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「神と人。なかだちとしての羊」について考える

2015-01-17 07:38:33 | 宗教

アダムとイヴ。聖書を知らない人でも彼らの名を知らない人はないでしょう。

神が光と闇をわけて昼と夜と名づけ、6日目に、自分のかたちに似せて男と女を創造しました。『旧約聖書』巻頭の「創世記」は、ふたりがエデンの園を追われる物語を語ります。つづいて、彼らの息子カインとアベルの兄弟殺しについて物語ります。

弟アベルは羊を飼う者となり、兄カインは土を耕す者となりました。ある日カインは地の産物をもって供え物としました。アベルは肥った羊の初生児(ういご)を供えました。神はアベルとその供物を顧みました。しかし、カインとその供物を顧みなかったのです。神に納受されなかった兄は、怒り、弟を殺してしまいます。『旧約聖書』は、神の意思の啓示を記した書であるとともに、神と契約した人々の歴史を語る民族史であり文学でもあり、ユダヤ教、キリスト教の「正典」であります。

そのはじまりにおいて、神は、「羊を飼う者」アベルと供物の「羊」を「よし」としました契約の民(イスラエルの民)にとって「羊」が特別なものだということが暗示される場面です。

 

「創世記」によれば、「わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを祝福し、あなたは祝福の基(もとい)となるであろう」という神の言葉にしたがって、契約の民の始祖アブラハムは、羊を飼う者の長としてカナンの地に赴きました。

子宝に恵まれなかったアブラハムは神の言葉によって男子を得た。神の言葉どおりイサクと名づけました。

あるとき神はアブラハムを試みて「あなたの愛するひとり子を、わたしが示す山で燔祭(はんさい/生け贄)としてささげなさい」と言いました。

アブラハムは薪を割り、それをイサクに背負わせ、みずからの手には火と刃物を持って山を登りました。

父よ、燔祭の子羊はどこにありますか」とイサクは言った。

子よ、神みずから燔祭の子羊を備えてくださるだろう

そう言ってアブラハムは神の示された場所に行き、祭壇を築き、薪をならべ、イサクを縛ってその上にのせた。そして刃物を持った手をさし伸べ、最愛の子を殺そうとしました。

刹那、神の使いが「アブラハムよ! わらべに手をかけてはならない。何もしてはならない。あなたが神をおそれる者であることを、わたしはいま知った」と言いました。

アブラハムが目をあげるとそこに1頭の雄羊がいました。彼はそれを子の代わりに神に捧げました。

ここに、救いを申し出た神と人との契約が成立しました。「身代わりの羊」つまり、媒介(なかだち)としての羊、証しとしての羊なくして契約は成りえないのです

『旧約聖書』は、やがて現われる救主を預言しました。彼は「屠(ほふ)り場にひかれてゆくおとなしい子羊」のようであり、人々の咎のために苦しみ、打たれ、人々の罪を負ってみずから神の供物となるだろうと。

預言は成就した。「神のひとり子イエス」が来臨し、救いの業が成し遂げられた。これを記したのが『新約聖書』であり、「神の羔(こひつじ)」イエスを媒介とした新たな契約によって、全人類に救いの道がひらかれたのです。

仏教徒の私は全人類に入っているのでしょうか?

神と人。なかだちとしての羊。

先日、羊と言う漢字の時にも触れましたが、漢字にも同じような意味を持ったものがあります。

(祥)  示 +羊

姿のよい羊を神に犠牲とした→めでたいしるし

示す編は生贄を捧げる台を表しています。

「示す編の漢字から示す編の謎を解く」について考える

 

したっけ。

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コメント (18)    この記事についてブログを書く
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みゆきん)
2015-01-17 09:12:04
一応、私も仏教徒
イスラム教徒じゃなくて良かった
身内には、学界やキリスト教徒
様々だけど、人間やってます(*^^*ゞ
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★みゆきんさん★ (都月満夫)
2015-01-17 11:17:50
一応ね。
イスラム教だって立派な宗教ですよ。
一部の不心得者が暴れているだけ。
批判すると襲われるぞ~^^
したっけ。
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こんにちは^^ (きままなマーシャ)
2015-01-17 15:05:10
イサクの命が助かってホッとしましたぁ(*^。^*)
見えない仏さまに手を合わせる。
神さまに十字をきる。
心が救われるように思えるのは不思議です。
福岡出身の吉田羊さん。
すっごくきれいな方ですね^^
返信する
★きままなマーシャさん★ (都月満夫)
2015-01-17 15:47:37
そうですね。
宗教は、時として残酷ですから。
福岡出身なんですか?
福岡の方は美人が多いのですか^^
したっけ。
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こんにちは (まる)
2015-01-17 16:12:07
なぜ生け贄・・・どうしても理解不能^^;。
神に命を捧げる・・・まったく意味分かりません^^;
でも、それも人それぞれ、宗教は自由ですからね。それぞれの文化は大切。
まあ、あんまり宗教には関わりたくないです。恐いですからね。
と言う私はお釈迦様の教えには納得して、尊敬しております。^^
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★まるさん★ (都月満夫)
2015-01-17 16:53:16
今では理解不能ですが、知識がなかった時代は大切なものを犠牲にして自分たちを守ってもらうというのが当たり前でした。
もちろん日本でも・・・。
現代に生まれて良かった^^
したっけ。
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Unknown (はぴ)
2015-01-17 17:28:38
羊って重要な生きものだったんですね。
生贄ってせつない~(>_<)
でも イサクが助かって良かったぁ。
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Unknown (青翠)
2015-01-17 17:44:55
美しくないので生贄にはされなかっとおもいます。
やっぱり生贄は美しくないと。
話があらぬ方向へ・・・
ごめんなさい不得意分野でコメントが書けません。
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★はぴさん★ (都月満夫)
2015-01-17 18:18:16
そうですね。
哀れな仔羊だったのです^^
したっけ。
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★青翠さん★ (都月満夫)
2015-01-17 18:20:50
ゴメンナサイね。
宗教とか漢字はとかは残酷なことがあります。
不得意なことはスルーして下さい^^
したっけ。
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