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「はないちもんめ」について考える

2009-11-18 11:23:01 | 童歌

子供の頃だれでも一度は遊んだことがある「はないちもんめ」。本当は子供が歌うような内容ではなかったようです。

ジャンケンの後・・Photo_2

勝)勝って嬉しいはないちもんめ (ジャンケンに勝って【先攻側で】嬉しい)

負)負けて悔しいはないちもんめ (ジャンケンに負けて【後攻側で】悔しい)

勝)隣のおばさんちょいと来ておくれ

負)鬼が恐くて行かれませんよ

勝)お布団かぶってちょいと来ておくれ

負)お布団ボロボロ行かれませんよ

勝)お釜かぶってちょいと来ておくれ

負)お釜底抜け行かれませんよ

勝)あの子が欲しい

負)あの子じゃ分からん! (代名詞ではく名前で呼べ!)

勝)その子が欲しい

負)その子じゃ分からん! (代名詞ではく名前で呼べ!)

勝)相談しよう

負)そうしよう

買って嬉しい花一匁 (子供が安く買えた。嬉しいねぇ)

負けて悔しい花一匁 (わが子が値切られてしまって悔しい)

隣のおばさんちょいと来ておくれ

鬼が恐くて行かれませんよ (子買いが恐くて外に出られないんです)

お布団かぶってちょいと来ておくれ

お布団ボロボロ行かれませんよ

お釜かぶってちょいと来ておくれ

お釜底抜け行かれませんよ

あの子が欲しい (あの子を売ってくれ)

あの子じゃ負からん! (あの子はいなくなると困る。だから負けられない)

その子が欲しい (それならばその子を売ってくれ)

その子じゃ負からん! (その子もいなくなると困る。だから負けられない)

相談しよう

そうしよう

という子買い(口減らし)の意味であるとする説。Photo

 「聞いて極楽、見て地獄」とは、こうして騙されて売られた女の心情なのです。

花いちもんめ(花一匁)

Photo_3 花を一(花を買うときの単位)を買う際に、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われているとされる。

つまり「買って嬉しい」とは、女郎を買うと云う意味で、はないちもんめ=花一匁は当時の重さの単位で、花一匁分程度の金額で女郎を買えて嬉しい、ということです。

そして、買われた側は、花一匁相当に値段を負けさせられて悔しい、とつながるわけです。

また、昔の色町で芸者を買う際の値段交渉で,買ってうれしい花一匁、まけて(値切られて)くやしい花一匁」(花一匁花一輪=1人の芸者を指す)

「花一匁」ですが、匁(もんめ,3.75g)は重さの単位です。昔,花の売買は重さ基準で行われていました。

花は芸者ですから、芸者の価格交渉とする説。

すると歌の最後の「あの子が欲しい あの子じゃ分からん」は女郎の品定めなのでしょうか。あるいは、人身売買でしょうか。

遊郭があった江戸時代~明治時代は今とは比べ物にならないくらいの格差社会で、生活の為に子供を売り飛ばすということは良く行われていたとされています。

Photo_4貧乏な家の子供(または女の子)が口減らしの為に、人買いに一匁(もんめ)で買われ、人買い同士が「勝った(買った)」「負けた(マケた)」と囃し立てる悲しい歌としての一説もあります。この人買いを、「女衒(ぜげん)」と言います。

花一匁とは花代(玉代、線香代)が一匁だということ。遊女を買う際の品定め、あるいは、男仲間同士が遊女を取り合う戯歌と考えるのが自然である。江戸時代、吉原などは高額であったが、岡場所などでは一匁あるいは百文前後(現在の数千円)が相場であった。

 このような残酷な事柄が童歌となった背景には、貧しい農民が多かった時代には、口減らしが日常のことだったからでしょうか。何も知らずに唄う子供たちがいっそう悲しく写ります。

五円硬貨。重さ1Photo_5

記号:mom

系:尺貫法

質量

SI3.75 ?

定義:(1/1000)

したっけ。

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