録に残っているのが悲しいですね。
したっけ。
最後だったんですね。
今いる自然の動物は、人間が守って行かないと
いけませんね。
そうですね。種を守るということは地球を守ることと同じです。
したっけ。
いつもありがとうございます♪
オオウミガラスは可哀そうでしたね。
人が好きで懐ついたばっかりに絶滅
したんですね。
そうですね。警戒心がなかったばっかりに絶滅してしまいました。
したっけ。
「ペンギン 語源」のキーワードでたどり着きました。
ペンギンという名前には、そんな悲しい歴史があったんですね(´;ω;`)
オオウミガラスは人間に絶滅させられた上に名前迄奪われたかわいそうな鳥なんですね。
オオウミガラスが絶滅した事で、今のペンギンがペンギンという名前になりましたが、もし今でもオオウミガラスが生きていたら彼らは何と名付けられたのでしょうね(^_^;)
調べてみると、フランスではオオウミガラスをペンギン、ペンギンをマンショと言うらしいです。
オオウミガラスに限らず、ドードーやモア,クァッガ,リョコウバト等、人間に絶滅させられた動物は多いです。
地球上で最も恐ろしい動物は人間かも知れませんね(-_-;)
人間は残酷ですよ。
残酷なことが好きなんです。
今だって、戦争という最も残酷なことをやりたくて仕方がない人間が日本を壊すかもしれない^^
したっけ。