退職後二日目の朝を迎えました。実際に最後の仕事は29日でしたから、それからは四日経っていますが、正式に籍を離れたのは3月31日であります。でも退職前からあまり仕事に行ってなかったので、やっとゆっくり出来るという感慨はありません。やっとゆっくり出来たのは昨年の10月からであり、今や毎月賃金が得られないという逼迫感の方が大きくて、退職金が支払われる25日まではなるべく家を出ないようにと、自閉的な生活を送らねばなりますまい。
先月30日からはプロ野球も開幕、明日は春のセンバツもいよいよ決勝戦です。小学校からの友達であるK川君がそのセンバツの開幕日に誘ってくれました。お目当ては第3試合の大阪桐蔭VS花巻東らしい、らしいと言うのは、私はK川君に誘われるまで退職のことが頭でいっぱいで、センバツのことは頭に無かったし、何処の高校が出場し、組み合わせにも興味を持っていなかったから。開会式は家のTVで見ました。11時に梅田で待ち合わせ、甲子園駅の近くのダイエーで昼食をとり、もう第1試合は終わってるだろうと高を括って特別内野席へ入場すると、未だ第1試合は終わっていませんでした。
入場したのが8回裏の攻撃時、このスコアでいくと一番面白い場面から観ることになったようです。野球にはエラーはつきものと言われますが、この試合で鳥取は3つのエラーが記録されています。どんな場面だったのかは知る由もありませんが、このエラーが無かったなら鳥取は勝てていたかも知れません。
第二試合は浦和学院VS敦賀気比、アルプス席の横に座っていた私たちは、浦和学院のブラスバンドの奏でる音響に耳を傾けながらの観戦でした。
やっと第三試合、K川君は東北が震災を受けたので花巻東を応援しているみたいです。私は大阪に住んでいるのでやはり大阪桐蔭を応援したい気持ちですが、別にどちらでもいいのです。浦和学院などと比べると楽器も少ないし、部員も多くはありませんが、みんな一所懸命に応援しています。
昼に入場した時はポカポカと暖かかったのですが、陽が翳ってくると無性に寒くなりました。K川君は準備万端、来た時は何枚着てるのかと呆れたほどでしたが、夕方になってそれは正解だったと理解することが出来ました。
だいたい彼は何でもよく覚えていて、昔のことを話する度にあぁそうだったとか思い起こすことがあるのですが、あの記憶力は何なんだろうと呆れてしまいます。
この日も選手やチームのことなどをよく調べていて、いろいろ教えてくれるのでいつもと違った観戦になり、それはそれで楽しいのです。
私はどう投げた、どう打ったというプレーを観ていますが、彼は誰がどうしたという個人を観ているのですね。
試合は花巻東が先制しましたが、やはり大阪桐蔭が逆転勝ち、私が密かに応援していたかいがあったというものです。K川君は体も心も寒くなったのか、最後まで観ずに帰ろうと言ったのでした。
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