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わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第ニ百四十二段 (楽欲する所)

2025-01-11 15:09:00 | 徒然草

楽欲げうよくする所」、つまり人の欲求です。欲求には、名誉欲、性欲、食欲、それ以外にもありますが、それらはしれています。

名誉欲は、いわゆる出世欲、成功したい、勝ち組になりたい、金持ちになりたいというものがあります。人と比べると、上には上がいるもので、どこまでも尽きない欲求です。それに執着し過ぎると、最後は破滅してしまいます。だからと言って、ほどほどにと言うことにはなりません。特に、一度成功すると麻薬のようにのめり込んでしまう。だから、最初から、そんな欲を持たないようにすることでしょう。

性欲は、本能であり、どうにも避けられないものです。これも常習性がありますが、相手が悪いと身の破滅ということになり兼ねません。だから、運よく良い人に出会うことを祈るばかりです。

最後の食欲は、美味しいものが簡単に手に入る時代だから、いたる所に誘惑があります。ダイエットや健康志向とかいって、食欲を我慢することもありますが、結局はリバウンドして肥満になってしまいます。肥満になると、いろんな病気になるリスクも高まります。生きていく上で大切な健康を失ってしまいます。だから、一番怖いかもしれません。食生活には気をつけましょうということでしょう。


徒然草第ニ百四十一段 (所願を成じて後、暇ありて道に向はん)

2024-10-20 09:38:11 | 徒然草

「所願をじやうじて後、いとまありて道に向はん」、やらないといけないことをやり終えてから、静かに人生を考えよういう意味でしょう。ところが、やることは尽きないもので、あたふたしているうちに死んじゃうよという警告です。

昔は、誰も100歳まで生きるとは思ってもいなかったでしょう。いつ何時、死んじゃうか分からない。現代でも、突然、病気になったり、事故にあったりしますが、ほとんどの人は70歳ぐらいまでは生きれるものです。喜寿が過ぎれば、いつまで生きるか、それこそ人それぞれかもしれません。後期高齢者ともなれば、やりたいことは大体やってしまい、人生持て余しているのではないでしょうか。老人ホームで死を待つような生活は、誰しもしたくありません。できれば、いつまでも、何かにワクワクしていたいものです。生き甲斐のようなものがないと、長生きするのが幸せかどうか、良く分からなくなってきます。だからと言って、若い時から、仙人のような考えを持つのももったいないです。もっとも、私は、そろそろ仙人にならないといけない年齢ですが・・・


徒然草第ニ百四十段 (うたて心づきなき事)

2024-10-20 06:44:04 | 徒然草

この段は、恋をしないとつまらないというテーマです。恋をすると、常識や理屈し関係なくなり、自分の心の中も、周囲にも波風を立て、そこから物語が生まれます。物語を作るのは、事件や事故、病気の他に、恋が大きな要素であることは間違いありません。お見合いなどのお膳立てられた出会いは「うたて心づきなき事」と批判していますが、私は、そうとも言い切れないと思っています。

財産目当ての年の差結婚や、婚期を逸した美女の不釣り合い結婚、親の都合による政略結婚など不幸が満載のようでも、結果的には幸せになることはあります。少子高齢化は以前から問題にされていますが、ようやく、人口減少に目が行くようになってきました。今後、極端に若い人が少なくなると、外見的に釣り合った結婚はどんどん難しくなり、ましてや、恋愛なんて機会もなくなっていきます。つまり、運命の出会いなんてものは幻想になってしまいます。だから、見合いでもなんでも、どんどん使ってマッチングしないと、結婚できない人が増え続け、少子化は止まらないでしょう。


徒然草第ニ百三十九段 (月を翫に良夜とす)

2024-09-08 10:31:29 | 徒然草

「月をもてあそぶに良夜りやうやとす」、十五夜と十三夜は、空気が澄んでいて、月を見るには良いという話です。

「天高く馬肥える秋」なんて言います。この季節、乾いた移動性高気圧に覆われて、空気中の湿度が低く、雲ができにくくなるからでしょう。


徒然草第ニ百三十八段 (自賛の事七つあり)

2024-08-30 13:19:10 | 徒然草

自慢話が七つもあるとは大したものです。昔、ある人が、面白いことがあるたびに、「老人ホームに入った時の自慢話にしよう」と言っていたのを思い出した。自慢話は、その時は面白いかもしれませんが、後で考えるとつまらないことが多いものです。つまらないことはそのうち忘れてしまいます。それを覚えておくためには、日記か何かに書いておくことでしょう。兼好法師もきっと何かに書き留めていたんだと思います。

一、先を予測して、それが的中すれば自慢になります。

一、間違いそうにない人の誤りを指摘すると自慢になります。

一、たまたま自分だけ知っていたことが、その場の役に立つと自慢できます。

一、あまり知られていないことを知っているのも自慢になります。

一、凡人が覚えてないことを覚えていると自慢になります。

一、誰も捜し出せなかったものを捜し出すと自慢になります。

一、人に試され、それを乗らなかったのは自慢になります。これには、もう一つ、女性にもてるのもの自慢になります。

兼好法師の自慢話が本当かどうか分かりませんが、自慢できるのはこんなことだということでしょう。


徒然草第ニ百三十七段 (縦様・横様、物によるべきにや)

2024-08-30 10:13:18 | 徒然草

縦様たてさま横様よこさま、物によるべきにや」、物の置き方は、溝に向かって縦が良いのか、横が良いのか。転ばないように縦に置くのは合理的、しかし、溝に沿わないのは見た目によろしくないということでしょう。

叔父から聞いた話で、本当かどうかは分かりませんが、私の母と姑、つまり祖母とのバトルの話を思い出します。昔はかまどでご飯を炊いてましたが、おかまの蓋の持ち手を母は縦に置くのですが、祖母はそれを横に置き直すらしいです。恐らく、母は蓋を持ち上げるのにそのほうがやり易すかったからでしょうが、祖母は縦の置くと落ち着かないと思ったのでしょう。母は、意識してか分かりませんが、祖母が直した蓋をまた縦に置いていたと言いますから、どっちもどっちです。

 

 


徒然草第ニ百三十六段 (感涙いたづらになりにけり)

2024-03-31 10:56:22 | 徒然草

「感涙いたづらになりにけり」、子供のいたずらに、さも意味があると思い込み有難がったが、本当のことが分かり、がっかりするという話です。子供のすることは、不純な意図がないだけに、神が子供の姿を借りてさせたとも考えられますが、・・・

人からこっそり聞かされる上手い話しには、気を付けないといけません。誰かが得をすれば、誰かが損をする。何も知らないお人好しは損することが多いからです。近江商人の三方よしは、『売り手によし、買い手によし、世間によし』といって、誰も損をしない考えです。それを実践するには、皆が等しく知っているということが大切です。つまり、知らない人だけが損をするという構図が生まれがちだからです。裏を返せば、損をさせる相手には知られたくないと言うことです。

さて、最近、説明責任が話題になっていますが、しっかり説明しない人は、自分さえ得すれば良いと思っているのでしょう。知られると不味いということです。それは、自分の得が失われるからです。知られても、皆が得する、得とまではいかなくても、納得できることが大切です。国を率いる人は、得よりも徳だという考えでやってもらいたいものです。


徒然草第ニ百三十五段 (虚空よく物を容る)

2024-03-27 14:08:55 | 徒然草

虚空こくうよく物をる」、心の中に主たる考え、信念がないとあれこれと思い悩むということでしょう。

最近、若い人の言葉が厳しく感じることがあります。もう少し、年寄りに優しくしてほしいものですが、優しいばかりでは生きていけないのも確かです。それだけしっかりしていると言うことなんでしょう。自分が若い時を振り返ると、優しさ=優柔不断というイメージがありました。多少間違っていても、主張を貫き通すことが必要だと思ってました。それで、意見が通れば、間違っていると気づいたところだけ軌道修正すれば良いと思ってました。つまり、ブレないことが大切で、ブレると信頼も、自信も無くなります。

その考えのまま、老人になると、単なる頑固爺の偏屈ものになってしまうので、気を付けなければいけません。年を取れば、寛容で優しくなりましょう。


徒然草第ニ百三十四段 (人の、物を問ひたるに、知らずしもあらじ)

2024-03-03 18:28:10 | 徒然草

「人の、物を問ひたるに、らずしもあらじ」、人に質問されて、知らないわけがないだろうと思って、適当に答えたり、馬鹿にしたりするのは良くない。その通りです。

年寄りは何でも知っているのは昔の話で、今は何も分かっていないというのが現実です。ハードの技術が進歩する時代は、あらゆることが積み上げでした。しかし、ソフトの時代になると、いきなり全く新しいものに置き換わってしまいます。だから、年寄りにはついていけません。その最たるものが、パソコンやスマホ、ネットです。今の現役世代は、それらが普及してから社会人になったのである程度適応力があるでしょう。老人は、負け惜しみに、そんなもんなくても生きていけると強がります。確かに、生きてはいけますが、世の中からは取り残されてしまいます。そうなれば、他の助けなしでは生きていけなくなります。それが分かっていないだけタチが悪いです。

これからは、AIやGPT、仮想現実などとんでもない技術が世の中を支配します。昔、上司に「コンピュータが何でもできると思うな」と言われたことがあります。今や、もう何でもできる時代に入りつつあります。むしろ、人間に何ができるか考える時代かもしれません。それにしても、人間は愚かで、戦争や紛争、不正を繰り返しています。世界のリーダー、つまり政治家が愚かだからでしょう。政治こそ、AIにやってもらったらいいのかもしれません。


徒然草第ニ百三十三段 (言葉少からんには如かじ)

2023-11-27 09:02:04 | 徒然草

「言葉少からんには如かじ」、「雄弁は銀、沈黙は金」という諺があります。雄弁は大切なことだが、しゃべりすぎるのは良くない。要らぬことを話して、とんだ失敗をするということです。それを念頭にしたのでしょう。

「言わぬが花」や「口は災いのもと」といったように、話すことに否定的な言葉があります。しかし、社会では、コミュニケーションの大切さが言われます。勿論、しゃべるだけがコミュニケーションではありません。気持ちは言葉にして伝えないと分からないというのも正しいです。黙っているだけで相手に気持ちが伝わるなら、そんな楽なことはありません。伝わった積もりになっていても、相手は全然違うように受け取っていることもあります。それは、言葉にしたからと言っても同じかもしれません。気持ちを伝えるのは難しいです。

会社に入ってくる新入社員、若い人はしゃべらないと言われました。だから、最初に報連相の大切さを教えます。教えるのもいいのですが、しゃべらないのは、無口だからではありません。しゃべる相手の問題です。何を考えているか分からず、すぐに怒るおっさんにしゃべりたくないだけかもしれません。その若者も10年もすれば立派なおっさんです。その都度、上の世代から「そんなんじゃダメ」と言われます。

年齢によって、無口になったり、怒りっぽくなったり、気難しくなったり、頑固になったり、ピント外れになったりします。そろそろ、私はピント外れの域に達してきました。もう、誰も何も教えてくれません。