わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第ニ百三十三段 (言葉少からんには如かじ)

2023-11-27 09:02:04 | 徒然草

「言葉少からんには如かじ」、「雄弁は銀、沈黙は金」という諺があります。雄弁は大切なことだが、しゃべりすぎるのは良くない。要らぬことを話して、とんだ失敗をするということです。それを念頭にしたのでしょう。

「言わぬが花」や「口は災いのもと」といったように、話すことに否定的な言葉があります。しかし、社会では、コミュニケーションの大切さが言われます。勿論、しゃべるだけがコミュニケーションではありません。気持ちは言葉にして伝えないと分からないというのも正しいです。黙っているだけで相手に気持ちが伝わるなら、そんな楽なことはありません。伝わった積もりになっていても、相手は全然違うように受け取っていることもあります。それは、言葉にしたからと言っても同じかもしれません。気持ちを伝えるのは難しいです。

会社に入ってくる新入社員、若い人はしゃべらないと言われました。だから、最初に報連相の大切さを教えます。教えるのもいいのですが、しゃべらないのは、無口だからではありません。しゃべる相手の問題です。何を考えているか分からず、すぐに怒るおっさんにしゃべりたくないだけかもしれません。その若者も10年もすれば立派なおっさんです。その都度、上の世代から「そんなんじゃダメ」と言われます。

年齢によって、無口になったり、怒りっぽくなったり、気難しくなったり、頑固になったり、ピント外れになったりします。そろそろ、私はピント外れの域に達してきました。もう、誰も何も教えてくれません。

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