大坂でもコロナワクチンの大規模接種が始まりました。その予約システムに、接種番号や市区町村番号が実在しなくても登録できるという不備があると報道されています。
元システム屋として言わせてもらうならば、接種番号のチェックディジットのチェックと市区町村のテーブルチェックは常識であり、それができない、あるいはしていないのはど素人の仕事です。
チェックディジットは、接種番号のように長いコード番号は、末尾の1桁を前の桁の数字から一定の計算式で決めるもので、コードチェックの基本です。また、市区町村コードのように桁数の少ないものは、テーブルにしてチェックしますが、テーブルには有効なコードだけを登録するのでデータ数はしれています。どちらのチェックもサーバに負荷をかけるものではなく、またプログラムに組み込みのに手間のかかるものでもありません。元々、接種番号にチェックディジットが組み込まれていないとすれば論外の話しです。バカとしか言いようがありません。
今回の件で、大臣や行政の担当者のシステム常識の無さには呆れます。今後、デジタル化を国策として進めていくならば、担当者にはITパスポートなどを必須にすべきでしょう。情報処理技術者試験は国家試験ですが、合格者を国家資格者として認定し、企業や行政の場で配置を義務付けるべきと思います。高度試験といわれる試験区分は結構難しいのですが、今は合格してもなんのメリットもありません。義務付ければ、より多くの人が基本的なことを勉強するようになるでしょう。
エネルギー管理士のように天下り団体の利益確保のために義務付けられているものに比べるとずっと意味のあるものだと思います。