三谷幸喜の三人劇「オデッサ」を観てきました。
アメリカの田舎で起きた殺人事件の取り調べの場が舞台です。英語の話せない日本人の容疑者、日本語の話せない日系の女刑事、通訳の日本人の若者の三人の劇です。その町では、別の凶悪事件が発生していました。ほとんどの刑事はそちらに忙しく、本来は殺人事件の担当でない女刑事が不満げに取り調べを始めます。刑事が質問すると、どういう訳か、容疑者は自分から犯人になろうと答えます。ところが、通訳の若者は、同じ日本人だから同情して容疑を晴してあげようと、余計な話しや嘘を加えて通訳をします。不審に思いながらも女刑事は尋問を続けます。そのやり取りの不自然さが面白く、話は展開していきます。最後の顛末は、実際に舞台をご覧になったら分かりますが、どんでん返しがあり、幕は下ります。
最近、かみさんは観劇に凝っています。映画も良いですが、劇は出演者の熱が直接伝わってきます。