ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

嘘をつけと

2006-07-03 05:27:10 | 神戸にて
6月30日朝、我が社の兵庫支店としては最後の全体ミーティングがありました。
我が社の兵庫支店は、いや大阪支店も・・・すべての支店が無くなるのです。

構造改革の名の下、我が社に残る社員はごく僅か、ほとんどの社員は新しく発足する新子会社に行くのです。

ところで、朝の全体ミーティングで挨拶したO部長(昔、東映の時代劇でヤクザの三下の役をやってた顔つきの悪い人にそっくり)が言ったのです。

「みんな、言うとくけどな。お客さんの前で間違うても『私は子会社に配転になった』と言うたらあかんで!」

自分の耳を疑ってしまいましたね。

この人いったい自分が何を言ってるのか解ってるんやろか。

お客さんに嘘をつけ!お客さんを騙せ!と社員に要求しているわけです。

問題点は2つあると思います。

一つは社員に『嘘をつく』ことを強要していること。
嘘をつく、相手を騙す、相手を欺くというのは犯罪にこそならないかも知れませんが、倫理的には許されないことだと思うのです。

いや、我が社を語って儲けようものなら、立派な『詐欺罪』にあたります。
ただ誰が損を被ったか?『詐欺罪』で訴える人なり法人はいないでしょうけど・・・

そして嘘をつくことに抵抗を感じる社員には非常な圧迫感を与えるのでしょう。
矛盾の中で苦しむ人が出ることを意に介していない。


二つ目は、この人がいみじくも、社員を新子会社に行かせることを善しとしていない、つまり我が社の中心となる業務を子会社に委託することに懸念を感じているように聞こえるということです。

ええように考えすぎかな?

この人が言いたいのは、要するに『同じ人が同じ所で同じ仕事をするのに、いちいちお客に転勤した』などと言う必要がないということでしょうか。
それなら、何のための構造改革なのか・・・?
実際に行う配転は何のためなのか・・・?

いや違う、言う必要がないと言ってるのではなく、言うたらアカンと言ってるのです。
言う必要がないは・・・言っても構わないを含んでいるから。

やはりこのO部長、我が社の構造改革がお客の耳に入るのを嫌ってるようです。


会社の一存で、訳も分からずあっちへ配転、こっちへ転勤と言われたら従わなあかん社員の身やけど、ホンマにそれが正しいことをしてるのかどうかは、よくよく考えとかなあきません。


私ですか・・・?
私は新子会社なんかに行きません。お断りしてあります。

勿論、構造改革に沿って新しい職場には転勤になりました。
尼崎に拠点を移すのですが、どんな仕事をするのやら・・・高評価になれるような仕事でないのは確かです。