わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

マレーシア旅行6 いよいよ帰国

2011-05-06 05:59:01 | 日記
マラッカからクアラルンプールまで戻って、夕食後、空港へ直行の予定です。夕食はスチームポートというマレーの寄せ鍋です。屋外のビアガーデン風のところで、ほとんど客はいません。ツアー客は一組づつテーブルに座ります。私し達夫婦のテーブルから少し離れたところに同じツアーの一人旅のおじさんが寂しく座っています。そのおじさんは、機械設計の事務所をしているようで、60歳ぐらいの独身のようです。年に一回、同居している親の面倒を兄弟にみてもらって、息抜きに気楽な旅をするそうです。色々な人がいるもんです。
昼もたっぷり食べたのでほとんどお腹はすいていませんが、食べられる範囲で頑張って食べます。来た時はまだ明るかったですが、少し暗くなってきて客も少しづつ増えていきます。同じ職場の懇親会風の団体が入ってきました。後から偉いさんのようですが、どうも日本人、日系の会社なのかもしれません。家族や接待やいろいろなグループがぞくぞくと入ってきます。そろそろ、引き上げるかと言う頃にはもういっぱいになってました。
バスで空港へ、あのおじさんはまだ滞在するようで途中で降りて、他の客が乗ってきます。空港に到着、チェックインして荷物も預け、出発ゲートのある建物へトレインでいきます。出発まで時間があるので、かみさんは買い物をしますが、私はひとりぼーと座って待ってます。子供がラジコンカーのおもちゃではしゃいで遊んでます。座っている人たちの間をぬっておもちゃの車が走り回ってます。親と時々会話しますが、ドイツ語のようで何を言ってるかわかりません。私のすぐ横に座っている日本人のおばあさんが、子供に向って優しい顔でドイツ語で何か注意してます。おっと、人は見かけによりません。しばらくして娘さんがやってきて、日本語でおしゃべりしながら何処かへいってしまいました。子供はあいかわらずで、他の人の迷惑になっているということではないのですが、何が問題おこさないか傍で見ていて気が気じゃありません。車があちこちの壁にぶつかってとうとう壊れてしまったようです。母親のところにもってきて、修理してくれと言ってるようですが、ちょっと無理みたい。でも、これでおとなしくなります。
そうこうしていると、かみさんが息子の土産、何したらいいとやってきます。好みが難しいので、何かっても喜んでくれるかわからないと思いながら、結局、ネクタイを買っいます。
関空まで7時間ほどですが、時差は1時間なのでその点は楽です。無事、帰国しました。空港バスで家まで帰るので、バスを待っていると、旅行中いっしょだった若いカップルの男の人が挨拶してきました。そのまま一人で歩いて行ったので、どうも女性とは別行動のようです。かみさんは、夫婦ではないなあと感じていたと言います。ふうんと思うのでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシア旅行5 マラッカ

2011-05-06 05:43:26 | 日記
今日は古都マラッカの観光ツアーです。ホテルをチェックアウトし、荷物を預けてツアーに参加します。フロントでレストランの清算を済ませ、それではさいならということでしたが、最後に何か言ってるのがよく聞き取れません。他の人が言ってくれて、ようやくかみさんが、忘れ物はないかといっているようだと分かりました。マレー人の聞きなれないイントネーションの英語だから分からないのか、そもそもヒアリング力がないのかと悩みます。
ガイドさんがやってきて、そのまま同じバスで空港に行くということなので、預けた荷物もバスに積むことになりました。ペナンからいっしょの若いカップルとバスに乗り込みます。すでに若い男の子の3人組と私たちと同じぐらいの中高年の夫婦が乗っています。途中で、中年のおじさん二人が乗ってきます。最初は、二人組かと思っていたのですが、どうも別々の参加者だったようです。
高速を走りマラッカまで片道2時間半ということですが、かなり厳しいようで予定より少し早めの出発にしたようです。ガイドさんは、色々と説明してくれますが、どうも分かりにくい日本語で聞いていても疲れます。ホテルでのマレー人の英語もこのレベルとすると分からなくても当然ですが、ホテルの従業員はそんなことはないかとも思います。
マラッカに到着して、早速、セントポール教会の観光です。まず、赤い壁のプロテスタント教会の中に入ってみます。先日の部下の結婚式を思い出します。外に出ると、トライショーと呼ばれる自転車タクシーが数台とまっています。ペナンにあったの以上に花で派手に飾っています。そして、セントポール教会跡のある丘を登っていきます。階段の段差が一段づくバラバラでうっかりしているとつまずきそうです。
教会跡には石壁しか残ってませんが、フランシスコ・ザビエルも何度も訪れていて、日本との縁のある墓石もあります。結婚式の後なのか、ウェディングドレスを着た花嫁の姿のおそらく日本人の写真撮影をしていました。周辺は少しづつ整備されてきてはいますが、まだ少し荒れ気味なのは残念です。丘を降りると砦跡があり大砲が残っています。丘を登って降りたので汗をかき、そのまま昼食をする場所へと行進します。
昼は名物のニョニャ料理です。ニョニャというのは、マレーにやってきた中国人の男と結婚したマレーの女性のことで、ニョニャ料理は中国人の男の口に合わせ味だそうです。香辛料をきかせた辛い料理ではないので、日本人にも食べやすいかもしれません。
食後は青雲亭と中国人の大富豪の屋敷だったパパニョニャ博物館を見学します。その後は、街のみやげ屋を散策しますが、暑いのであまり外をうろうろできません。
観光が終り、再びクアラルンプールへ戻ります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシア旅行4 クアラルンプール・ナイトツアー

2011-05-05 18:14:15 | 日記
ゆっくりと朝食を取りペナン空港へ、お昼の飛行機でクアラルンプールには向います。着後、空港からホテルまでバスで移動しますが、途中、黒い高級車の一団に追い抜かれます。ガイドさんによると、王室の一族だそうです。そういえば、空港で歩いていたら、後ろからボディガードのようなデカイ男に道を空けるように注意されました。その時、王族の誰かが通っていったのでしょう。
ホテルにチェックイン、荷物を置き、フロントで地図をもらい周辺の散策に出かけます。パビリオンと呼ばれるでかいショッピングモールが近くにあり、かみさんの好きなブランド店がたくさん入っています。
夜はナイトツアーに参加します。最初はKLタワー展望台、ヘッドホーンで日本語の案内を聞きながら順番に外の風景を観ます。クアラルンプールは18世紀に発展した新しい町で、でかい建物がどんどんと建設されていますが、熱帯雨林なので緑が多く、自然とうまくマッチした町です。
次は中華街にいきます。偽ブランド品や時計、色々な小物を売っている店が密集しています。狭い路地のような通路を通っていくと、知ってる限りの日本語で声を掛けられます。日本語といっても単語だけです。何かを買おうという気にはなりませんが、子供の頃、京橋の商店街にはこんな雰囲気がありました。
夕食は、民族舞踊を見ながらの食事です。大きな舞台のあるホールで、周りに料理が並べられているバイキングです。同じテーブルの夫婦がビールを注文します。私も飲みたいところですが、非常に高いことを知っていますのでやめておきます。後で、同席の夫婦のところに勘定書きを来て、それを見てびっくりしている様子でした。人が多くてなかなか料理をとれませんでしたが、舞踊が始まるまでにはそこそこ食べることができました。さて、民族舞踊が始まり、しばらく観ていると司会の人が出て来て、お客さんも参加するようにと、客席から人を集めだします。色々な民族が集まっています。マレー人、中国人、インド人、それにアメリカ人、イギリス人、韓国人、それに日本人もいわれて、私と同席の夫婦の奥さんが前に連れて行かれました。舞台では、竹の棒を左右に動かし、その間にステップするバンブーダンスです。最初簡単に練習した後、いきなり私がさせられました。まあ、いい思い出になりました。司会者が次の人がしている間に私に話しかけてきました。流暢な日本語で「どちらから来ました」と聞くので、「大阪」と答えると、「以前、御堂筋パレードに出たことがあります」と嬉しそうに話してくれました。
食事が終わり、車でホテルに戻ります。車中からツインタワーが綺麗に見えます。明日は、マラッカ観光、連絡が入り予定より少し早めに集合というです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシア旅行3

2011-05-04 20:39:31 | 日記
今日は自由行動です。しかし、朝から雨が降っています。予定では、何処に行くということもなく、天気が良ければホテルのプールでひと泳ぎ、プールサイドでゆっくりするつもりで、午後からペナンの町をブラブラでもいいかなあと思ってました。
朝食は昨日と同じバイキング、食後はホテルの中を散策して、それから部屋でのんびりします。昼前に雨が上がったので、少し町に出ます。昨日のツアーで行ったチョコレートのお店を目指して出発です。ホテルの前の道路は車がどんどん走っています。皆な何処へ行くのでしょうか。日本ならば、この時間帯はトラックが多いですが、普通の乗用車ばかりです。ガイドさんの話しでは、暑いので誰も歩かない。、ちょっと行くにも車で移動する。町の中を歩いているのは観光客だけだそうです。だから、車が多くのでしょう。
地図でこの辺りかなあと確認しながら歩いていると行き過ぎてしまったようです。それにしても、歩道が整備されていません。最初に作ってから全然手入れされてなくて、あちこちで崩れていて、朝の雨で水溜りが出来ています。歩きにくいですが、歩行者がいないので誰も文句言わないのでしょう。
チェコレートの店をようやく見つけて入ります。昨日の日本人の店員さんがいて、べらべらとしゃっべってきます。西洋人はケチで傲慢で嫌いだといってましたが、きっと嫌な思いを沢山したのでしょう。日本人は優しいからほっとするのでしょう。お土産用のチョコレートを沢山かって引き上げます。
暑いので、お土産のチョコレートを部屋において、少し違う方角へ歩いていきます。蒸し暑くて、道が悪くて、私がブーブーいうので頃合のところで引き返します。大きな屋敷があると思うと、隣は無残に崩れた廃墟の家があります。この辺りの家は手入れしないとすぐに崩れてくるんじゃないでしょうか。雨も多いし建材の土ももろいのでしょう。
ホテルに戻って、夜の食事をどうするか相談します。レストランに日本食と中華のフェアとあるので、どんな日本食が出るのか興味があるのでこれにします。
昼食をぬいたので、そこそこお腹はすいてきました。さて、日本食は、とても日本人の感覚では日本食といえるしろものではありません。寿しは酢が利いていないし、揚げ物もててんぷらや串かつといったものじゃありません。まあ、仕方ないです。酢はもちろん、かつおだし、昆布だしといったわざはないでしょうから。
日本食に期待していたわけではなく、今夜もお腹いっぱいでおやすみしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシア旅行2

2011-05-03 09:06:09 | 日記
今日は、朝からオプションのペナン観光です。9時にホテルロビーに集合。参加者は、同じホテルに泊まっている若いカップル、それに別のホテルでピックアップした初老の夫婦です。ガイドは、昨日の夜、空港で出迎えてくれたマレー人のおばさんです。
車で、仏教、ヒンズー教、イスラム教といろいろな宗教のお寺やお金持ちのお屋敷を観光します。仏教のお寺は日本とは少し趣は違いますが、なんとなく慣れているので安心して観て廻れます。日本のお寺では線香や白いロウソクを立てますが、こちらでは赤い大きなロウソクを立てます。以前、友人の七回忌に行ったとき、「もう悲しみも癒えたので赤いロウソクにしました」と聞いたのを思い出します。日本でも祝い事などでは赤いロウソクを使うようですが、こちらでは何時でも赤のようです。
ヒンズー教はあまりよく知らなくて、象の顔をした神様のガネーシャぐらいです。イスラム教のお寺では緊張します。コーランに反する行為をして首を切り落とされないかなんて、そんなことはないでしょうが、首を落とされたら隣のヒンズー教のお寺で象の首を付けてもらってガネーシャになれるかも!!!
お昼になって、昼食を取っていったん解散、夜は屋台に行くことになっています。
ホテルからアフタヌーンティーのサービスがあり、予約してもらった3時にホテルのレストランに行きます。テーブルに案内されメニューが渡され、色々と書いてありますが、メニューを渡された意図がよくわかりません。とりあえず、ウェイトレスさんが来たので紅茶の種類を指定しますが、あとは何をいえばよいか? かみさんが確認したところ、どうもそれだけで後はセットのようです。昨夜は何も食べていないので、朝のバイキングでたっぷり食べてお腹は空いていません。紅茶以外に、スコーンやケーキ、されにサンドウィッチと結構な量があり、お腹パンパンになってしまいました。これじゃ夜の屋台では食べられません。
5時半に集合で、屋台に案内してもらいます。屋台はもちろん屋外なので、日本のビアガーデンのような雰囲気です。手羽先、ラーメン、焼き飯などなどガイドさんのお勧めを注文してもらいます。飲み物はビールを頼みます。何と、ビールが19リンギット、日本円で500円ほど、物価が日本の1/3とすると何と高い。周りを見ると、地元の人はビールなど誰も飲んでいません。イスラム教徒が多く、禁酒だということもあるのでしょうが、日本のように生ビールのジョッキで乾杯なんてことは全く見られません。
お腹いっぱいで、出された食べ物とビールをなんとか詰め込んでホテルに戻ります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マレーシア旅行1

2011-05-02 08:49:25 | 日記
今年の連休はマレーシアに旅行します。海外旅行でアジアは初めてです。
集合は9時で、フライスは関空発11時です。難波からラピートに乗ります。今年は自粛ムードで旅行を控える人もいるのでしょうか、心持ち旅行客は少ないような気がします。飛行機はシンガポール航空、搭乗手続きをすると、飛行機が予定していた機種より小型になって、座席が変更になったと知らされます。やっぱり、自粛で旅行客が減っているのでしょう。
予定通りに飛行機に乗り込むと、座席は一番後ろから二列目、最後の列は客がいなくて、CAが時々座ります。小型の飛行機で気のせいか、座席のスペースが狭く感じます。腰の調子がイマイチなので最後までもつか心配です。
機内食は2回、最初は昼食、種類はチキンか魚ですが、前から順に配られてきますので、私たちのところで魚はなくなってました。私はいいですが、かみさんはチキンが大嫌いで、CAに「私はチキンは食べられないのでいらない」と一言。メイン以外の食事が渡され、「ベジタリアン食でよければお持ちします」とCAが気を使います。結局、ベジタリアン用のカレーがもってこられました。
飛行機はクアラルンプールで乗り継ぎ、国内線でペナンまで行きます。時差が1時間は、体調管理が容易でたすかります。クアラルンプールの乗り継ぎでちょっとしたトラブル。旅行社の案内では着いたビルから入国手続きと乗り継ぎ便の出るビルにバスで移動するとあり、案内に書かれている指定の場所に行きますが、ドアに鍵が掛かっていて何もありません。どうなっているのか不安になり、引き返して案内所で尋ねると、最近できた様子のエアロトレインに乗るように指示されました。何だこの案内はと怒り!!!
入国審査は人が一杯で並んでいますがなかなか前に進みません。ようやく手続きを終えて乗り継ぎのゲートへと行きます。まだ1時間ぐらいありますが、さらに30分遅れで待ってばかりの乗継でした。
ペナンに着いたら、現地係員が出迎えに来てました。私たちを含め到着したのは3組です。ホテルに車で連れて行かれて、ロビーで説明を受けます。部屋に入ったのはもう10時を過ぎてました。食事をどうしようかとホテルの中のレストランをうろうろと見て回りましたが、結局、部屋に戻り、サービスの果物を食べて、明日早く朝食を食べることにしてシャワーを浴びて寝ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーダーシップ4

2011-05-01 08:02:05 | 日記
ビジョンと共感について話しましたが、リーダーとはそれらを上手く演出し、人の気持ちを束ね上げる役割の人で、その力がリーダーシップと考えています。
さて、自分の部下へのリーダーシップはその中でも重要です。ただ、基本的なマネジメントができた上でのリーダーシップでなくてはなりません。合併してから、どうもよく分からない管理者が多くなって、それは社風の違いかなと思ってましたが、どうもそうではなくて基本的なマネジメントを知らないからじゃないかと思いまじめています。
マネジメントのできていない管理者や監督者にリーダーシップの話しをしても仕方ないが、逆にリーダーシップの前にマネジメントが大切だと悟ってくれたらと思ってます。
部下に対するリーダーシップとしては、部下のタイプによって分類されるというのが一般的かもしれません。若手の経験の浅い社員と中堅の伸び盛りの社員、年齢の高い熟練社員ではリーダーシップの発揮方法を変えなければなりません。自主性を重んじるのか、厳しく管理するのか、あるいは良いところを褒めるのか、悪いところを指導するのか、部下への接し方にはいくつかのパターンがあります。
このようなパターン分けについては体系的な理論があるでで講義するつもりはありません。私が心がけていることを一つだけ話すつもりです。
部下の意見や要望には必ず応える。共感のところでも同じようなことを話しました。そのためには、どちらも意見や要望を聴くことです。しかし、大きな違いがあります。ビジョンに対する意見や要望はこちらから求めたもので、相手の気持ちは受身です。しかし、部下の意見や要望は、部下から進言してきたもので能動的です。ですから、部下の意見や要望は絶対に放置してはいけません。その意見に賛成できない、取り上げられない要望には、その理由とそれに代わるヒントを返すことが大切です。代わるヒントであり、案まで示してしまうと自分の考えは却下されたと思い、それ以上は考えなくなってしまいます。
最初に話しましたように、リーダーシップとは仕事をしてもらうことです。考えてもらうことです。ですから、仕事が終わってしまう、考えることが途切れてしまうようなエンディングは避けなければいけません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リーダーシップ3

2011-05-01 07:13:35 | 日記
ビジョンを作るというところまで話しました。次に必要なのは、そのビジョンで共感を得るということです。共感を得るには、ビジョンの内容が人の心に響く素晴らしいものであればよいのですが、普通の人には簡単に思いつくことはできません。
それでは、どのようにして共感を得ればよいのか。内容よりもむしろプロセスを大切にすることです。多くの人の意見や要望を聴くこと、聴いたという実績を作ることです。聴いた意見や要望を必ずしも取り入れる必要はありませんが、可能であれば配慮することです。そして、取り入れない意見や要望は却下するのではなく、課題として残します。
私は、合併に際してシステム統合のプロジェクトに参画しましたが、某大手インデクレーターのシステムエンジニアは我々の求める機能を織り込むことをことごとく却下しました。理由は「今回はシステム統合が目的で、システムの機能を良くすることが目的ではない」というのです。
システムの必要性など説得しなくても何億円とお金は出るし、システムがなくては仕事は廻らないから、そのシステムエンジニアの言葉に従うしかない、そういう時代ににってしまったのかと悔しく思うだけでした。
それでは、そのシステム統合の仕事にどれだけの共感があったのか。あれから2年が経ちますが、利用者は仕方なくシステムにデータを入力し、システムに入れたデータを有効に活用しようとする人は誰一人いません。データの必要な人は、別にExcelで自分なりの資料を作っています。二重管理があちこちで生じているのです。これが、ERPの利用実態です。これで、毎年、数億円のライセンス費用や保守運用費用を掛けている会社は太っ腹です。それにしても、昨年、業績がいまいちで管理社員のボーナスカットしたのは、社員よりも役立たずのシステムが大切ということなんでしょうか。
こんな愚痴を研修では話しませんが、このことから得た経験として、共感を生むにはまず人の意見や要望を聴き、プロセスに参画させることが大切だということです。
私は、「一番の反対者が一番の協力者になり得る」と思っています。ですから、一番反対している人を取り込むことを大切です。一番反対していた人が協力する側に廻ると影響力が大きいです。そんな人が簡単に取り込めるのかと思うかも知れませんが、会社の組織では反対できる立場にいるから反対するのであって、反対できない立場になればいつまでも反対はできません。それをうまく利用しますが、注意が必要なのはその人のプライドを傷つけないということです。
共感は、一方的に押し付けるのではなく、双方向の関係が必要です。
続きは次回。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする