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この日浦神に着いたのが11時半ごろ、その時点でそろそろ昼食の時間でしたが、釣り場を見たりしていると12時近くになってしまい、当日のコースである清水峠越えを田原側から登るか、浦神側から登るか少し迷いました。それならと先ず浦神駅近くにある神社とお寺を見ておこうと思い、東の方へ歩いて行きました。
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駅の東にある踏切付近に塩竃神社があると地図にはあります。でも神社の鳥居の扁額を見ると鹽竃神社と書いてあります。境内の碑にも鹽竃神社と刻まれています。鹽の字が読めませんよね。下が皿なので盥(たらい)かとも思ったのですが、考えてみれば塩も下が皿ですし、竃の字は合ってるし、他に神社も有りそうには見えませんから、これが塩竃神社なのだろうと思います。漢字は臣に竹冠の片方、その下は口の中は※(こめじるし)です。境内の碑には“大正紀元十三年歳次甲子一月二十六日 東宮殿下立妃奉祝記念”とあり、期日からすれば昭和の天皇であった裕仁と久爾宮家の良子(ながこと読むらしい)の結婚を祝う碑らしいのですが、立妃という意味は結婚というより婚約と見なす方が適格ではないかと思うのです。『うらがみ』と打っても『浦上』としか出てこないような片田舎の小さな神社に後の皇后の成婚を祝う碑が建てられているのが不思議なくらいです。
鳥居の正面に階段があり、境内内の小山に登っていくと拝殿があるのかなと思わせます。
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さて階段の登り口にあったこの燈籠、私には理解できない内容になっています。先ず年号の元久(だと思う)ですが鎌倉時代のもの、その四年になっているのですが、元久という年号は3年までしかありませんでした。ここで元久と読める年号はそう読んではいけないことになります。すると文久なのでしょうか?そうなると江戸時代後期です。文久は確かに4年までありました。でも悩みは続きます、干支の巳未です。60年に一度のこの干支は文久4年ではありません。5年前の安政6年にあたるのです。巳未年で元の付く年号は元文と元和、でも2文字目はどちらでもありません。この碑の年号は怪しいですね。
その下に掘られた浦上氏の文字、浦神は元は浦上だったのかも知れません。次の重陽というのは9月9日、菊の節句のことだそうです。でもこの碑の文面には信憑性がありませんね。
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小山の頂上には本殿だけ、拝殿はありません。
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拝殿の代わりに門のような拝所が造られています。思ったより新しいもののようです。
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次に海蔵寺というお寺に行くのですが、その手前に田無踏切があります。眺めていると電車がやってきたので記念撮影。
踏切の傍らには熊野古道の道標がありました。
古びた民家の横に対称的なオレンジのきれいな花が咲いています。
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