ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

東山魁夷と小磯良平展

2008-06-02 04:40:00 | 展覧会
またまた終わってしまってる展覧会のお話です。

神戸の大丸でこの二人の画家の展覧会がありました。

二人は兵庫県立第二神戸中学校(現・兵庫高等学校)の卒業生、魁夷の方が5年若い。

       

前に行った陳舜臣の展覧会のときは、空いていたのと警備も厳重ではなかったので隙をみては写真が撮れたのですが、今回は沢山の人が来ていて、しかも警備員が必ずいて、現場の写真は撮れませんでした。

チケットやポスターには自画像が描かれていますが、どちらも若い頃のものでチョットハンサムに描きすぎかなと思います。

チケットと一緒に写っている絵は『満ち来る潮』というタイトルで、魁夷が頼まれて描いた皇居の壁画を 大衆にも見てもらうために別途描いたもの。

天皇と一般国民を隔てるという、魁夷の考えの一端が現れているように思うのは考えすぎでしょうか。

皇居の壁画を描くために全国の海岸を1年かけて見て周ったそうですが、雰囲気だけ見て、実際の波や潮目というものは解らなかったのではないかとこの絵を見ていて思います。

     

魁夷お得意の水に映りこんだ風景を描いた『湖岸』、試作品らしいのですが、手前の葦が生きているように思います。

       

こちらは小磯良平の『ギターを弾く男』、小磯さんはギターがどんなものか知らないらしい。

     

こういう『麦刈り』のように働くことをテーマにした絵が私は好きです。
小磯さんは静物画やポートレートのような人物画が多いように感じています。

       

魁夷の『夕べ』、54歳ごろの作品ですが、こうして見るとあまり巧くないような気がします。

偉そうに言っても、私には描けませんがね。

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