ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

風立ちぬ

2013-10-21 05:00:00 | 大阪にて

大阪に帰ってから、翌日は病院に行き、土曜日はソフトボールの練習をこなしましたが、その後はこれと言って何をするでもなく、手持無沙汰にしているとK川君から飲みに行こうと言うお誘い、火曜日の夕方に設定したのです。夕方まで時間を潰すのに、何をしようかと思って、アニメ『風立ちぬ』の制作を最後に引退を表明した宮崎駿監督のことが気になっていて、7月から始まった『風立ちぬ』はもうやってないのだろうと思っていたのですが、検索すると未だTOHOシネマズでやっていたのです。10月を越えているのに、未だやっているとはラッキーとばかり、席を予約しようとすると3人しか予約していなくて、空いているのは良いものの、こんな状況では昨今上映打ち切りになるのではと思ったりもしたものです。

             

3時台の予約を取り、30分前には映画館に到着、でも10分前にならないと入場できません。次回上映の映画のポスターなどを見ながら時間を潰しましたが、一つだけ観たい映画を見つけたのでした。

                       

館内で映画は撮影禁止、撮影すると法律で罰せられます。写真は全てパンフレットから。最初の写真は主人公・堀越二郎の設計したゼロ戦が無残にもがれきの山になっている終戦後のシーン、パンフレット見開き4ページ分も有ります。この映画には殆ど戦闘シーンはありません、堀越二郎が飛行機造りを夢見た幼少のころから帝国大学を経て、三菱内燃機に就職、その後飛行機製作までの苦闘が、学生生活を送るために上京する際に知り合う里見菜穂子との出会いと別れを織り交ぜているストーリーです。

             

でもそれは私の感じたストーリー、恋愛の方を重視した観客もいるでしょう。全体として“堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて”というストーリーなのですが、私は堀辰雄の『風立ちぬ』を読んではいません。どのような小説だったのか、知りたいとも思いませんが、何処かでこのアニメと共通するところがあるのでしょう。

             

ところで私は宮崎駿監督の作品を映画館で観たものも、TVで観たものもあるでしょうが、全て見たわけではありません。一番記憶に残っているのは『天空の城ラピュタ』と『千と千尋の神隠し』だけ、その特徴はストーリーの奇想天外な展開であり、宮崎駿監督の真骨頂だと思っているのです。監督の思考の底辺にあるのは反戦・護憲・反原発であり、その上に卓越したストーリー展開が存在するのです。そういう点から見ると、今回の『風立ちぬ』は現実に起こったことや人が基軸になっていますから、奇想天外なストーリーは期待すべきものではありませんでした。

             

そういう作品が監督にとって最後の作品となったのはなんとも寂しい思いなのです。もう一度、新自由主義的で好戦的な現政権をやっつけるという奇抜なストーリーをお願いしたいものですが、もうそれは叶わないのかも知れません。

それはそうと、次回観たいと思った映画は同じゼロ戦をテーマにした『永遠の0(ゼロ)』ではありません。『清須会議』、『ステキな金縛り』は観ていないので『ザ・マジックアワー』以来久し振りの三谷幸喜監督の作品です。

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