コロナ前は、夏に3日間の日程で古文書集中講座が実施されていた。今年こそはと思い、夏の休暇を取り開催を期待していたが、夏ではなく秋に、2日間の短縮で実施されることになった。改めて、休暇を取り、なんとか参加することができた。申し込みが遅れたので、第一希望のコースは満席だったが、初めての参加でもあり、どのコースでも拘りはなかった。
前日は鎌倉を観光、大船に宿泊した。大船から谷保まで1時20分ほど掛かる。川崎で乗り換えて、22駅を鈍行で行く。何とかならないものかと思ってしまう。保谷から学園までは歩いて10分ほど、まだまだ暑くてひと汗かいた。講座は10時開始、30分ほど前の到着でも、すでに数名の人が席に座っていた。机に置かれている資料を見ると25ページにも及ぶもので、古文書漬けの一日になることを想像した。午前中2時間、午後3時間、ほぼ5時間の講座である。
始まるまでに、最初の2頁ほどを解読してみた。幾つか分からない箇所があったが、ある程度は解読できた。講座が始まり、講師の解説で自分の解読をチェックし、誤解読や難解文字が分かると、後の資料はほぼ同じ様な内容だったので、難しい所の解説だけをメモすることにした。お昼は、少し離れた所にある蕎麦屋で取った。講座が終わると、運動を兼ねて、国立駅まで歩くことにした。
国立には、学生時代に来たことがある。確か、大学の交流会のようなもので、一橋大学の関係施設に行ったのだろう。その時の印象が蘇ってきた。大きな街路樹のある大通り、崇高な雰囲気の街並だと思った。今日の宿泊は八王子、駅前のホテルである。夕食に出かけたが、なかなか気に入った店がなく、ようやく見つけたと思って入り口まで行くと、閉店していた。仕方なく、近くにあった中華のチェーン店に入った。餃子と焼き飯、それとビールで安上がりに済ませた。
2日目は、朝のバイキングを食べ過ぎたので、少し早くホテルを出て、国立駅からまた歩くことにした。参加者は団塊の世代が中心で、全体にグレーぽい服装の人が多い。2日目は真っ赤なTシャツを着るつもりだったが、初日と同じ大人しめ目のシャツを着ることにした。初日同様に26ページもの資料が配布されたが、同じ要領で1日の講座を聞き終えた。
観光と講座、かなり疲れたが、充実した3日間だったといえる。