熟字訓(じゅくじくん)とは、日本語において漢字からなる単語に、単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたものである。それ故に、単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れず、その読み方でも分節不可能なものが多い。 常用漢字表の付表には、熟字訓の全てではないが、そのうちの116種(123表記)が示されている。 |
Q1. 神酒
①. とそ
②. きざけ
③. みき
Q2. 御神籤
①. おさいせん
②. あみだくじ
③. おみくじ
Q3. 王仁
①. さめ
②. おうじん
③. わに
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A1. 神酒
正解③. みき
①. とそ…屠蘇:屠蘇散を浸したみりんや酒。延命長寿を祝って年頭に飲む。
②. きざけ…生酒:まぜ物のない純粋の酒。
Q2. 御神籤
正解③. おみくじ
私が今年元日に引いた御神籤です。小吉でした。
①. おさいせん…御賽銭
②. あみだくじ…阿弥陀籤:いまでこそはしご状の線をたどる形式のあみだくじですが、かつては真ん中から放射状に人数分の線を書いて、それを選ぶ形式だったそう。
Q3. 王仁
正解③. わに
難波津に咲くやこの花冬ごもりいまを春べと咲くやこの花 王仁(わに) 訳:難波津に梅の花が咲いている。冬ごもりをして、今こそ春が来たといって梅の花 が咲いている 。 |
この和歌は、百済から日本に渡来し、儒教や漢字を伝えたという王仁が仁徳天皇の即位を祝って詠んだ歌といわれています。『古今和歌集』の仮名序で、紀貫之が「歌の父母のようにてぞ手習ふ人の初めにもしける」と紹介しているように、習字でまず習うものがこの歌でした。平安時代の『源氏物語』にも、光源氏がまだ幼い紫の上に結婚を申し込んだ際、祖母が「まだ難波津の歌さえもちゃんと書けない子どもですか ら」と答える場面があります。 さて、競技かるたでは、試合の始めに、百人一首には入っていない歌を読み、試合開始の合図とします。これを「序 歌」と言います。全日本かるた協会の依頼により、文学博士で歌人でもある佐佐木信綱氏が、この「難波津に」の歌を序歌として選定しました。また、地方によっては、その土地にゆかりのある歌が序歌として読まれることもあり、おもしろいですよ。 |
①. さめ…鮫
②. おうじん…応身:仏の三身の一。世の人を救うため、それぞれの素質に応じてこの世に姿を現した仏。釈迦しゃかなど。
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